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2007.01.07

民主主義のややこしさは折り紙付きだが

07年冒頭に(2):エッジの経済とPSR(Personal Social Responsibility)

ネットワークの端末側に、権限、責任、処理の負荷などが移りつつあるという話のあと、それによって起きる問題点を、PSR(個人の社会的責任)という言葉として表している。
その、解決策のアイデアとして次のようなフレーズが。

企業のようにモニタリングの仕組みが作りづらいこともありどういう形になるのかはいまひとつ読めない。例えば、企業が進めているコンプライアンスや内部統制の動き、ディスクロージャーと監査、いざというときの開示の強制の仕組みをそのまま個人に持ってこようとすると、プライバシーや国家による個人の人権侵害という憲法レベルの問題に即ぶつかる。まったく同じことは出来ない。
 
ひとつ考えられるのは、何かを選んでいると思ってるようで、実質骨抜きにされた状態で個人の側には選択肢が提供されているというシナリオ。大きくは、この形で処理されていくだろう。そうでないと、制度運用を考えるとひたすらややこしくなる。

・・・読み方が間違っていたら申し訳ないのですが、これはあからさまに民主主義に対する挑戦なのでしょうか(笑)。あるいは、民主主義は所詮、大多数のばかをガス抜きしながら、賢い俺様たちがこっそり敷いたレールの上を走らせるものなのさ、という達観でしょうか。

例えば中国では、特定の話題などが一般の人の目に触れないようにして、その上で形だけの選挙という選択肢を提供したりしていると聞きます。なるほど、それなら制度運用は楽かもしれません。

「制度運用を考えるとひたすらややこしくなる」のは、民主主義の常。だからこそチャーチルは「最悪だが」という断りを付けたはず。ややこしいから、では簡単にしてしまえ、というのは乱暴に過ぎると思います。そういう考えが、一部のマスコミの人たちを巻き込んで根を張っているらしいとは聞きますが。

 

米国の押し付けがましい振る舞いの影響か、民主主義を至上の価値とすることを疑う考えが勢いを増しているらしいことを、私は否定はしません。実際、修正民主主義のようなものを検討する余地はあると思っています。
しかしまだ、民主主義よりいいものがある、と言い切れるまでにはなっていません。

ましてや、骨抜きの選択肢を形だけ提示するような欺瞞の上に成り立つ制度では、論外です。

そのあたり、上に引用したフレーズはどんな意図で書かれたのか、もう少し説明をいただければありがたい。道具に過ぎないシステムの整合性や美しさよりも、もっと大切なものがあると私は思っています。

 

これって釣りなのかもなあ(笑)。
と思いつつTB。えいっ。

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