役所の審議会
このシステムを支えているのが、理科系の御用学者だ。学界というのは猿山みたいなもので、ボスが役所の審議会の委員として官僚の決めた政策にメクラ判をつき、その見返りに数十億円の研究費を取り、それを弟子に分配して仕事を丸投げし、弟子は大学院生を総動員して与えられた目標を達成し、研究費の分け前にあずかる、というゼネコン構造になっている。たまに見識のある委員が選ばれてしまうと、事務局(役所)は、その委員が出席できない日程を意図的に組んで、言うことを聞く委員だけで審議を進めたりすることがある、という話しは、こちらの本にも書かれている。
最近、同様の事例を目にすることがあって、そうした姑息な方法は日常的に行われているらしいと感じた。
大学の恩師が、目玉政策の骨組みを作る審議会の委員に選ばれたのだが、遠目に様子を見ていると初回から連続して欠席している。
以前からその政策の根本的な事実誤認を研究で実証していた方なので、そもそもどうして委員に選ばれたのか不思議に思っていた。それである日質問してみたところ、数年前に与党の先生方に、その分野について講義をしたらしい。難しい課題でも平易な語り口で視野の広い説明をする先生なので、政策の方向性はともかく人物が評価されたのだろうか。
その折、ついでに、国の審議会は欠席ということが許されるものなのか尋ねてみたところ、「だっていつも日程が合わないんだもーん。」と口を尖らせておられたのであった(笑)。超多忙な方とはいえ、毎回決まって都合がつかないというのも不可解ではあるから、日程の組み方に何か意図があったのかもしれない。
こうした愚劣さと幼稚さが、「偉い」と目される集団の中に根を張っているのが現実であるらしい、ということは、一応わしら庶民は意識しておいたほうがいかもしれない。もちろん、まともで高い見識を持つ人がほとんどなのだろうけれど、集団として出してくるアウトプットが問題なので、個々人の資質に話しを逸らすのは脱線というものだろう。
この辺、あるいは泥仕合なところがあって、言う暇があったら殴り返せ、ということかもしれないけど(笑)。
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