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2008.05.24

居着きをなくす

井上雄彦さんと会う

人は単一のロールモデルが示す「すっきりした」プログラムに従って訓育されている限り、必ず技術的な限界にぶつかる。
必ずぶつかる。
それは「私」がプログラムの「意味」を理解したことによる限界である。
「このプログラムによって、私のこの資質、この潜在能力が開発され強化されるのだな」ということが「私にわかった」ときにプログラムの教育的効果は不意に限界に突き当たる。
どうしてかしらないけれど、そうなのだ。
たしかに引き続きそのプログラムで訓練しても、局所的な技術や部分的な能力は上がるだろう。
けれども、それは「檻の中でぶくぶく太ってゆく」ような膨満感しかもたらさない。
やっぱりときどき仕事を変えるのがいいかな。
プログラムそのものは異論の余地なく「正しい」のである。
だから、それとは違う「もっと正しいプログラム」に乗り移ることは解決にはならない(同じことを繰り返すだけである)。
そういうわけでもないらしい。
そうではなくて、この「正しいプログラム」に「正しいがゆえに居着いてしまった私」をそこから引き離すことが問題なのである。

どうするかというと・・

「どこに転んでも正解」という枠内で揺らいでいるのである。
このような揺らぎに身を委ねることで、私たちは「正しさへの居着き」から解き放たれる。
だそうです。


同じことの言い換えなら自分でよくやるけど、それを嫌がる人となんでもない人がいておもしろい。
言葉を使ったロジックを通して入力を出力に変換するのと、入力をためつすがめつして理解した上で少し離れた別の場所から出力を引っ張り出してくるのとの違い、とでも言うか。


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