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2008.06.15

「地球船」にがっかり

地下鉄副都心線が昨日開通したというので渋谷へ見に行った。車両そのものは、有楽町線で既によく見かけていたもので、連結部分が透明になったのが、開放感があってとてもいい。

渋谷駅は、安藤忠雄設計で「地球船」と名づけられたということで期待していたのだけど・・・

あのマーライオンに匹敵するがっかり感。なんですかこのちまちました無意味なデザインは。安忠も最近は客寄せ程度に使われるのかなあ。


吹き抜けによる自然換気の方がむしろ重要なコンセプトなのだろうけど、みなとみらいで都市的スケールの吹き抜けを見慣れている目には、かなりしょぼくて、ねじくれているように見える。

もっとも、致し方ない面も窺える。天井を見るとわかるように、線路自体も、古い鉄骨柱を切ってその真下に通すなど、相当な力技で作っているようだ。もともと区割りがせせこましい街に加えて、増築に次ぐ増築だろうから、このくらいの出来で妥協するのは仕方がないというところだろうか。


そうは言っても、肝心の換気能力の方は全くいただけない。開業すぐだからなのか、かなり埃っぽく、新建材のような嫌な臭いが充満して、息が詰まりそうだった。あれを十分換気できないということは、今後もあの状態が続くと見ていいだろう。利用客が不満を言い始めるのは時間の問題のような気がする。

写真を手早く撮って花粉症が再発する前に早々に退散。

設備機器に頼らない「自然」な建築は、四面解放など計画にゆとりがある場合にはよいのだけど、厳しい条件下で無理を押し通せば失敗することは明らかだ。一般の駅利用者は、「住吉の長屋」の施主のように寛容とは限らない。

 

○「地球船」のシェル1、2、3。人と比較してわかる、ちまいスケール感が悲しい。
○将来開通予定?の線路(東横だろうか)。今はデッキで二つのプラットホームを繋ぎ、広いフロアを作っている。4線全部使うようになったとき、果たしてこのホーム幅とエスカレータで、あふれる乗降客を捌けるのか不安。溢れるほど来ないという予想なのだろうか・・。
○天井に残る、古い柱を切った後。切り口をそのまま残しているのは、デザインだとしたら思わせぶりが過ぎるが・・勘繰り過ぎか。

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