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March 2007

2007.03.31

NGNのプライバシー保護は妥当な線

年度末も終わって時間ができたところで、NGNの初心者向け入門書を何冊か読んでみた。
そこが知りたい最新技術 NGN入門
は、私のような初心者にも分かりやすく書かれていると思う。

この本によると、NGNはNAT/NATPを使って事業者内の網を独立して制御するので、結果、ユーザ間で相手のIPアドレスがわからず、プライバシー保護の強化になるそうな。本の中ではこういう書き方をしている。

NGNはメディア・ストリーム転送というベアラ・サービスを提供するネットワークであり、インターネットのようなエンド・ツー・エンドの透過的なIP到達性は保証していません。
ではユーザは相手をどうやって識別するのかというと、電話番号やURIを使う。

つまり、ユーザが通信会社と契約した時に交わした識別子(パブリック・ユーザ識別子と呼ぶみたい)を使うということ。ユーザ間の仲立ちとなる通信事業者は、ユーザを電話番号で呼ぶのみで、それに紐づいた個人情報を、本人の了承なしに他へ漏らすことは原則としてないはず。

NGNは電話システムを継承するものだから、当然といえば当然なのだけど、これはなかなかいいポリシーなのではないかと思う。

あとは、通信事業者内部での通信記録の扱いが残るけど、歴史のある通信事業者であれば、そこに大きな齟齬はないと期待するのが妥当だろう。重大な犯罪行為や国家転覆などを当面意図していない私にとっては問題ない。

仮にそこに何か問題があるとすれば、それはNGNに限らず、通信事業そのもののありかたという、より大きな枠で捉えなおす必要があるけれど、その懸念は少ないだろう。私はそれなりにNTTを信用しているので。

 

というわけで、NGNについて、ちょっとだけ理解が進んだ。
 

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2007.03.29

雑記070329

原因は一体、タミフルなのかそれともインフルエンザそのものなのか、それぞれ支持する事例が報道されたりしている。

それはそれとして、私は知りたい。
どういう幻覚を見ると、2階とか7階まで駆け上がって飛び降りたくなるのか。

昔、仮面ライダーがまだハシリのころ、真似しようとして崖から子どもが飛び降りたとかいう事例があった気がしたけど、今度は10歳以上だから、そんな単純なものではないのだろうなあ。



IIJ、高画質コンテンツ配信プラットフォームを提供開始

プレスリリースはここ

高画質コンテンツの配信には、エンド-エンドでの通信品質の確保が厳しいストリーミング配信よりも、通信品質の影響を受けにくいダウンロード配信が一般的に適しています。
ダウンロード先のファイル(?)も、配信元で管理するらしい。そんなことできるのかな。何か読み間違えてるかな?
単に暗号化するという意味なんだろうか。

ドリームボートという会社のサイトを見ると、P2Pといっても、中継ノードと取得専用ノードは別物みたい。取得専用ノードでは専用クライアントソフトを使うようだから、そのソフトが復号するという理解であってるかな?
暗号のあの字も書いていないのは、・・あたり前のあだから、でしょか。



アバターが製品紹介--Second Life内でVAIOのプロモーション

ふーん。
考えてみると、その会社の人間が張り付かなくても、セカンドライフ店専門の代理人でもいいわけだ。


メタバーズ Second Life専用無料ブログ・ポータルサイト「SLMame(ソラマメ)」をオープン

早くも周辺サービスというか・・・あだ花と言っては失礼か。
shinjyukuとかいう場所とはちがうのかな。
Slshinjuku


バーチャルマネーが広がる 実体経済にも影響?

 「700区画の“土地”のうち9割は埋まっている。残りはわずか」
そんなにスケーラビリティのないサービスだというのが、信じられない。何か私は勘違いしてるのかなあ。

この程度で残りわずかというのが本当だとしたら、がっかりだし、本当はいつでも拡張できるのに、運営者も加担してバブルを演出しようとしているのだったら、それはそれでやっぱり幻滅なんだけど。

真相を知りたい。


ほかに、土地ころがしとか課税の話しがあるようだけど、バブルっぽいのでスルー。

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LIFEの写真開放

廃刊LIFE誌の膨大な写真,ネット上で無料開放に

Time will make Life's collection of 10 million images available online, with "the most important collection of imagery covering the events and people of the 20th century" available for free for personal use, it said.
おおぅ。拍手。

でもその一方で、こういうことも。

Time is laying off 15 editorial workers and 27 in its business department in connection with the shutdown
合掌。君たちの○は無駄にしない。

写真共有サイトの充実振りを見る限り、エンタテインメントとしては、ちと勝負にならないということか。記事の独自性に勝負のポイントをシフト出来なかったということなのだろうか。

元記事はこちら
さらにこちら


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2007.03.27

意外に似ていた二人の都知事候補

別にNHKを褒めるわけではないのだけど、今朝はなんとなく都知事選の政見放送が流れていて、NHK GJと思った。

外山という人のスピーチは、聞いていてなんだか笑いがこみ上げてきて、都民だったら一票入れたくなりそうだが、生憎私は都の充実したインフラにただ乗りする神奈川県民なのだ(笑)。

それ以上にすごく可笑し味があったのは、外山氏の次が黒川紀章だったこと。この二人はそんなに違うかな、という不思議な感触を覚えた。

黒川氏、結構まともな人に見えた。特に、政党を作った理由がいい。都知事選だけだったら一過性のものに終わってしまう、と。・・・するとこの選挙が終わっても黒川氏はこの種の活動を続けていくということなのだろう。

外山という人も、同じことを言っていた。選挙でなくてもいい、都民でなくてもいい、という点で、この二人は全くおなじポジションを取ろうとしている。

選挙の立候補者としては、なかなか新鮮かつ真剣だと思った。

 

ちと蛇足だけど、黒川さんの言っていることは箱物行政と思えなくもないけど、たぶん本人にそんなつもりはないのだろう。出自が都市建築だからそこはまあ仕方がない。

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2007.03.25

「ブラックブック」

戦争という大きな悪の舞台装置の上で次々に繰り広げられる悪のバラエティショー。観る側は、こいつも悪人か、こいつもそうか、と思っているうちにバリエーション豊かな悪に酔う。薔薇のような悪、百合のような悪、ひなげしのような悪、歪んだ悪、まっとうな悪、仕事としての悪、それら悪の共食いともいえる闘争に頭がくらくらする。
実際、この映画には、悪に対抗する善人と呼べるほどのものは出てこない。

そうして、終わり近くになってやっと、悪とは人間に備わった普通の性質であるらしいことに、はたと気付いたりする。

そういう悪に抵抗して、あるいは、お目こぼしにあづかって、最後まで生き長らえるのが、ただ肉親を愛するだけの普通の人の普通の気持ちであるところに、救いが感じられてほっとする。いや、救いはあったのだろうか。

私は、この映画で、善と悪とは対概念ではないのかもしれないという疑念を持った。
「悪」の対語はひょっとすると「普通」かもしれない。

大戦の時代を知る人も、そろそろ居なくなろうかという時期が訪れても、戦争というものが、こういう形で人の悪を活性化することを描いた作品が、ときどき観られるのはよいことだと思う。たいへん見ごたえのある一本でした。

書き忘れたが、エンタテイメントとしても、観客の気を逸らさない、いい出来。

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SL サーバダウン

NISSANの島を歩き回って、空飛ぶ車をうっとり見ていたら、突然画面がグレースケールになって、強制ログアウトされてしまいました。何かまずい操作でもしたかなと思って、再ログインしようとすると、サーバダウンとのこと。日本時間で25日午前2:50。SLのホームページを見ると、こんな感じに。Sldown_1

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2007.03.24

「ホリデイ」

「元気をもらいました」というなんだか出来合いの台詞を思わず言ってしまいたくなるような、いい仕上がりの映画。「王子と乞食」のように環境を入れ替えてみた二人の女性が交互に描かれて、2つのお話しを1本の映画の中に詰め込んだ密度の高さを味わえる。それぞれ関わりのないストーリーのはずなのだけど違和感がない。それはたぶん、恋に破れた直後の痛みと新しい出発という共通の要素があるから。

展開のリズムも良く、魅力的な脇役も幅広い年齢層(笑)からたくさん登場して、まるでいい映画を2本見たような満足感。今年前半のベスト3に入ることは間違いない。以下ネタバレ。

 

アマンダを演じるキャメロン・ディアスは相変わらず喋り捲る女。仕事では大成功だが、家庭の幸せを知らない。そういうタイプには、川の字(笑)の幸せを。
一方、ケイト・ウィンスレットが演じるアイリスは、3年も片想いを続けて結局他人に取られてしまう引っ込み思案な女。そんなタイプには、励ましてくれる年配の隣人とユーモラスで実直な男友達。
絵に描いたようなパターンなのかもしれないけど、何の無理も感じさせない運びがうまい。本当にちょっとした伏線、一瞬のカットやしぐさが、後でぴったりと生かされてくる。
ナンシー・メイヤーズという監督は、オフィシャルサイトの言葉を借りれば「恋愛映画の名手」だそうだけど、この映画でも遺憾なく本領を発揮している。

当事者の気持ちの動きをよく掴んで、的確に表現させていることはもちろん、当事者の周囲のキャラクタづくりと配置も絶妙。そのおかげで、恋愛ものが陥りがちなどろどろ感や切迫感が薄まって、多くの人の共感を集めやすく、良い意味での生活感を少々盛り込んださっぱりした感じをうまく出している。それでいて、焦点はぼやかさずに最後まで持っていくこの手腕は、やはり非凡というべきだろう。

クリスマス前という年末進行時に2~3週間も休暇を取れるということの非現実感を軽くスルーできれば、日本人にも完璧に楽しめる。
誰にでも、特に女性には、お勧めできる一本でした。

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SL リアルタイムの難しさ

Second Lifeの企業活動に落胆しているユーザーは72%

 ドイツのKomjunitiがSecond Lifeユーザー200人を対象にした調査によると、72%がSecond Life内での企業活動に落胆し、42%が単なる短期の流行りだと考えていることがわかった。同社のマネージング・ディレクターDr. Nils Andresは「期待が高いところでブランド体験をきちんと作っていないところに問題があり、残念だがあまり驚かない結果だった」と答えている。
どんな風に落胆しているのか知りたい気がするけど、少なくともひとつ予想できることは、Secondlifeのようなリアルタイムのコミュニケーションの場では、担当者が24時間張り付いていないとうまくいかない、ということだ。

妥協策としては、開店~閉店の時間を決めて、その間だけ店を開けることだが、それにしてもその営業時間内はやはり担当者は拘束される。

単にメッセージを残したりするだけなら、リアルタイムの興奮は失われて、さして面白みのないものになるところが難しい。


どこかで読んだのだけど、SecondLifeで生活を成り立たせているある人は、リアル世界の仕事用のパソコンと、SL用のパソコンを並べて、常に画面をチェックしている、という話しがあったと思う。

そこまで入れ込めば、何かが起きるかもしれない。

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2007.03.23

「個人情報保護はテキトーに」が本音

大日本印刷、業務に支障をきたす恐れがあるため「Pマーク」取り消し処分なし

NIKKEIによれば、日本情報処理開発協会が大日本印刷のプライバシーマーク(Pマーク)を取り消さないことを発表したようである。
ふーん。ありがちな話し、とスルーしておくのが正しい日本人(笑)。
実際、クレジットカードと暗証番号がセットで漏れたりしない限り、誰も本当は気にしていない。個人情報保護をヒステリックに言い立てるのは、最近ではマスコミだけか。

とはいえ、大企業とそれ以外とで、このなんとか協会の対応が異なるとすれば、それは別の意味で問題。
コメントの多くは、その点について素直な反応。

日本のこういうとこ嫌い (スコア:1, すばらしい洞察)
Anonymous Coward のコメント: 2007年03月24日 0時54分 (#1131046)
公然と筋の通らないことをして平気な社会っておかしいよね。最近ますます増えてるような気がするし。


プライバシー保護ごっこ (スコア:1)
vn (10720) のコメント: 2007年03月24日 2時12分 (#1131103)
( 最新の日記: 2007年03月17日 11時32分 )
大日本印刷のお客さんで、発注の条件にPマークを含めているところが何社あるか知りませんが、
そのうちの一社として、切実にPマークを必要としているところはない、ということを図らずも
白状してしまった、かなり恥ずかしい話です。要するにPマークでもイワシの頭でも何でも付いていれば
良かった、ということです。

この制度を運営している団体の理事さんはどんな人達かなと思って見てみた。このページ

・・・納得した。

ていうか、多すぎ(笑)。

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2007.03.22

splume

登録開始

確かに、日本人にはとっつきやすそう。
でもほとんど日本人ばっかりなんだろうなあ。
それがいい、という人もいて、それじゃ不満という人もいて。


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2007.03.21

フレームワークの違い

私にはひとつのフレームワークがある。それは「自分の仕事に忠実であろうとする」考え方だ。これが、世間で一般的なもうひとつのフレームワーク「属する共同体に忠実であろうとする」それと時折交錯して、不思議な現象が起きることがある。

例えば、仕事上うまくいっていない部分について、私が苦言を呈するとする。弱い部分を残しておくと後で私が困ることになるからで、共同体内で嫌われるとかどうとかは全く頭に無い。あくまでも自分のパフォーマンスを上げるために、自己中心的な考えからそうすることがある。

ところが、そうした考えが、誤解されて受け止められたりする。例えば「組織に対する忠誠心が芽生えた」などという具合に。「よかったよかった」とか(笑)。

自分のパフォーマンスにしか関心のない私からすると、笑いを通り越して気持ち悪くなるような勘違いなのだが、「共同体に対する忠誠心」フレームワークで考えると、そういう解釈も成り立つようだ。
やれやれ。

私は骨の髄から日本人のくせに、どうしたことか、組織や共同体に対するロイヤリティがたいへん薄い人間なのだ。

どうか誤解のないように願いたい。偽悪ぶるつもりはないけれど、ある日突然、このフレームワークの違いが表面化したとき、ダメージを受けやすいのはその違いに気付いていない方なのだから。

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雑記070321

もうまた墓掃除の季節だ。時が流れるのは早い。久しぶりに土と草の匂いをたくさん吸って元気が出た。このところアスファルトと新建材の匂いばっかりだったからなあ。
体を動かしていると自然に頭も働きだすのがよい。

ということで、ハコベを土の表面からむしり取った瞬間に、唐突に昨日作った請求書の計算方法の誤りに気付いたのであった。orz。
送る前でよかったー。

気付かなかったが、花粉症を抑える薬は、飲むと頭がぼんやりする。今日は薬を飲んでなかったのがよかったかも。


"東国原知事が県民との座談会で「そのまんまマンゴー」"

昔メキシコで住んでいたことがあるが、メキシコではマンゴーは公園やゴルフ場に普通に茂っている果物。誰もお金を払って食べない。いわば日本のギンナンやマテバシイの実みたいなもんだ。日本に帰ってきて、マンゴーの天文学的な値段に驚倒して、以来、食べない。
えええ。うらやましい。
メキシコマンゴーは小さいやつで150円くらいかな。ペリカンマンゴーとか大きいのは400円とか、それくらい。1000円とか時々2000円とかもあるけど、宇宙食みたいなもんか。関係ないという意味で。

熟れすぎて美味くかつ見てくれ悪くなって半値シールが張られたところを浚うのが吉。


毎日社説 放送法改正 行政の介入強化には反対だ

ケータイ料金を減らしてNHKをきちんと見たらいいのに。きちんと教養番組とか報道を番組を一年みたら賢くなるし、その分人生は豊かになる。っていうか、生活時間のなから広告をできるだけ除去するととても心地よいものだと思うのだが。
禿同。

最近のNHKは、世間からいろいろ批判されているせいか、番組の質は高いと思う。ケーブルのときは見ていたBSを、再契約しようかと思うくらい。


ランドマークの三省堂を彷徨っていたら、「ゼロからはじめるVPN 増補・新装版」なんてものが。ほかにシリーズ本3種類といっしょにアスキームックで。

NGN助走中のいま、VPN本が出るという意味は何だろう。高すぎる広域Ethernetが、これを読んで安くなるなら何度でも読むのだけど。

ともあれ買う。


百度(Baidu)、秘かに日本語版サービス開始。画像検索は使える!!

へむへむ。

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2007.03.18

ライブドア判決の雑記070318

メモっておくべき記事を2つだけ。


ライブドア事件とエンロン事件

事情を知らない社長をスケープゴートにするために、実質的な「犯人」と取引して刑を減じるのは、法の公正という観点から問題があるばかりでなく、リスク態度の歪みをもたらす。社長は、複雑な金融スキームのからむプロジェクトをよくわからないまま許可すると訴追されることを恐れて、自分の理解できないプロジェクトは許可しなくなるだろう。
確かに、財務責任者の方がどう見ても責任は重いと思う。
また今回、多くの人が指摘しているように、ライブドアよりはるかに悪質で巨額の日興コーディアルが刑事罰どころか上場廃止もまぬがれたのは、既得権をもつアンシャンレジームが「身内」には甘いことを示している。
これはあちこちで言われている。それに対する弁明で納得できるものはまだ見掛けない。西室泰三っていう人は、そういう感じだったかなあ。

むしろ、ライブドアについてはやり過ぎてしまったが、今更どうすることもできなくて、今後は、日興くらいの対応を標準にしたい、ということなのかも。



ライブドアの判決

裁判長は、判決を言い渡した後で、ハンディキャップのある子どもを持つ母親からの手紙を紹介し始めた。「大きな夢を持ち、会社を起こし、上場企業までにした被告に対し、あこがれに似た感情を抱いて働く力をもらった。ためたお金でライブドア株を購入して今でも持ち続けている」。これが手紙の文面である。
(中略)
株式投資をするということは、それが自己責任であるということを前提としているということに他ならない。ライブドアの株を買った人びとは善意の第三者ではない。このあやしげな会社に賭け金を置いて、それが増えて戻ることを期待したはずである。ハンディキャップを負う子どもの母は、どうして「夢は本当は金では買えない」ということを教えようとしなかったのかと、私なら思う。
このハンディキャップの子の親は、あるいは、純粋に自分の励みとしようと思って株を持っただけで、値上がり益を得ようと思ったのではなかったかもしれない。だから、上の批判はおそらく、テレビのインタビューに出てきて損害賠償を口走っているような輩に対して向けられるべきものだろう。

では、この親子に掛けるべき言葉は何だろうか。

世のハンディとは、そのために合理的な利益を享受できないというような等価交換の価値観がつくる文脈において、ハンディなのであり、それを克服するとは、その文脈自体を変えることではなかったのかと思うのである。

ハンディキャップがあるなら、その不利が大きな比重を持たないフィールドを探して生きるなりの方法をこそ、子に教えるべきだ。

単に、頑張る人を見習え、というつもりで株を持ったのなら、それは誤った頑張り方を子供に教えてしまっているに過ぎない。

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2007.03.17

「デジャブ」

たぶん、アメリカ人へのメッセージが深く埋め込まれた映画。日本人である私は、それを観察することはできるが、実感にはほど遠い。以下ネタバレ。

 

デジャブと言うから、てっきり、現在に居るままで過去に干渉するのかと思ったが、結局生身の人間を過去に送り込むことになる。それではデジャブとは言えない。唯一タイトルに忠実なところは、過去を見るヘッドセットをつけて、現在の世界で車を走らせるシーンか。それまでに、このヘッドセットを含む装置の制約条件を理解できていれば、なんとかついていけないでもないが、それにしても少々話しが苦しい。

そういうわけで、前宣伝ではデジャブのことが強調されているけど、実はデジャブではない。単なるタイムトラベルあるいはパラレルワールドもの。そして、それは映画の味付けというか小道具に過ぎない。

 

この映画は、エンタテイメント仕立てにしているが、アメリカ人に対して、自分たちの国の現状はこれでいいのだろうかと問いかけているように見える。ハリケーンが直撃したニューオーリンズの荒廃したままの様子や、愛国者の狂信的な信念を語らせるシーンなど、エンタテイメントと受け止めるには踏み込み過ぎている。

自称愛国者の独特の理屈、その信念の固さと残虐さ、犠牲になる米軍兵士と普通の市民、黒人、省みられない難民、そういう米国の矛盾が、映画のお話しの流れの中に象徴的にはめ込まれて、作り手が何を伝えたいか、いやでもわかる作りになっている。
「デジャブ」というタイトルも、合衆国の長くはない歴史を振り返って、以前もこんなことが無かっただろうか、という問いかけと思うのは穿ち過ぎだろうか。

人によって観方は様々だろうし、タイムトラベルもの特有の伏線や各シーンのつながりを追う楽しみ方でも、もちろん構わないのだけど、私はもう少し、この映画をシリアスに観た。


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雑記070317


SmartCaddie EX とかいうタブレットPCの実機が量販店にあったので触ってみた。これの特徴は、ダイヤルキーと呼んでいるソフトウエアキーボード。

両手で持ったまま親指で届く範囲の画面にキーが表示される。透過度も選べて、20%くらいにすれば下の画面も十分透けて見えるのが、考えたな、という感じ。
爪で強く叩かないと反応しないのが、少々難ありだけど、アイデアはたいへん面白かった。

もちろん、このサイズなら実体のあるキーボードの方が嬉しいけど。


mytoons

これはなかなか。今時点ですでに300本ほど掲載があるそうだから、それを見るだけでもしばらく楽しめそう。
エッシャーネタのやつに笑った。

ここ経由で知る


インターネットラジオの終わり?

今までインターネットラジオは収入の数%支払えばよかったのから、曲数と聴取者数をベースにしたものにかわり、ロイヤリティ支払が10倍以上になる可能性があり小さなインターネットラジオ局はビジネスを続けることができない可能性が高いという。すでに一部ではインターネットラジオの運営を海外に移したり、音楽をあまり使わずトークショーフォーマットに変えたり、広告スペースを増やしたりしているという。
角を矯めて牛を殺す。


メールアドレスで手軽に送金、受け取りが可能な Paypal が日本語に対応

PayPal が日本語で利用できるようになっているようです。
だそうです。
うーむ。郵便局、銀行、クレジットカード、コンビニ、の次はPayPalか。
各種申込み要綱が年々かさばっていきそうな悪寒。


いっそPayPal一本なら楽かな(笑)。

サイトはここ。


 

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2007.03.16

雑記060316


新しい著作権違反動画検出技術、Ikena Copyright

似たもの動画を自動判定するアルゴリズムの話題だけど、コメントに爆笑。

Re:誤検出? (スコア:5, おもしろおかしい)
Anonymous Coward のコメント: 2007年03月16日 0時16分 (#1126759)
「ライオンキングがジャングル大帝のパクリだ」とか誤検出されるわけですね?
Re:誤検出? (スコア:1)
gesaku (7381) のコメント: 2007年03月16日 10時58分 (#1126929)
43分頃にチャンバラがあって、45分頃にみんなが土下座してる番組が全部同一番組に(以下略

#アニメなんかパターン化が進んでいるからもっと大変かも


Googleがプライバシー・ポリシーを更改、一定期間経過後の情報を匿名化

世の中には、知らない方がいいこともある。
ていうか、必要のないことは知らない方がいい、というのがおいらの基本姿勢なわけだけど。Googleもやっとそれに気付いたか。

で、何が必要ないか、どうやって知るかって?
そこに働くのが天啓というもの(笑)。


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2007.03.14

有料モデルの企業の幸せな儲け方(笑)

Viacom、YouTubeに10億ドルの損害賠償を求める

これを聞いて、ちょっと不思議な感覚にとらわれたので、記録しておく。

Viacomは、YouTubeが無ければ、それだけの売上げを顕在化させることはできなかっただろう。そして、無料広告モデルを不可としている間は、今後も決してできないのではないか。

そうすると、Viacomとして最短距離で利益を上げる合理的な結論は、はっきりしてくる。

「自分で売る努力はやめて(形だけ取り繕っておいて)、無料モデルのYouTubeに走らせておく。十分儲かった頃合に著作権を盾に搾り取る。これを定期的に繰り返せば・・・うはうはだぁ。」
豚(失礼)は太らせてから食うが吉。

そういうやり方って、変?
そうでもない?

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雑記070314

思い出したのだ。そういえば。
私はDOOMで酔う人なのだった。ああいう3D画面がぐりぐり動くものはだめなのだ。
SecondLife もそれタイプなのに、"svarga"とかいうfantasticな場所を歩き回るのに夢中になっていて気付かなかった。思い出したときはもう遅い。ひどい悪酔いで体がだるい。

困ったなあ。

 

さてマスコミ2題。


朝日新聞という亡霊

盛り上がってます。
しばらくヲチ。



最近世の中のニュースに疎い。TBSで捏造と聞いて、何のことかわからず、検索したらこんなものが出てきた。

TBS「サンデーモーニング」の捏造(ねつぞう)報道

これはずいぶんひどい話しだったけどなあ。都知事選の最中に微妙な話しを蒸し返すなあと思っていたら、どんでもないボケでした。はい。
新しい、できたてほやほやの別件なのですね。

TBS 総合格闘技HEROS 捏造掲示板で桜庭叩き

このyoutubeの動画がTBSの要請で削除されたりすると、また騒ぎになったりするのかも。
日頃批判している掲示板を使ってこんなことをやっていたのが露見してしまっては、少なくとも、2ch批判はしばらく自粛でしょうか。そな殊勝なことはしないか(笑)。

きっとほとんどのTBSの人は、この手のいんちきには無関係なんだろうけど。でも同じ社員だというだけで、同じに見られてしまうわけだ。

少し同情しなくもない。


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2007.03.12

雑記070312



アップル:RFIDタグでネットワーキングをより簡単に

端末にRFIDタグをくっつけて、ベースステーションにつなぐときの設定に必要な情報をRFIDタグから読み取らせることで、人間の手間を大幅に省くという。

それはうまい。


遅ればせながら光回線を申し込んでみた。
SLを動かすのに、心配していたパソコン(のグラフィック)は問題ないみたいだけど、CARDの情報を読み込むのになぜがものすごく時間がかかる。テキストのはずだからそんなに時間が掛かるのは変なのだけど。

プロバイダはいま主に使っているものを継続だけど、緊急用に契約してたプロバイダは解約するかどうか。

たぶん6月頃には、携帯からネットをかなり自由に見られるようになりそうだから、緊急や補助用には携帯を使えばいい、ということになるわけだ。

固定とモバイルで補完するようになって、固定の世界の中だけでのセカンダリプロバイダというアイデアは廃れていくのかも。


EM・ONEの実機を触ってみた。

携帯ではなくてPDAと思うのが正しいだろう。StandAloneで情報を保持する時代が過去のものになって、情報はネットの向こうからその都度取って来るようになったのに対応したPDA。だから通話という概念ははじめから持っていない。ように見える。

パソコンとして使うならもう少し大きい方がいいし、携帯電話としてはもっと小さいほうがいい。私に必要な用途を考えるとどっちつかずというところ。

結局、買うことはないと思う。


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2007.03.11

「ナイトミュージアム」

「トイ・ストーリー」と「ジュマンジ」の面白いところを合体させたような感じ。予告編では、どんなシリアスな冒険なんだろうと思ったが、良い意味で期待を裏切る出来。以下ネタバレ。

 

一応感動的に仕上げるために、一見だめ男でも居場所は見つけられる的なお話しに仕立てていて、それはそれでうまくまとまっているのだけど、この映画の見所はやはり、動かないはずの博物館の展示物が動くこと。

もともと映画というものが、ストーリー以前に、絵が動くところに新しさがあったわけだから、これはある意味で映画の本流。という点でトイストーリー的な面白さがある。さらに博物館だから、展示物はアフリカの動物からエジプトのミイラまでさまざま。そのごった煮感がジュマンジっぽい。

細かいところにも笑いのネタが仕込まれている。古代エジプト王が英語を話す理由には唖然とさせられてから笑いがこみ上げてくるし、小さな人形たちが悪漢の車に細工するところは、客席からもけっこう笑い声が上がっていた。

専門分化してしまった科学に比べて、あやしい魅力を放つ博物学が好き、とか、恐竜の骨やアヌビス神の像が動くのが見たい、という人にはとってもお勧めの一本。

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2007.03.10

SLメモ070310-2

うわあ。これは。。はまるわ。

16:00頃から始めてあっという間に21:30。チュートリアルを慎重にやりながら、だんだんおしゃべりしたりとか。かなり多機能。

まずい。嵌まると他のことができなくなります。


~今日のトピック~
チュートリアルで、アバターをにやけたイタリア男の顔にすべく励んでいたら、canneから来たというフランス人の女の子アバターがやってきて、少し話した。最初canneってどこだかわからなくて聞いたらフランスだという。それでも、映画際で有名なカンヌだとわからないまま、「先週、パリ・ジュテームっていう映画観たよん」といったら、「そりゃ Paris Je t'aimeだしょ」とスペル直されてしまいました。とほほ(笑)。
呆れたのか、そのままどっかへテレポートしてしまいましたとさ。orz

それにしても・・あのアバター、服を着てなかったんだけど。その業界の人なのかね。
客を取ろうとして話しかけたはいいが、signupしたばかりの無一文なのがばれた、とか。

 

いやー。面白すぎる。
昔、文字だけのチャットが大流行した時期があって、そのときも世界のあちこちから来た人達と話すのが楽しみだったけど、その興奮の再来。

ほどほどにしないと仕事に差し障るですな。

仕事にしてしまえばいいって?
・・・悪いご冗談を。えへえへえへ・・・・・・。

しまった。今日19時の回で観にいく予定だった「ナイト ミュージアム」が、文字通りミッドナイトの回で見る羽目に。

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SLメモ070310

仕事が一段落して、やっとSLで遊べそう。
まずは能書きを読んでみる。


IP rights
という考え方があるらしい。

This right is enforceable and applicable both in-world and offline, both for non-profit and commercial ventures.
だそうだから、クリエイティブ系の人にとっては、もしかするとチャンスが落ちているのかも。


Business Opportunitiesを見ると、職業の例が列記されている。創作物の権利がリアルワールドに横滑りできそうかどうかで分類してみる。


現実世界でもOKっぽいもの
* tattooist
* fashion designer
* XML coder
* game developer
* fine artist
* musician
* custom animation creator
* magazine
* writer
ツールで作られはするが、いったん出来上がったものはツールに依存するわけではない。という考え方で。


現実世界ではNGっぽいもの
Linden$を介さないと、現実の$にはならない。
* party and wedding planner
* pet manufacturer
* casino operator
* nightclub owner
* automotive manufacturer
* aerospace engineer
* custom avatar designer
* jewelry maker
* architect
* freelance scripter
* machinima set designer
* tour guide
* theme park developer
* real estate speculator
* vacation resort owner
* advertiser
* bodyguard
* publisher
* private detectiv
* gamer
* landscaper
* publicist
* special effects designer
* gunsmith
* hug maker
※hug maker って何?

商標はどうなるのかなあ。。
「佐藤商店」という商標は地域が離れていればOKだと思ったけど、SL内で名乗る「佐藤商店」と現実世界の港区内の「佐藤商店」との関係はどうなるんだろ。


よくわからないもの
* lottery operator
Linden$ に依存していそうだが、何か現実にリンクさせる方法がありそうな気がする
国内法では確か、賭博を主催するのはだめなんだっけ。でも米国に置かれているサーバ上でやっていることだからなあ。。
そもそも国内でもパチンコは大手を振ってOKなのに(笑)。

* dancer
例えばSL内で蝶がひらひら舞う動作は、LSLに依存するだろう。
その延長で考えれば、Avatarが踊る動作は、LSLに依存するのかなあ・・・。それとも、目に見える振り付けは振り付け師の権利なんだろうか。
わからん。

 

てことで夜が明けてきたので朝寝する。

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2007.03.08

SL雑記070308

Second Life“不”人気、7つの理由

(1)始めるまでの手続きが面倒
(2)要求PCスペックが高い
(3)操作が難しすぎる
(4)何をしていいか分からない
(5)何をするにもお金がいる
(6)右も左も広告だらけ
(7)人気の場所はエロかギャンブル
だそうです。
「Second Lifeで企業が何かをするなら、一番の財産である『ものを作ろうとしている人』たちを応援すべきじゃないかな。そうしないとクリエイティビティゼロの、ただの看板ランドになってしまいます」
へむへむ。「看板ランド」は言い得て妙。
だれか日本向けにアレンジしたシステムを出さないかなあ。そういうのは日本人得意なんだし。RMTを合法的にやる方法が要るのかな。

 

それはそうと、グラフィックカードだけは困った。おいらのデスクトップノートは、CPUは無意味にパワフルだけど、グラフィックはインテルのオンボードなのだった。

むー。


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雑記070308

久しぶりに早く帰ってきて、TVをぼーっと見ている幸せ。
いかん。典型的なおやじ現象。


TVKで青ヶ島という島紀行をやっていた。ファンキートマトから松沢知事の定例記者会見まで広いレンジを誇るTVKだが、それから大きく外れる朴訥風味。何かあったのかな?

ところでその島ってどこにあるのか、と思って検索すると、こんなところらしい。

周囲9km人口200人。独立した自治体としては日本最小人口とのこと。2日居たら飽きるだろうけど、一度行ってみるのはいいかも。
なんとキャンプ場もありますよ。

こういうところの現金収入っていうのはどうなっているんだろう。
漁業かな。。。


あれ? 「島旅」で検索すると、これBS日テレの番組なんですけど。
まあいいか。



電車の吊広告に、このところよく見かける変なのがある。「みすず学苑」という英語の予備校か何からしい。なかなか消えない・・のは別に構わないのだけど、縄文太郎って何? とか、孔子と孟子と楊貴妃とヤマトタケルの取り合わせってどうよとか。これも検索してみると、こんなところらしい。
こんなスレも。


こんなものが。
http://moon.google.com/

最大までズームすると・・・
なるほど、「アポロは実は月なんかへは行っていない」のは本当か(笑)。



どうも、オペレーション系仕事で少々疲れ果てているかも。

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2007.03.03

「パフューム」

異様とも言える迫力の怪作。香水の話しと聞いてイロモノかと思っていたが、それでも観る気になったのは、この主役の表情が醸し出す空気に惹かれたから。
で、やっぱり観てよかった。見終わって少し脂汗が浮いているのに気付く。以下ネタバレ。

 

天才というものの凄まじさが伝わってくる。並みの人間の基準は彼には当てはまらない。普通はそこで逡巡とかあるだろうというところが、まったくない。というか描かれない。映画の副題は、「ある人殺しの物語」だが、彼にとっては追い求めるものを手に入れる途中で人が死んだとかどうだとかはあまり重きを成していないようだ。

そのような天才が作り出した究極の香りが、クライマックスで、殺人者として彼を裁こうとする人々にとんでもない影響を及ぼすことに。ここはまさに観てのお楽しみのところだ。そんなのありかーーーー!!っていう驚きのシーンだが、それまでの彼の行為が凄まじいので、妙に説得力を持って迫ってくる。

人々がその香りに酔い痴れている最中に逆に自らの無力を知った主人公が、ひっそりと最期に身を処すやり方も、いかにも孤独な天才らしい。


ちょっと間違えば単なる色物に終わって不思議はないお話しを、逆にこれだけの迫力ある作品にまとめた監督のトム・ティクヴァと、細身のナイフのような切れ味の男を演じたベン・ウィショーに拍手。
トム・ティクヴァは、「パリ、ジュテーム」企画の導火線になった作品をつくった人でもあるらしい。すごい人が出てきたものだ。

 

余談だけど、最近また新作の製作が決まったらしいボトムズのキリコ・キュービィに、この主役はそっくり。キリコのファンは見逃してはなりません。

それから、もちろん私は時節柄、花粉症真っ只中だから、この天才にしてやられることは万にひとつもないことだけは言っておかねば(笑)。

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「パリ、ジュテーム」

一度、ほとんど通り過ぎただけのパリで、印象に残っていることといえば、サクレクールに登ったときの内部階段の壁がススで真っ黒だったことくらい。そんな私が、恐れ多くもパリについて語ろうというのは無理があるわけだが、放っといてもらおうか。以下ネタバレ。

 

オフィシャルサイトによると、「パリの20区を舞台に繰り広げられる、18話のストーリー」なのだそうな。東京でいうと例えば「葛飾区」のお話しや「足立区」のお話しとか。他意はないけど。

18話の中には、パリならではのものもあれば、特段、場所を特定する必要を感じないものもあって、そのこと自体が、パリという街の大都市としての普遍性と独自性の同居を感じさせる。

私の心境に最も近いものはというと、14区に出てくる、典型的な貧乏アメリカ人。ウォルマートで買ったに違いない安物のシャツとジーンズを着た太っちょ独身女の一人旅だ。
観光案内を片手に一人でのそのそと観光地を歩き回る彼女だが、とある美しい公園でベンチに腰掛けてサンドイッチを頬張っているうちに、「あること」が起こる。それは外界にではなくて彼女の内面に起きる。この辺りが、この映画の一番のテーマなのだろう。かなりおセンチではあるが。

その意図で他のお話しを改めて思い出すと、なるほどパリというのはそういう街なのかなあ、と思えてくる。少なくとも東京ではこの味は出ない気がする。

 

私のお気に入りは、「エッフェル塔」のパントマイムのお話し。パントマイム自体が面白いのに加えて、車を走らせるシーンなど、映画とパントマイムを掛け合わせた可笑し味がある。なによりいいのは笑顔の取り戻し方。小難しい理屈やうっとおしい熱血よりも、よほど人の共感を呼べる。

それから、17区のお話しの意表を突くオチも楽しい。

他のエピソードも、それぞれにほのかな味わいがあって、案外退屈せずに見られる1本。

そうそう、この映画は、英語に対するフランス語の立場というか、関わり方も気になる。尊大で英語を見下しているフランス、という固定観念で計れない、立場の変化があるのかもしれない。

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2007.03.02

PCリテラシの価値低下

パソコン見放す20代「下流」携帯族

昨年11月19日夜、auでメールが送受信しにくくなる通信障害が発生。知らずにメールを送信すると、携帯電話に「送信できませんでした(110)」という画面が表示された。この「110」をエラーコードでなく、問い合わせ電話番号と勘違いしたユーザーが、警察の110番に電話をかけるという珍事が、全国で5700件も起きたのだ。
そんなことがあったんだ。
 PCを使い慣れた人なら「110」が理解不能でも、ある程度は見慣れているから、まさか110番するような非常識な行動には出なかったのではないか。携帯の普及による「PCイリテラシー(文盲)層」の増加は、こうした社会常識にも大きな断層を生じさせる可能性があるのだ。
PCリテラシとは違う話し。むしろ、110で電話を掛けるとどこに繋がるか理解していない、「社会常識リテラシ」を問題にすべき。
ホワイトカラーは当分、PCインフラに依存しなければ仕事ができない。しかしブルーカラー、あるいはフリーターは必ずしもPCを必要としない。ノートブックで十数万、デスクトップで最低7~8万円するPCを買うカネも時間も置く場所もないのだ。彼らが20代の「PC音痴ネットユーザー」である親指族の正体なのである。
これはたぶん、そうなのだろう。つい最近仕事を手伝ってもらった派遣さんも、自分ではPCを持っておらず、EXCELを使う技量にはやや難があった。

それでも、PCを使わない仕事というのもいくらでもあるから、問題ではない。むしろ彼女は仕事というものをよく解っていて、PC入力ができるだけのスタッフよりもよほど役に立ってくれた。

PCリテラシというのは、一種のバッドノウハウかもしれない。必要がなくなるのであれば、それは結構なことだ。

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