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2007.04.30

東北行070430

ホテルを出て東へ。松島へ向かう。京都の天橋立、広島の厳島と並ぶ日本三景の一。

そんなに大したこともなかろうと思っていたら、そうでもない。島の数がとにかく多い。西からアプローチすると、扇谷というあたりから見え始めるのだけど、その島の数、無数。

バイクを海岸駅前に止めさせてもらって、遊覧船に乗ってみる。
島を見るつもりだったのだが、カモメがすごい。アナウンスでも、カモメへの餌遣りは出発後にしてくださいなどとしきりに言っている。
離岸すると、船の後ろをカモメの大群がついてくる。船尾のオープンデッキでこれを見ていると飽きない。カモメたちは軽く羽ばたきながら、船と等速を保って、乗客の手からかっぱえびせんをついばんでいく。なにしろ、私の隣の人が差し出しているえびせんを相対的に静止した状態で滞空して食べながら、バランスをとるために時々羽ばたくものだから、その羽で私は頭をばたばたと叩かれることに。不届きなやつらだが、おかげで50cmくらいの距離から飛んでいるカモメをじっくり観察することができた。
尖った嘴に一抹の不安を覚えたので、一応カメラのファインダーを覗くふりをしながら目はガードしつつ。

すっかりカモメ観察の遊覧になってしまったが、島の解説もとぎれとぎれに耳に入ってくる。人が300人くらい住んでいる島もあるらしい。小中学校もあるとか。子供たちは定期便や渡し舟で通ってくるそうな。なかなか得難い体験だ。

 

このあとは、一路盛岡へ向かう。高速に乗ってひたすら走り、昼頃には盛岡着。
盛岡駅の繁華街は駅の片側だけに広がる。冷麺を食いたいのだが、探すのも面倒なので、駅内の店で食う。この麺は歯ごたえがあり、甘みがあって、それがキムチ味のスープと美味しい取り合わせになっている。家の近所の冷麺屋は、スープがキムチではなかったような気が。あれはニセモノなのかな。

腹がいっぱいになったところで、西へ、田沢湖を目指す。乳頭温泉につかりにいくのだ。ビジターが入れる湯は、時間が限られていて、これから向かうと時刻はぎりぎり。数時間で田沢湖畔に到着。キャンプ場にまずはテントを設営してから、身軽になったバイクを山上の乳頭温泉に向けて走らす。標高が上がるにつれて残雪が多くなり、終いには道路を除いて一面雪。厚さ80cmくらいに積もっており、ブナだろうか、落葉樹がそのからにょきにょき生えている。みごとに鄙びた感じになってきた。
途中、別のキャンプ場の脇を通るが、もちろん雪が積もっている。ここが開くのはまだ先のことになるようだ。
木立と雪景色の中を抜けて、とうとう目的地に着く。乳頭温泉にはいくつかの湯が点在しているのだが、この夕刻にまだビジターが入れるのは黒湯のみ。駐車場にバイクを止めて、崖を歩いて降りていったところに、その湯はある。

乳白色の湯がここの特徴だ。昨年だったか、この白濁が薄まったのを、密かに混ぜ物で隠していたことが発覚した乳頭温泉だが、ここの黒湯は、見たところそれほど薄まっているようでもない。
雪と夕日と木立の中に、さほど大きくはない湯につかっていると、疲れがすっと退いていくようだ。

退職したばかりの団塊世代と思しき人と少し話しをする。こうした人達が、これからは行楽地でも多く見られるようになるのだろう。願わくは、彼ら得意のお仲間内居酒屋談義ではなく、もうすこし味のある会話を楽しみたいものだが。過剰な期待は持たずに観察していくとしよう。

すっかり温まったのでキャンプへ戻る。空気は冷たいが、プチプチマットのおかげで快適に暖かく、すぐに眠りに落ちる。

 

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