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2008.03.09

Brillia Short Shorts Theater

Brilliaっていう名前は東京建物のマンションのブランド名なんだな。知らなかった。
今日は、5本組のBプログラムの方を観た。

1本目はよくあるアイデアを手短にまとめたもの。第一次大戦だろうか、塹壕に入って睨み合う英独両軍の間で束の間行われるサッカーのゲーム。国威発揚なんてものはもちろん関係なく、泥んこの中を屈託なく走り回り、ゴールをあげると嬉しそうに歓声が上がる。試合が終わって別れるときは、「メリー・クリスマス」。こういうのを見ると、欧州がひとつになれる文化的な背景が納得できる。新教と旧教の間で結構な殺し合いをしているはずだと思うのだけど、それより深いところでやはり繋がっているのだろうか。
そういえば、モンゴルが欧州に遠征したころ、あれだけ圧倒的に強かった原因として、双方の戦争に対する考え方の違いがあると聞いたことがある。その頃の欧州における戦争は一種の陣取りゲームであって、示威行動を上手にやって相手を後退乃至降参させればそれで勝ち、という暗黙の了解があったそうな。対するモンゴル軍は、相手を殲滅することがすなわち勝ち、という意識だから、戦いの徹底ぶりが違う。それで欧州はモンゴルに歯が立たなかった由。なんてことを思い出した。セルビアなんかはそうすると、あるいは半分欧州的ではないのだろうか。

二本目は、CGアニメ。対象を固定して、視点がそ周りを一定角度で移動しながら映し続ける。その中心にいる対象はというと、よくわからない。最初はバーのカウンターに座る客かと思った。その次ははて床屋のような違うような。狐につままれたように最後まで観て、最後の2秒で納得。思わず「ふふん」と笑いたくなるアイデアの勝利。なるほど、あれはあれだったのか。そして30度刻みで視点が動いていたのは、それに引っ掛けていたのね。電灯を消すのもそういうわけ。割と面白い作品。
ショートフィルムはこういうアイデア勝負の作品が見られるので嬉しい。

3本目は天狗の話し。これはまあ、鶴の恩返しを知っているわしらにはどうということもなく。海に沈んだ1000年前の超高層ビルも、SF週末ものにはありふれた題材。最後の年寄りの台詞が、私には違和感が大きい。「また来てね」ではなく「またおいで」とするのが普通の日本語だと思うのだが、何か意図があるのか、あるいは単なる日本語力の退化なのか。そう思いたくはないけど。

4本目はつまらない。

5本目。最後まで作り手の騙しにうまいこと乗せられた。人はやっぱり自分のことが一番大事なんだよね、というシニカルな結論。映像としてはほどほどか。

今日は1、2本目がよかった。

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