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2007.05.20

「主人公は僕だった」

愛すべき日常を普通に描いていって、最後にあっと言わせる映画。伏線のおかげで観る側も半ば予期しつつ、それでも「あっ」と思って良さを噛み締める、そんな風に観ることができれば幸せな映画。なかなかよい出来です。以下ネタバレ。

 

物語の価値というのは、わかりきった予想を裏切ることにあるかもしれない。この映画はその意味では、最後まで表面的にはあからさまに予想どおりの展開。ところが。

まるで予想どおりの現象(あるいは展開)の裏側に、作家が潜ませた「意味」というものがある。それは言葉にしてしまえば当たり前過ぎることなのだけど、当たり前ゆえに、それを改まって観る側に印象付けるのは難しい。

この映画は、風変わりな設定を十二分に生かしながら観客の興味を失わせず、上映のほとんどの時間を使って必要な描写をすべてやり終えた最後に、核心の一言を作家にきっぱりと言わせることで、その難しいことに成功している。

それ以上は、ちともったいなくて書けません。この微妙だけど力量が必要とされる作品のあり方を味わうには、実際に観にいくのが一番でしょう。

 

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