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2007.11.23

「ミッドナイトイーグル」

映画というのは言うまでも無く虚構だ。だから実際の世界を下敷きに描いた作品は評価しづらい。そもそも虚構なのだから、リアリティに難癖をつけるのは大人気ない。かといって、現実を彷彿とさせすぎる部分があると、現実世界に陰謀論のようなファンタジーを持ち込むなと言いたくもなる。
穂高あたりに墜落した飛行機に核爆弾が搭載されていたからといって、それを爆発させて利益がある者は、敵味方を問わず居ないのではないか。争いにはルールというものが常にある。

この映画は、私にはそういうわけであまり素直には見られなかった。これが例えばヨーロッパを舞台にしたスパイ映画だったりすれば、ヒトゴトとして手に汗握って楽しめたかもしれないのだけど。以下ネタバレ。


お話しとしては淡々と一本道のようだったけど、最後が二階建てになっていて、その二階部分に作り手が言いたいことが描かれている。そこまでは、普通のスパイ映画と同じなので適当に見ていても問題ない。
よくわからないのは、これほどの重大事で、総理大臣以下全員がその重大さを自覚しているにもかかわらず、工作員という人達に比べて、自衛隊が投入できるリソースがたったあれだけ、という点。十分な補給がある国内で、しかも装備の差が出るはずの雪の山中で、銃撃戦をやって工作員ご一行様に負けてしまう自衛隊。それは嘘だろと。大層な装備費と人件費を税金で賄っているはずなのにすざけるなと。だいたい飛行機を割りと好きに飛ばせる米軍は、自分とこの最重要軍事機密が落とされたというのに、一体どこで何をしているのかと。諸々想像した時点で冷めてしまうのが、フィクションとノンフィクションの境目を舞台にしている映画の難しさか。

とはいっても、最後の二階部分は結構泣ける。そんなことになる前に打てる手が本当はいくつもあったはずなのになあと冷めた思いを抱きつつ、ここは泣かせる部分だから泣くのがよい。

竹内結子は怖い顔もできるのが今回わかった。怒った顔は結構怖いですな。微笑むシーンが少なかったのが残念。目のくまはもっと思い切ってはっきり描いた方がよいと思います(笑)。

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