「アフロサムライ」
絵の質感が高いジャパニメーション。プラモデルの広告を目的として製作されたものとは、当然ながら比較にもならない高品質な絵が楽しめる。静止した場面が多いことや、全体に暗めのトーンで描かれていることなどが貢献している面はあるけど、それが手抜きに見えない構成のうまさもある。アニメーション製作の総合力の高さを楽しめる一本。以下ネタバレ。
東宝系のみ上映らしいので、久しぶりにTOHOに行ってみた。観客か少ない作品だからなのかどうか、プレミアシートという5割増し料金の席を通常料金で開放していた。カータージケナーイ。リクライニングシートでゆったり観られました。
テーマは"revenge"。それは、主人公アフロの登場場面でもらす呟きでわかるのだけど、そのとき同時に"not personal"とも言っているのが不思議。復讐って私怨の発露だと思うのだけど。血族というものが絡んで少し違うものになるのだろうか。米国の黒人がこの"revenge"の言葉をどう捉えているかなどなど、私にはよくわからない背景があるかも。たぶん、前座最後の難敵が抱える"revenge"との違いを言いたいのだろうか。
でも、そういった理屈は抜きにして、剣技の凄さとか主人公のクールな感じとかをアニメーションで見せるのが、たぶんこの映画の本分だろう。
CGアニメの多くがグラデーションで立体感を出すのに対して、1本の線によって立体を感じさせる浮世絵的な手法が全面的に使われていて、ジャパニメーションに慣れているこちらとしては馴染みがある。主人公の不死身ぶり、一度斃した敵の復活ぶりなど、お約束とはいえお話しもよくできている。一本道なのが少し残念といえば残念だけど、絵を楽しむには却ってよかったかもしれない。
悪くない一本でした。
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