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2008.03.22

「Sweet Rain 死神の精度」

いいことなんてないし、いっそ死にたいなど気軽にお考えの諸兄にお勧め。小西真奈美演じる薄幸な女ぶりが光る。以下ネタバレ。


やや天然な死神のぼけぶりが楽しい。死について深刻なアプローチをとると、本当に死にたくなる人があっさり出かねないご時勢でもあり、この死神の有り様はなかなかよい。

お話しは、時間を越えて繋がる3つのケースを描く。最初、オムニバスなのかと思ったが、ちゃんと繋がっていて、死神という不変の定点から見た、人が死ぬべき理由が描かれる。それは裏返すと、人が生きる意味を、死神を媒介として描いているととることもできて、なかなかうまい構成。

一つ目のケースは、するべきことを見出したとき人は死なないというお話し。二つ目は後継者に生き方を見せることで人(男)は生を全うできるというお話し。そして三つ目は、何はともあれ、孫の無事な成長を見届ければ、それだけで人(女)の生には十分な意味があるという、さばさばしたお話し。

人よりはるかに長命な絶対者のはずの死神が、mortalな人という生き物に、生きることの意味と価値を教わるという、バンパイア物語でも使われるロマンチックな手法が憎い。

「ありふれたものだけれど大切なもの」のその大切さを、直接にではなく、遠まわしに感じさせてくれる、割とよい一本でした。

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