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2007.01.28

「どろろ」

私は原作を読んだことがない。そのうえ、手塚治虫が生きた時代を知らない。だから、全然間違ったことを書くかもしれないけど、そこはご愛嬌。以下ネタバレ。

 

この映画は、百鬼丸がどろろという相方を得て成長していくお話しであると同時に、「恨み」という暗い感情にどう対処すればいいかを教えてくれる物語でもある。初めの方で仕込みの刀が鍛冶屋の恨みから生まれた由来に始まって、二人の恨みの質とその源が徐々に明かされる。

お話しは、その恨みを昇華することで人が成長するというスタンダードな筋書きで進む。百鬼丸とどろろ、二人はどちらも恨みを抱えた旅人だが、一人ではたぶんそれを持て余してしまう。しかし、自分と同じ翳を他人の中に見ることで、どうするのがいいのかが見えるのだ。

恨み以外にも、当世の世相を反映したような要素は当然引き合いに出されていて、そのあたり製作側のテレビ屋さんは手馴れている。原作にそうした要素があったかどうかは知らないが、今の時代に世に出すからにはこの処理は当然だろう。ということで、テレビを見ているようにうまく乗りに同調できれば、この映画はそれなりに楽しめる。

妖怪の映像はどんな映画でも難しいが、贅沢はいうまい。あえて一言書いておくなら「お笑い西遊記」といった趣か。

配役は良かった。百鬼丸:妻夫木聡と、どろろ:柴咲コウは、相性ぴったり。柴咲コウのどろろは、はじめのうちは俳優の素の顔に近くて綺麗すぎたが、クライマックスにかけては、役を演じる柴咲コウ本来の味のある顔になってきてGOOD。

そういえば、先日TVに素顔で出ていた柴咲コウを見て驚いた。この人があの柴咲コウ? 捉えどころがないというか、記憶に残らない顔なのだ。映画の役で観る顔と全く違う。不思議な人がいるもんだなと思った。例えば松たか子の顔が、素のときも役のときも同じ人に見えるのと対照的だ。

そんなことも思い出しつつ、いつもの顔を残しながら少し進化したようにも見える、スクリーンに映る柴咲コウを楽しんだのだった。

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Tracked on 2007.01.28 11:16 PM

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