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2008.05.06

「ジェイン・オースティンの読書会」

ジェイン・オースティンという人は、Wikipediaによれば「英小説の頂点」らしい。それの読書会ということは、さしずめ「漱石を読む会」みたいなものか。因みに「プライドと偏見」は何度も映画化されている。キーラ・ナイトレイ主演の直近のもあった。(観てないけど)。

さて、無学無教養な私には初耳のジェイン・オースティンだけど、wikipediaをざっと読むとなんとなく作風までわかった気になる。そのオースティン作の6つの長編を、輪講のようにして読みましょうという、女性5名男性1名のグループの、恋もあれば夫婦の破綻と再生もある、結構飽きさせないお話し。最後が全部ハッピーエンドで丸く収まるのもあわせて、言わば朝の連続テレビ小説的な進行が楽しめる。女性はこういうお話しが好きなんだろうなと男の私にも思わせる、ちょっとオサレな佳作。以下ネタバレ。


対象とする観客層を考えて、金で困る話しとか、のっぴきならない泥沼は排除。きっちりマーケティングされている。皆のペットのような扱いで登場する男約1匹などは、最初の会合に自転車で登場して汗臭さを敬遠されるくらいだから、その点全く不安はない。ほどよく滅菌が行き届いている。

その枠組みの中で、良く出来た夫婦の突然の離婚、同性愛者の別れと出会い、生真面目な高校教師の不倫、他人の縁結びの神を気取る女性が自ら恋に落ちる話し、そういった諸々が、読書会のテーマ本の主題と輻輳しながら進行する。読書の内容についての議論が、自分達の日常と重なり合って微妙に影響するあたりの組み立てがうまい。

男の私には、それ以上言うのは少々無理。女どうしの独特の軽快な会話などは、なるほどオサレだねと思うけれど、自分には無理だなと思う。親戚の集まりで、おばちゃん達の会話を大人しく聴いていた子供時代を思い出すというか、その空気は嫌いじゃないけどね、でも、あっちで従兄弟と遊んでる方がいいかな、みたいな。

そうそう、グループの中の男一匹が、SF、特にル・グイン「闇の左手」を引っ張り出して、彼と恋に落ちる相手に読ませることに成功するあたりは、ちと嬉しい。このあたり、この映画を観に来そうな私のような男性客を意識したマーケテングだろうか。あっさり釣られました。(ル・グインも女性ですがとは言わないお約束。)

欲を言えば、ジェイン・オースティンの作品を読んでいれば、より一層楽しめそうな一本でした。

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