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2007.10.21

著作権と親告罪の微妙な関係

「初音ミク」事件について

どうやら運営側に「削除依頼」を出した人物がいるらしい。運営側は、それが著作権侵害なのかどうかはにわかに判断できないとしながらも、「侵害の可能性はあり」として、公開を一時停止にしたと。

ところが、なんということか著作権者側の社長さんが「載せてもウチは構いません」と言ったから 騒ぎが大きくなった。

あれまあ。

私は、著作権原理主義者とか匿名告発マニアとかにはまったく賛成できない、ということは表明しておきたい。その上で、上の記事の次の部分には注意が必要かと思う。

特に俺の場合「パロディ」をやりますしね。これ、日本の著作権法では厳密にいえばアウトの可能性があるんです。それなのに、なぜそういうことを何十年も続けてこられたのかといえば、一番の理由は「著作権侵害は親告罪」だからです。要するに、告発マニアがなんと言おうと、パロディもとが「気にしない」なら、それですべてOKなわけです。俺は、この「著作権は親告罪である」ことに、ずいぶん助けられてきた気がします。
パロディは、それを表現の一カテゴリとして認めるべきという主張がこの話しの本丸と思う。厳密に言えばアウトという点をそもそも改め、厳密に言ってもOKとすることが本来は望ましい。現状では、告発にあたってはその費用負担や論争の引き受けというリスクを著作者自身にも負わせることで、OK/NGの境界のバランスを保っているというところか。

そういう知恵が働いている微妙なポイントなので、本丸ではない親告罪化否定に過度にこだわると、あるいはどこか別の点で副作用が出るかもしれない。ひとつだけ具体的に指摘しておくと、著作者がパロディを一切認めない強硬姿勢をとったとき、それでもパロディは必要とする主張ができなくなる。

とはいえ、それなら著作権の有効期限を、発表から数えて10年くらいとでもしておけば済む話しかもしれない。

 

このあたり、いろいろと微妙なバランスがありそう。少なくとも、原理主義的な態度がそぐわない、高度に人間臭い分野であるとは言えると思う。

 

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