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2008.05.17

「ハンティング・パーティ」

これが、半分実話だということに驚く。欧米メディア産業の言うことを鵜呑みにすることの危なさを感じさせる映画。もちろん、その欧米の政府とメディア産業の嘘を暴くのもまた、欧米のジャ-ナリスト、ということで、なんとなくバランスはとれた。
私達普通の庶民が深入りするようなテーマではないけど、それを意識してか、やや軽めのテイストに仕上げている。そのあたりの匙加減に映画づくりのプロの手を感じる。以下、少しだけネタバレ。

といっても、映画そのものについてのネタバレはほとんどない、案外平坦な映画。舞台は比較的最近紛争があった危険な地域だし、はらはらする場面はいくつもあるけれど、どこか緩さと楽観が計算して埋め込まれているようで、安心して見ていられる。デフォルメの技法がよく効いて、コミカルな空気で和む。それになんといっても主役は、ロマンスの帝王リチャード・ギアだし。
映画としての結末も、ちょうどよい緩さのところに落ち着いた。こういう解決策には好感が持てる。

世の中が、米国と同盟者を中心とした世界から、もう少し多くの極を持つ世界に変わっていく中で、この映画が描いているような感覚は大切だ。日頃、自分の考えがどれほど欧米寄りの立場に立っているか、映画館の暗闇で気付いてみるのは悪くない。

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