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2007.08.20

「アズールとアスマール」

「キリクと魔女」同様、バランスよく仕上がった美しい寓話。「昔々あるところに」で始まるお話しの楽しみをきっちり盛り込んだ上に、移民の多いフランスの現代を少し反映させた大人向け要素も入れて、安心して満足できる一本。

私は字幕版で観たので、フランス語部分は日本語字幕、それ以外の(アラビア語?)部分は字幕なしということになった。字幕のないセリフで聞き取れたのは、物語始まりあたりの「インシャアッラー」だけだったけど、お話しの筋や登場人物のやりとりを想像するのにほとんど支障はなかった。それくらい、きちんと定式化された作品だということか。

それでいて退屈を感じないのは、やはり絵の力だろう。セリフがなくても絵と音楽だけで十分楽しめるというのは、なかなか簡単そうで難しい。

場面々々を静止画として切り出して回廊の壁に順番に並べれば、それでりっぱな作品展になるのではないか。遺跡の壁に描かれるのは、こうした物語であるのだろう。
そういう企画をやったら面白いかも。

ときどきこうした絵画とも映画ともつかない作品を見られるのは素直に嬉しい。

 

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