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2007.04.10

変化と没落 二つの道

法のアーキテクチャ

法律がスパゲティ化しているらしいことは、最近自分の仕事関連でも感じた。各法制局がいくらがんばるといっても、仕組み自体が老朽化しているのであれば、遠からず限界は来るかもしれない。

ほとんど同じ内容の膨大な法律が所管省庁ごとに作られる。これはコンピュータのコードでいうと、銀行の決済システムをITゼネコンが受注し、ほとんど同じ機能のプログラムを銀行ごとに作っているようなものだ。
法律は今でも紙に記述されるのが基本なので、ネットでリンクを手軽に辿ることが普通になった今の時代の感覚からは大きく立ち遅れているとは思う。

いっそプログラムを書くように法律を記述して、必要な具体的条文は、そのプログラムを「コンパイル」することによって出力する、というアイデアが、以前あった気がする。今風に言い換えれば、オブジェクト指向で法律を記述する、でもいい。

ほとんど同じ構造を持った業界別の法律が乱立しているのであれば、それを記述したクラスを作って、違いが出てくる細目はオーバーライドすればいい。こうしたアイデアもあながち絵空事とは言えないほど、コンピュータがもたらした新しい感覚は定着してきている・・・だろうか?

とはいっても、業界ごとに個別事情がある中で、改正を繰り返しながら徐々に横並びに整合させようとする努力と、個別事情の開きが大きくなるのに対応して内容も拡散していくエントロピー増大傾向とが、せめぎあいながらその日その日を過ごしている、というのが実情でもあるだろう。

もし、その現状に業を煮やして大鉈を振るうとしたら、日常の変化とは桁違いのエネルギーが必要だ。

しかし、これは明治以来の「国のかたち」を変える大改革であり、あと100年ぐらいかかるかもしれない。

 
 
企業の場合であれば、組織のかたちを自ら変えられないものは潰れて、より時代に適合した組織構成ポリシーを持った別の企業に置き換わっていくという仕組みが働く。そこまでいかなくても、ファンドの手で機能単位に分割バラ売りされることで、各機能がより効率的に再生される道もある。

国の場合はどうだろうか。
分割するのは結構たいへんだから、ひとつの国としての体裁は保ったまま潰れて(没落して)、他のより時代に合った仕組みを内蔵したものにとって代わられていくしかないのだろう。

ひとつ、逆転する手がないわけではない。
自己の仕組みを変えることができないのなら、その仕組みが適した世界になるように、状況の方を変えてしまうという奥の手だ。どのような形で実現するかについては、怖くて言えないが(笑)。

 

上の記事のコメントで、中の人が冷静に反対意見を出していて、記事本文と併せるとバランスがとれて良い。でも、こうしたバランス取りを、(悪く言えば)したり顔ですることによって、何もかも先送りしてきた、その結果が現状だということは、当の中の人が一番指摘されたくないことでもあるだろう。

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