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2007.01.18

生き残り戦略は様々

「不二家」化する日本

内的なリスクと外的なデインジャーの違いと、対応する生き残り戦略が述べられていて興味深い。

ところで、いま多少縁のある建設業界でいま起き始めていることは、これと反対の様相を見せ始めていてこれも興味深いのでメモしておきたい。
 

いわゆる建設大手5社が口にしている談合からの訣別が、どうやら本気らしいと受け止められはじめている。公正取引委員会の強い姿勢や、対抗して審判機能を公取から切り離させようとする動きなどが新聞で報じられたりしている。これまでこと談合については一致団結して談合は善との立場をとってきたかに見えるこの業界が、ついに内部で割れ始めているのは、それはそれで興味深いことだが、いまはリスクとデインジャーの話だった。

談合の善悪についての論点ははっきりしている。業界の利益(競争の制御による共存)になるのだから善。業界外つまり国民全体の不利益(競争不在によるコスト高)になるのだから悪。同じコインの裏表を言っているに過ぎないのだが、上の記事の言葉を借りて言えば、前者はリスクに関わる話しであり、後者はデインジャーに関わる話しだ。

これまで、業界内での競争の制御、つまりリスクコントロールについては、横並び、順番待ちという生き残り戦略が取られて来た。そして最近の耐え難い(笑)外部からの圧力による業界内の亀裂というデインジャーについては、むしろ、入札で堂々勝負という、「他を出し抜く」戦略が取られているようだ。まあ、ダンピングはご愛嬌。

さてこれは、上の記事で述べられている、教育分野におけるリスクとデインジャーの関係と正反対になる。違いは何だろう。

①教育分野
 仲間内で競争する。
 外敵から目立たないようにする

②建設分野
 仲間内で協調する。
 外(敵?)に対して(応札で)自己アピールをする。

①では外の世界は恐ろしい敵でありわるいものいう仮定を置いている。一方②では、外の世界は業界に公共事業予算というリソースを供給してくれるよいものという仮定がある。

というわけで、敵をどこに設定するかという環境認識の違いが、生き残り戦略の違いになっているらしい。ものを考えるときはいつも隠れた前提を意識せよというのは以前某所で教わった話しだけど、それはすぐには見えないようになっていることよ。

ということでメモ終わり。

 

それにしても、某業界の内部分裂は面倒なことだ。これからまだ当分は、談合に対する姿勢をめぐって対立が続くに違いない。政治家やら団体やら業界紙やら巻き込んで横車やら踏み絵やらが横行することだろう。国交省に対する官製談合防止法適用は、「これにて打ち止め」なのか「これが口火」なのか。

あんまり深入りしたくない気がしてきた(笑)。

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