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2007.02.11

労働の意味は「人の役に立つこと」

以前、バブルとかITとか競争とかの概念が世の中にお目見えした頃、「他人に利用される人間ではなく利用する人間になれ」といった経営論まがいの話しをあちこちで聞かされたことがあった。いずれも、「リーダーシップが」とか「モティベーションが」とかのよくわからないカタカナをまくし立てる人達が言っていることだった。

私は何歳になっても多少知恵遅れの気味があるせいか、彼らの言うことがその場ではよく理解できなかったのは幸いというべきだろうか。

しばらくして、どこかの文章で、そうした「利用されることは悪」といった話しに対して、こんな言葉を読んだことがあった。

「人の役に立つことはそんなに悪いことなんでしょうか?」
この言葉はたいへん深く私の記憶に残って、以後の自分の行動にずいぶんと影響を及ぼしているように思う。現実にはなかなかなりきれない部分はあるにしても。

それで、これ。なぜ若者は労働しなくなったか、という問いに対する答え。
l'un pour l'autre

最初の数年は「あの人よりは自分の方が高給だ」とか「自分の方がプレスティージの高い仕事をしている」という比較意識がモチベーションを維持するかもしれないが、そのようなものはいずれどこかで消えてしまう。
そのあとの長い時間は自分自身で自分の労働に意味を与えなければならない。
けれども、「自分のために働く」人間にはそれができない。
私たちの労働の意味は「私たちの労働成果を享受している他者が存在する」という事実からしか引き出すことができないからである。
ということで、「人の役に立つ」ことを心がけましょう。「人の成果を横取りする術に長ける」のではなく。

 

と偉そうに言いつつ、利用しようというあからさまな意図で近づいてくる人間をどうあしらうかについて、まだスタンスが確立できているわけではないのだけど。
純粋な悪とか善はないから、是々非々とういうところか。

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