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2007.11.24

「ウエイトレス」

冴えない田舎のパイレストランに働くウエイトレスの仮面のような人生と不倫とを描いた作品。と思って観ていたら、最後に意外な人生の転機があって、ちょっと作り物っぽいところはあるけれど、素直に良かったねと言いたくなるような嬉しい映画。以下ネタバレ。


これを観ていえることはいくつかある。まず、赤ちゃんは最強。そのご威光を背景にした母ちゃんも最強ということ。男の値打ちは母子のためにどれだけ役立ったかだけで決まるという割り切りが潔い。母親には、あの高圧的な男か、それともこの神経質な男かのほかに、別な道も開かれるという話しに持っていっている。

それから、資本というものはとても大切ということも。包丁一本さらしに巻いて始められるソフト屋などと違って、アナログ・ローテクな仕事における才能は、資本がなければ開花しない。この映画はそれにひとつの解答を与えている。お金持ちがやっと増えつつある日本は、こうしたアナログローテクなスモールビジネスの時代はこれから始まるのかも。

この映画のいいところは、隠れたパイづくり名人である主人公のように得意技を持っている人間のまわりに、何の特技も持っていない普通の人を配して、それぞれに幸せを掴ませているあたり。途中まではいかにもステレオタイプの脇役風に目立たせずにおいて、ちょっとした切り口で普通の人の深みを見せていくのがいい。パイ屋の店長、いい奴じゃない。普通の人を軽く見てはいけないのです。

話題になりにくい映画だけど、案外よい一本でした。

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