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January 2007

2007.01.29

雑記070129

GeekBrief@PodcastのCali Lewis萌え。


リンゴのコンポット(Compote de pom)は、安くておいしい!

なーんと、簡単にできるんだ。メモ。
ボンヌママンのコンポートが割と安くてヨーグルトに混ぜてよく食べるんだけど、こんな簡単に作れるのなら自分でやろうかなあ。最近、コンポートを置いている店が少なくなってきたし。一時のブームで終わってしまうのだろうか。


ビックカメラは今日の深夜0時からVistaを売るそうな。
あんなもん(失敬)で行列ができるのかなあ。

ちなみに私は、買い換えたデスクトップノートのCPUパワーのお陰で、XPがさくさく動くようになったので、一段と重そうなVISTAに乗り換える予定はない。サポート切れもまだずっと先のようだし。


ニュースサイト,米国でもYahoo Newsが独走へ

日本でのYahoo!の強さは言うまでもないのだけど、米国でもニュースはYahoo!が強いらしい。ニュースサービスは検索とは違う受身のネット利用の代表格。そこでYahoo!が強いというのは、何を暗示しているだろうか。

Yahoo!のhumaneなテイストの影響って結構あるかも。
「コンテンツの評価はあくまでも人間がやる」という伝統がいまでも生きているのだろうか。
Googleのいかにも機械的に評価しました風の見せ方もそれはそれでいいのだけど。


「Plen」:日本製の可愛くてすごいロボット

うわお。

・・・つぎは当然イナバウアをプログラムですよね(笑)。

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2007.01.28

「どろろ」

私は原作を読んだことがない。そのうえ、手塚治虫が生きた時代を知らない。だから、全然間違ったことを書くかもしれないけど、そこはご愛嬌。以下ネタバレ。

 

この映画は、百鬼丸がどろろという相方を得て成長していくお話しであると同時に、「恨み」という暗い感情にどう対処すればいいかを教えてくれる物語でもある。初めの方で仕込みの刀が鍛冶屋の恨みから生まれた由来に始まって、二人の恨みの質とその源が徐々に明かされる。

お話しは、その恨みを昇華することで人が成長するというスタンダードな筋書きで進む。百鬼丸とどろろ、二人はどちらも恨みを抱えた旅人だが、一人ではたぶんそれを持て余してしまう。しかし、自分と同じ翳を他人の中に見ることで、どうするのがいいのかが見えるのだ。

恨み以外にも、当世の世相を反映したような要素は当然引き合いに出されていて、そのあたり製作側のテレビ屋さんは手馴れている。原作にそうした要素があったかどうかは知らないが、今の時代に世に出すからにはこの処理は当然だろう。ということで、テレビを見ているようにうまく乗りに同調できれば、この映画はそれなりに楽しめる。

妖怪の映像はどんな映画でも難しいが、贅沢はいうまい。あえて一言書いておくなら「お笑い西遊記」といった趣か。

配役は良かった。百鬼丸:妻夫木聡と、どろろ:柴咲コウは、相性ぴったり。柴咲コウのどろろは、はじめのうちは俳優の素の顔に近くて綺麗すぎたが、クライマックスにかけては、役を演じる柴咲コウ本来の味のある顔になってきてGOOD。

そういえば、先日TVに素顔で出ていた柴咲コウを見て驚いた。この人があの柴咲コウ? 捉えどころがないというか、記憶に残らない顔なのだ。映画の役で観る顔と全く違う。不思議な人がいるもんだなと思った。例えば松たか子の顔が、素のときも役のときも同じ人に見えるのと対照的だ。

そんなことも思い出しつつ、いつもの顔を残しながら少し進化したようにも見える、スクリーンに映る柴咲コウを楽しんだのだった。

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給食費未納は事後チェック型で解決したい

「給食費未納が示すモラル崩壊」 日経本紙

親のモラル崩壊をまざまざと見せつける事態である。学校給食費の未納額が2005年度に全国の小中学校で約22億円に上り、こどもの数では百人に一人にあたる約九万九千人もいるとの調査結果が出た。調査は、未納が深刻化しているとの声を受けて文部科学省が初めて実施した。
この話し、数日前にこちらで、
1%のことを大手紙社説で扱う必要なし。個別に対応すればよろし。
と言われて、ああそうだなと思っていた。
日経までが社説で取り上げてしまった今日は、もう少し書いていてくれて、こちら
親なんて子供に死に様を見せればいいのよ。
禿同。
久しぶりに、短くわかりやすく本質的な一言をいただいたので、少し寄り道してみました(笑)。

 

それはさておき、給食費のお話しに戻る。
私は、この話しには、この社会が向かうべき方向についての、微妙な軌道修正が潜んでいると思うので、それを書き留めておきたい。

事前規制型から事後チェック型の社会にしようということは、概ねコンセンサスができているものと思う。そのために司法も行政も変化の最中にあるはずだ。民間は一足先にその波に洗われている。

給食費未払いを、この軸で眺めれば、モラルに頼った解決は事前規制型ということになるだろう。事後チェック型の対応をとるなら、ほかに方法があるはずだ。

例えば、卒業時に清算して未払い分は延滞料を含めて請求。それでも払わないときは、単位の一部を認めない、つまり卒業できない、とでもいうことにすればいいのではないか。家計がそれほど切迫していないのに、こどもの給食費の優先順位を下げて服や娯楽に金を使ってきた家庭は、そのとき初めて自覚するだろう。こどもの給食費の優先順位は本当に、自分達にとってそれほどに低いものだったろうか、と。

もちろん、どうしても払えない苦しい家計に対しては、奨学金的な給食費の補給があってよい。それはまた別の問題だ。

この話しは、そんな風に捉えてみてもよいのではないか。

 

社会全体で事後チェック型に向かおうとしている中で、事前規制型のモラルを持ち出すのは、かなりの軌道修正だと思う。事後チェック型にしようと一度は思い込んだものの、その手続きの煩雑さや、逐一の問題を自分の頭で考えなければならない負荷に早くも音を上げて、昔ながらの「モラル」という惰性に自分を委ねてしまいたくなっていないだろうか。

そういう傾向に対して、メディアの中ではかなり抵抗力があるはずの日経までが、上滑り気味の浅薄なモラルを持ち出すなんて、何か悪いウイルスでも蔓延してるのかな(笑)。

 

蛇足になるけど、私はモラルというものを、人間の重要な要素だと思っている。
しかし、それを取り上げるのは、モラルというものの本質に迫ることができるような問題のときにしたい。給食費未払いなどという問題は単に、支払う側に対して、「こどもの食事はあなたにとって本当にその程度の軽いものですか?」と実効性ある問いかけを発するだけで済むことだ。口先だけの問いかけでなく。

蛇足のあとは蛇尾。上の日経の記事引用の最後の一文はあやしい。「声を受けて初めて調査してみたらこんな感じ」ということだから、過去に比べて増えているのか減っているのか、原因に変化はあるのか、わかりようがない。おまけに、誰の声を受けての調査なのかも伝えられていない。
と、少年探偵団的にはそういう揚げ足取りもできる。

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2007.01.26

きちきちネット・ずぼらネット

NGN対P2P

NGNとP2Pの関係は、ほとんど絵に描いたような持続的技術と破壊的技術の関係である。ユーザーは、高品質・高価格のNGNと中品質・ゼロ価格のP2Pのどちらを選ぶだろうか。
仕事ではNGN、個人ではP2Pというのが私はいいと思う。
仕事で使えるものというのは実名ベースで緻密に管理されているのが普通だから、個人が多少ルーズに使う目的には向いていないばかりか危険ですらあるのだから。

ただし、P2P側には自省しなければならない点があって、それがこれ。

スカイプはキャリアのインフラに「ただ乗り」しているので、それを止めることは技術的には可能だ。アメリカで激しい論争になっている「ネットワーク中立性」は、この問題をめぐるものだがb、今のところスカイプを止めたキャリアはない。それはインターネットへの不介入という大原則を破ることになり、世界中のユーザーの批判を浴びるだろう。
仕事でNGN(帯域制御と利用者管理を行って料金をとる)を使うことでプロバイダに利益を上げさせ、その余禄で、個人がルーズに使えるネット(P2Pかどうかはまだよくわからない)をベストエフォ-ト、低額(定額)で維持するのが、現実的な線だと思う。広告モデルは当然後者のなかのどこかに座を占めるのだけど、それが支配的になっては、あまり宜しくない(広告業界にとっても利用者にとっても)。

仕事できちんと使う「きちきちネット」
個人でルーズに使う「ずぼらネット」

そういう使い分けができないものかと思う。
一足飛びに二者択一に行く前に。

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2007.01.24

雑記070124

rubyとか。


なんか、irbを使う最初に、readline.dllがないとかなんとかwindows様に怒られます。ちゃんとインストールしたつもりなんだけど。


いきなりコードブロックとかいうのが出てきたヨ。
制御構造と、その中で実行されるコードとを分離して書けて、かつ、サブルーチンコールと違って何というか動的(?)にも書ける、とでも言えばいいのか。これはひょっとして楽ちんではないですか。


本をぱらぱら先読みしていて、おお!マルチスレッドとか書いてある。
・・・んー。擬似的というか、割り込みを使うのとは違うのかな。

てあたりで今日のrubyおしまい。久しぶりにコマンドプロンプトの黒い画面を見たら、すんごい違和感を感じてちょっと悲しかった。おまけにcatじゃなくてtypeだし。

 

はー疲れた。やっぱりGUIは楽だったんだなあ。
疲れたのでblogでも読む。

 


教員免許の国家試験化

こうした様子をみていると、果たして教員になる人間はこれからいるのだろうか、と私は危惧する。消える産婦人科の次は消える教員、だろうか。産婦人科にしても教員にしても、競争原理に乗りにくい”贈与”のファクターが大きい職業である。
教員免許に試験を取り入れるのは別にかまわないのだけど、教師という職業が、達成感もなく報われないものになるのはまずい。人間は人間の手で育てるのが基本だけど、その成り手がいなくなったら子供はどうやって育つのか。

ああ、テレビとゲームがあったな。コンテンツを作ってるのは確かに人間には違いないのだが。。テレビには贈与のファクターがあっただろうか。

orz


「国からお金を持ってきて県民の負担を軽くしていきたい」(横内正明、山梨県新知事)

地方自治体の首長が公にこういう主張をするようでは、都市住民の不満はなお一層高まり、都市住民と地方住民の利害対立がますます顕在化し、ニッポンは「連邦国家」化するのではないか?
そういえば北イタリアって最近どうなってるのだろ。


イラク無差別射撃ドライブのBGMはエルビス

黙って見ておくよろし。

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2007.01.23

雑記070123



アップル、自社DRMをサードパーティに公開?

メモ。家電メーカーに脱皮するつもりなら、なんでも自社だけで囲い込むわけにはいくまい。仲間作りは必須。


Google Switch: グーグルとサムスンの電話?

えーっ。ていうか、これでただのPDAだったら怒る。


WILLCOM、新端末や多数のサービスについて発表

うーん。
うーーーーん。

やっぱ今回見送るわ。

パソコンに繋げる定額プランがあることが、いまやWillcomを使うたったひとつの理由になってしまったなあ。
でもそれって単独でも強力。


「あるある大辞典」虚偽内容事件に関して小倉智明が謝罪

勇ましいことを言ってはいるが、結論は・・・・尻すぼみ。

ごめんなさい。
はいおしまい(笑)。


ニンゲンドキュメント「対話がアニメをつくりだす」
NHK深夜。ってNHK教育のほかにもうひとつできたわけではないが(笑)。

「精霊の守人」というアニメの監督の創作活動を追った番組。さっさと寝るつもりだったのだが、布団の中で見るともなくみているうちに目が冴えてきてすっかり起きてしまった。

こういう味の番組がある限り、わしは基本的にNHKを心情的には支持するよ。
たとえそれが新番組のプロモーションだとしても。

民放とはどこかが決定的に違う。
謙虚、という言葉が一番近いか。

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2007.01.22

NGNが始まった

次世代ネットワークのフィールドトライアルのモニタ募集について

ということで助走が始まった。のだが。
実施エリアがどうもヒットしない。orz


内容は、TV電話とかはともかくとして、地デジのIP放送も、今後放送局との協議という条件付で入っているみたい。

私としては、地デジチューナーなしの液晶TVに買い換えてしまったばかりだし、ネット経由で見られるほうが嬉しいな。

よく知らないが、NGNで使うIPはもちろんV6なんだろうけど、変な個人情報を収集されたくない気持ちは依然ある。

特に、映画「それでもボクはやってない」で、痴漢の濡れ衣を着せられた被告が、家宅捜索で出てきたアダルトなビデオを証拠に出されて動揺するのを見た直後だし(笑)。そういうプライベート情報はやっぱり危ないと思うんだよね。

と、早くも予防線を張る後ろ暗いわし(笑)。

 

真面目な話し、男どもはあの映画の被告の絶望的な台詞「そんなこと言ったら男は全員容疑者じゃないかー」をよーく噛みしめねばなりません(笑)。
被疑者だと検察(ほぼ警察)から言われれば、裁判所はほいほい許可を出すし、裁判所の許可があればNTTにしろほかのプロバイダにしろ、責任をそちらに転嫁できるから喜んで個人情報出しちゃいそうだし。通信の秘密なんていうものはかなり薄ら寒い効果しかなくなるのかもしれない。

できれば、NGNのような仕事に使える高信頼ネットワークと、インターネットのような比較的ルーズなネットが共存するといいのだけど。

2種類のIDを使い分けられるサービスを、プロバイダは出してくれないかなあ。セット料金ちょっとお高めで。いい商売になると思うんだが(笑)。


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2007.01.21

Googleは多様性を「奪う」かも

NHKスペシャルでGoogleのことをやっていた。
いまさらのタイミングだから、特段の期待はなく、内容も薄かったけど、その代わり問題意識を絞って普通の人に訴えかけたのは成功だったのではないか。

「あなたの個人情報はおろか、思考の基盤まで、検索エンジンに預けてしまっていいのか」
という問題意識の持ち方だったと思う。その意識は正しい方向を向いている。
 
もちろん、私も他の大勢と同じく、毎日検索エンジンのお世話になっているけれど、それでも、いや、だからこそ、私はGoogleが「奪う」多様性を気に掛けていたい。原則としてリンクの多さが唯一の価値基準という、その単一性が、生物としての人間の多様性を奪うかもしれない、ということを。
それは、検索エンジンがもたらす恵みを帳消しにしかねないほど、重要かつ本質的かもしれないのだ。

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「それでもボクはやってない」

傑作。日本の男性諸氏は勉強のためにも自己防衛のためにも必見。

扱うテーマがテーマだけに退屈と思われそうだが、どうして、ヒットメーカーの監督の手腕が存分に発揮されて、息をつかせず魅せる。私が観た劇場は満員だったが、みんなシーンとなって観ていた。

おまけに、この業界(笑)の主な課題がうまく要約されていて、お勉強にもなる。課題をわかりやすく見せることで、まるで裁判員制度の必要性をさりげなく宣伝しているかのよう。法務省は遅ればせながらでも協賛金くらい出してもいいのではないか(笑)。

さらに、安っぽい演出を最小限に抑えていて、役者さんも普通の人を心がけて演じているので、たいへんリアル。それでいて、ドキュメンタリーのように深刻ぶらずに、透明な目で場面場面を見ているから、観客は状況にすんなり入ることができる。


アクションやドラマなどに馴れた私のような映画初心者に、別のタイプの映画のあり方を示してくれる、貴重な一本。内容は、ネタバレがあまりにもったいないので、書かないけれど、この映画を観ない手はありません。
 

ところで、だいぶ以前にこの種の冤罪事件が時事問題になったとき、pyaに載ったお役立ち情報を思い出して探してみた。

痴漢回避シュミュレーション

映画で楽しんだ後は、こちらもお試しあれ。

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2007.01.20

携帯への異業種参入

日経本紙 一面
「携帯電話 参入、多額投資不要に」

総務省は新規事業者が多額の設備投資なしに携帯電話事業に参入できるよう競争ルールを整備する。通信網だけでなく料金徴収や電話番号管理のためのシステム整備の開放についてもNTTドコモなどの既存の携帯電話会社に義務付ける方針だ。
それはすごい。本当なら。

クレジットカード業界は、カードを普及させるために、ハウスカードというものを流行らせようと涙ぐましい努力をしていたけど、携帯電話業界は逆に、普及率があっという間に天井に近づいて、外部からハウス電話を強制されるありさま。

本来の目的はもちろん、携帯電話事業の新規参入を増やして競争による料金引き下げ、という地味なところにあるのだろうけど、ちょっとずらして考えてみる。

例えば小売業大手がもしこれに参入するとどうなるか。
イオン電話。

量販店でもいい。
ビックコール。

ブランドはどうだ。
ルイ・ビフォン。

笑える。
いやいや本当に面白いかも。

なにしろ決済端末だからな。あらゆる商売にとって、特にコンシューマーの日常に広くかかわる業種にとっては、自社の端末を消費者に持たせることは極めて重要なことになるかも。商品のプロモーションから代金の徴収まで一手に握れるわけだし。

朝の時間帯には、”モーニングセットに旬のフルーツサービス”callがはいっていたり、昼には新刊の案内callがきたり、夕方はもちろんスーパーの特売callですな。
・・・うるさいじゃないか(笑)。

カードを差し替えて端末を自由に乗り換えられる海外の状況を、わしらは指をくわえて見ているわけだけど、決済まで含んでそういうことができるとなるとイメージは膨らむ。


ていうか、その前にNTTはもちろん大反対だろうけど、どの程度実現性はあるのでしょうか。

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2007.01.18

生き残り戦略は様々

「不二家」化する日本

内的なリスクと外的なデインジャーの違いと、対応する生き残り戦略が述べられていて興味深い。

ところで、いま多少縁のある建設業界でいま起き始めていることは、これと反対の様相を見せ始めていてこれも興味深いのでメモしておきたい。
 

いわゆる建設大手5社が口にしている談合からの訣別が、どうやら本気らしいと受け止められはじめている。公正取引委員会の強い姿勢や、対抗して審判機能を公取から切り離させようとする動きなどが新聞で報じられたりしている。これまでこと談合については一致団結して談合は善との立場をとってきたかに見えるこの業界が、ついに内部で割れ始めているのは、それはそれで興味深いことだが、いまはリスクとデインジャーの話だった。

談合の善悪についての論点ははっきりしている。業界の利益(競争の制御による共存)になるのだから善。業界外つまり国民全体の不利益(競争不在によるコスト高)になるのだから悪。同じコインの裏表を言っているに過ぎないのだが、上の記事の言葉を借りて言えば、前者はリスクに関わる話しであり、後者はデインジャーに関わる話しだ。

これまで、業界内での競争の制御、つまりリスクコントロールについては、横並び、順番待ちという生き残り戦略が取られて来た。そして最近の耐え難い(笑)外部からの圧力による業界内の亀裂というデインジャーについては、むしろ、入札で堂々勝負という、「他を出し抜く」戦略が取られているようだ。まあ、ダンピングはご愛嬌。

さてこれは、上の記事で述べられている、教育分野におけるリスクとデインジャーの関係と正反対になる。違いは何だろう。

①教育分野
 仲間内で競争する。
 外敵から目立たないようにする

②建設分野
 仲間内で協調する。
 外(敵?)に対して(応札で)自己アピールをする。

①では外の世界は恐ろしい敵でありわるいものいう仮定を置いている。一方②では、外の世界は業界に公共事業予算というリソースを供給してくれるよいものという仮定がある。

というわけで、敵をどこに設定するかという環境認識の違いが、生き残り戦略の違いになっているらしい。ものを考えるときはいつも隠れた前提を意識せよというのは以前某所で教わった話しだけど、それはすぐには見えないようになっていることよ。

ということでメモ終わり。

 

それにしても、某業界の内部分裂は面倒なことだ。これからまだ当分は、談合に対する姿勢をめぐって対立が続くに違いない。政治家やら団体やら業界紙やら巻き込んで横車やら踏み絵やらが横行することだろう。国交省に対する官製談合防止法適用は、「これにて打ち止め」なのか「これが口火」なのか。

あんまり深入りしたくない気がしてきた(笑)。

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2007.01.16

広告には信用が必要

YouTubeやMySpaceのユーザービデオ,広告には向かない

  YouTubeやMySpaceの目玉コンテンツであるuser-generated videoを,どうも企業が広告メディアとして高く評価していないようだ。これは,メディア調査会社のScreen Digestが調査した結果である(FT.comより)。玉石混淆のUGMを安心して利用できる広告メディアとして位置づけていないということだ。
ブログであれば、曲がりなりにも誰か個人が金を払って設置しているわけだから、そこに載るアフィリエイトには多少の信用力はあるだろう。
その一方、誰が投稿しているのかわからないメディアで、企業が広告を載せるのに二の足を踏むのは当然だ。これは無料のブログについてもある程度言えると思う。

私は、匿名で発言できる環境が必要だという意見を変えてはいないけれど、広告が有効かどうかは、それとはまた別の議論になる。

TV広告になぜあれだけの費用が支払われるかといえば、それは信用があるからだ、といっていいと思う。設備投資額とか人件費とかは、企業内部の経営問題であって、外部から価値を認めて支払われる広告の対価に直接のかかわりは無い。


すると、少ない設備投資で広告スペースを生み出せるはずのネットメディアは、その低価格構造を維持しつつ、今後は信用力を上げることに注力するのがよい、ということになるだろうか。

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2007.01.15

雑記070115


浮いたパソコンにlinuxを入れてrubyで遊んでみようと思って本屋でインストール方法を読んで見たら・・
Windows版があるのね。
というわけでしばらく遊んでみる。


SBのホワイトプランという料金をショップで聞いてみた。
通話はほとんど待ち受け、主にネットのブラウズという使い方で。
数字はアバウト。端末はX01HTを想定。

①端末代 一括:32,000円、分割:2,300×24ヶ月=55,000円
②基本料 1,200円
③パケ放題 1,000~4,300の範囲で基本料+従量
④通話料 完全従量(21円/30秒)

⑤ ( ②+③+④-2,300円(割引) ) ただし0円以上
⑥ ⑤+①

で、⑥が合計の月額料金になるらしい。

これって、たとえば端末を一括払いにして通話もパケットも使わなかったら、月額ほぼ0円。
計算あってるかな。

それで、ネット見放題で上限まで使っても月額3,300円程度。
これであっていれば、なんと良心的ではありませんか。

端末代を一括3万円払って、あとは普段は使わないのがいいような気がしてきた。
と思って端末を改めて手に取ってしげしげ見る・・・ずっしり重いんだなこれが(笑)。
ポケットに入れて持ち歩けるかどうか。

NTTの料金は、パンフレットを読んだ限りでは青天井みたいだから、ちょっと選択肢に入ってこない。それにNTTやKDDIでは端末代を月賦で払う選択肢しか選べないわけだから、①を見ると萎える。

うーん。どこかにこっそり完全定額パケット2千円くらいのプランが書いてないかな(笑)。



OCNからメールが来た。

 電気通信事業法に定める「ユニバーサルサービス制度」の開始に伴い、お客さまご利用のひとつのIP電話番号につき、7.35円/月(税込)(※)を平成19年2月ご利用分(3月請求)から「ユニバーサルサービス料」として請求させていただきます。
いったい何通のメールを送ったんだろう。すごいスパムかも(笑)。

でも、郵便はがきよりずっと軽いからいいか。
このあたりもITの恩恵というべきなんだろう。

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2007.01.14

「雷の季節の終わりに」

舞台設定が興味深い。「夜市」「風の古道」と同様、複数の似て非なる世界と、その間を行き来する人間とを配置している。
この長編ではさらに、不思議な天上の存在が新たに加わり重要な位置を占めるほか、登場人物も二つの世界をまたがる因縁を背負う。

作者は、この舞台装置を借りながら、現実の社会にもある表と裏を隠喩を使いながら様々に描いており、一連の出来事の中に現実を思わせる鋭い言葉が埋め込まれている。読む側はこれを空想と現実との狭間で転がしながら味わうことになる。

全体の筋書きも悪くない。登場人物の過去現在、二つの異なる世界という時空の二軸をうまく使って奥行きを出している。

お話しの締めくくりはあっさりしているが、それがかえってこのお話しで伝えたいことを浮かび上がらせる。

この物語は、読み手の現実と重なる箴言集として読み味わうのがよい。
読んでいるうちにあっという間に時が流れる、得難い一冊。

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「合唱ができるまで」

子供たちの合唱教室に授業参観に行った気分。
先生の大変さがよくわかる。以下ネタバレ。


合唱といえば「歓びを歌にのせて」が素晴らしい映画だったけど、この「合唱ができるまで」は、登場人物に光をあてるのではなく、素人の集まりが、とにもかくにも合唱を発表できるようになるまでの、たいへんな、そしてちょっと微笑ましい苦労をひたすら撮影している。

指導する先生は、指揮者とピアノ奏者ほか数名なのだが、この人たちの忍耐強さや力量もたいしたものだ。特に女性の指揮者は自分で声の手本を示すのだけど、さすがに素人の集まりとはまったく違う。声に表情があるのはもちろんだけど、ソプラノ、アルトそれぞれのパートにすごい速さで的確に歌い方の手本を示していく。

教わる側との最も大きな違いは、歌にまっすぐ向き合う姿勢。素人はどうしても気後れしたり恥ずかしさが先に立ったりして、そこを乗り越えるのがまず大変だ。音楽家が身振りも含めてあんなに大袈裟に見えるのは、性格や何かのためではなく、そうすることが音楽を生み出すのに必要だからなのだ、ということが、この映画を観るとよくわかる。

それにしても、子供たちを指導する先生の工夫は面白い。低学年の学校でもやはりあんな風に子供を乗せていくのだろうか。


最後まで観るのに少々辛抱が必要だけど、教え方のディテールや先生の声色の違いに聞き惚れていられれば観られる。何か教訓を得たり、筋立てに期待する映画ではないので間違わないように注意。

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2007.01.13

「モンスターハウス」

ちょっとした小品、という感じ。意外性やわくわく感はあんまりない。興行的には、スピルバーグだから一応見にきてねというところか。

怖い家というのはそういえば子供の頃あったろうか。得体の知れない謎の家というのは確かあった気がする。私の場合は、インドの人が住んでいた家とか、鉄工所の廃屋とか、神社の脇の廃屋・・・廃屋ばっかりだな。


このお話しの舞台になる(たぶん)小さな町では、子供の頃からずっとそこで育つのが普通で、伝説や恐怖譚も長い期間の間に醸成されたり、あるいは自分がかつて失敗したことを年下のこまっしゃくれたガキが平然とクリアしていたり、いろいろ空気に味があるのだろう。そういう土地柄での、これはお話しなのかもしれない。

ひるがえって、今の日本の子供たちはどうなんだろう。団地育ちだと、表情のある家というものをそもそも知らないかもしれない。

そんな雑感にひたりながら見た。

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情報技術の怖さは忘れられがち

掲示板とか

 ほいでも、情報技術の方向性は見える。これに大衆がどう続くのかのというと、大衆を操作しようとしているみなさまがたのご奮闘がどうなるかなんだが、このレベルになるとべたな突撃とか多くて困ったものだ。まあ、幸い、突撃隊のみなさんはそれほど技術があるわけじゃないというか技術はあるのだけど、技術のビジョンがあるわけでもない。そのあたりのべたさが困ったものでもあるけど限界でもあるのでしょうな。
突撃隊の皆様に何か売りつけて儲けられないかと思っている取り巻き大衆の一人であるわし。そんなわしでも、情報技術の方向性というのは知りたいと思う。

関心事はただ一点。ネット上のトレーサビリティはご奮闘する皆様の最後の命綱として残しておくのはやむをえないかもしれないけど、その運用が「10年くらい経って双方ともにその成立過程を忘れてしまった後に」なし崩しに悪い方向へ行かないようにする歯止めを、どのように「明示的な制度として」確立するか。
紙の形で既にあるとしても、確立しているのかどうか。

これって、制度を作っても形骸化するかもしれないから、再生産的に教育し続けないと本当は危ないのかも。

誰か教えてくだされ。賢い方法を。

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2007.01.12

iPhoneは日本では新型iPodに

なってほしい(笑)。

CBSニュースで放送されたフィル・シラーによるiPhoneの詳細デモ

じっくり見られます。

Skype 携帯代わりに使ってみるため、Dell Axim X51v を注文
とか
iPhoneとM1000はなにが違う?
とか、
冷静沈着な意見もあるけど、私は上のデモを見て、やっぱりiPhoneは全然新しい「体験」を提供してくれると感じる。

スペック比較ではなく、「体験」の有無の違い。

 
北米や欧州と違って、日本では残念ながら、携帯電話会社が採用している規格と合わないので、iPhoneがそのままの形で入ってくることはできないと思うけど、その代わり、新型VideoiPodとして早期に発売してほしいと思います。

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セカンドライフ2題

まだユーザ登録もしていないのに何か書くのはおこがましいけど、人にの意見に耳を傾けるくらいならいいかな。


【CES2007】仮想空間Second Lifeは「ビジネスにこそ有用」とIBM

 IBMがSecond Lifeに力を入れるのは、Second Lifeのような3次元の仮想空間が、今後の強力なビジネスツールになりうると考えているためだ。
場所を食う商売なら、これは使える。


『セカンドライフ』とは何か

ビジネスモデルはとてもシンプルです.『セカンドライフ』内での土地の販売と有料メンバーシップです.仮想の土地を売って世界を拡大しながらそれを収益にしていくという方向性でして,広告モデルは今のところは考えていないですね.『セカンドライフ』の中で企業が広告を出すことは自由ですが.
(中略)
土地や島を買う人がいればその分のコストはユーザーが払っていますから,それに合わせてシステムの増強をしていけばいいだけの話です.
サーバという物理的な資源を購入して、それを「バーチャル土地に加工」して売る。素晴らしき哉、土地製造業(笑)。
コミュニティにアクセスできるユーザーを限ることができるように,島のオーナーはパーミッションをコントロールすることができます.しかし,ユーザー間のトラブルがなくなることはないと思っています.現実社会と一緒ですね.リンデン・ラボは,あらかじめ定めてあるコミュニティスタンダード(六つの禁止事項)を侵された場合には対処しますが,それ以外の場合には基本的には対処しません.われわれが常に監視して,特定の人たちを『セカンドライフ』からいなくさせるように何かをするということはしない方針です.ブログや『セカンドライフ』内で行うタウンホール・ミーティングを活用して,ユーザーの声に耳を傾ける機会は設けていて,それによってわれわれの決断を変えるということはあります.
社会が複雑化しすぎると、時々変革者が現れて革命というものをする。そして新しくシンプルなルールを決める。たいてい「殺すな、奪うな、犯すな」とか、そんな感じ。

現実世界に対するバーチャルな世界には、そういう作用があるかもしれない。

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2007.01.11

DRM迷走中?

DRMの死は避けられない

これだけ情報があふれ、YouTubeのようにちょっとしたエンターテイメントが存在し、ネットが普及してコンテンツの配信経路を独占するということができなくなった環境(有り余るほどもののある経済)では、消費者のアテンション(関心度)を得ることの方が重要で、クチコミやバイラルで広がっている対話メディアのユーザーが一気に伸びたのだと考える。
私はDRMにかなり期待していた。著作者本人に正当に報酬が届く仕組みは重要だと思うからだ。しかし、現状ではなかなかそうはいかないらしい。

そうはいっても、日本では携帯という万能小額決済デバイスが広まっているのだから、米国ほど悲観する状況でもないとは思う。

上の記事にあるとおり、広告モデルのほうが現在のところ課金モデルよりも流行(笑)だけど、それとは別に、DRMによって明細が明らかになるとかえって不都合だと感じる人が、明確な目的意識をもって必死に抵抗するのかもしれない。これは、こちらで取り上げている記事のように、「強い政治的意志に支えられた狭い利益ほどもっとも強力になるというパラドックスの弊害」のひとつの例だ。

そういうことの方が障害としては大きいのかもしれない。

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雑記070111


日経本紙 2面 「映画盗撮に懲役も」
時期通常国会 自民、法案提出へ

それは悪いことではない。
私がいつも不愉快に思うのは、金を払って観ているにもかかわらず、犯罪者であるかのように扱かわれることに対してだから。

勘違いのために、かえって解決から遠のいたりすることは、見回すといろいろある。



さて、一夜あけて冷静にiPhoneを考えてみる。

GSMだから、日本でのサービスはあまり期待できない。NTTもKDDIもやる気はなさそうだ。
米国、欧州、その次は中国か。日本には来るのやら。

落としたらこのディスプレイはどうなるのか。割れるのではないか。

ソフトキーの使い勝手は未知数。

解像度がこの程度では、フルブラウズがどの程度のものになるのかよくわからない。
safariというのを使ったことがないのだけど、解像度を落としても読みとれる技術を持っているのだろうか。

こうしてみると、ビジネスモデルうんぬん以前に不安な点も多いなあ。


やっぱり、とりあえずX01HTで検討してみようかな。
どうせ日本でiPhoneが実現するとしたら、ソフトバンクが一番近いところにいるわけだし。

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2007.01.10

iPhone

すごすぎる。iPhone。まじか。

●Multi-touch
アルバムをグライドしてるデモがいい。
スタイラスなしで指だけで全てを操作ということらしいけど、これの操作感がすごく重要。Jobsがそういうところで手を抜くはずがないから、これは期待大。
ソフトキーボードは、まあVaioUほかにもあった。この大きさで指でうまく操作できるんだろうか。

●osX
そのものだそうです。アプリもMacそのままみたい。
Safariでフルブラウジング。Windows-Mobileが普通のWebPageを表示するのに四苦八苦しているのに比べると、このデモ映像はすごいかも。普通にブラウズできる。もちろんマルチタスクだからブラウザの後ろでメールも動かせると書いてある。
そういえばWin-mobileはどうだったっけ? 一度にひとつのアプリが動いているところしか見たことがないのだけど・・

ともあれ、
This software completele redefines what you can do with a mobile phone.
とのこと。

●無線LAN、BlueTooth など
うーん。日本で携帯電話として使おうとしたらどうすればいいのだろう。GSMだと書いてあるけど・・

●内臓センサー
Wiiですか(笑)。縦横を自動検知して表示を切り替える。
画面の明るさも自動制御。

 

これだけ入って、115×61×11.6mm 大きくない。ていうかむしろ、小さくて薄い。
それで画面は筐体を目いっぱい使う3.5ich。メモリは4/8GB。
SDのインターフェースは・・・ないのかな。

 

すごすぎるよー。
値段もすごいことになるかもなー。10万円の上か下か。いやいや、そんなVaioみたいな値付けはしないかな。5万円なら即買うけど・・

買う寸前だったX01HTはとりあえず見送り。日本発売は2008年だそうだけど、待つ。
これでフルブラウズできて、QWERTY入力に問題なければ、ノートパソコンは晴れて退役でもいいかも。

で、あとは肝心のWirelessPhone機能が気がかりだ。


待ち遠しいなあ。
Iphone1

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Computer Adaptive

仕事絡みで少々調べてみたのだけど、このテスト手法は年配の受験者にはきつそう。
全体を眺めて行きつ戻りつもできないし、コンテクストから正解を予想することもできない。単純に頭の筋肉力(笑)をチェックされるから、常識力や老人力(笑)を排除して純粋に語学力を試すにはなるほどいい方法かもしれない。

もっとも、この手法の詳細がよくわからない。そもそもTOEFLのように出題と回答と受験者レベルに関する過去の膨大なログがなければ、安定した出力は難しそう。

しかし、そういえば少人数のクラスでは、先生が生徒の実力に応じて出題を変えたり、先に解けてしまった生徒に追加問題を出したりするのが普通だ。それを自動化してマスに適用する、というだけのことだから、これはやはり私の関心領域の話しではあるかな。

試行錯誤しているうちに一定の線に落ち着きそうな気もする。
試行→経験の蓄積→試行に反映、のサイクルを自動化しておくことは必須。

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2007.01.09

どこかで見たような(笑)

Map 2007's Web Trends

Cool!
誰か教えてあげたんでしょうか。

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2007.01.08

雑記070108

さて、正月休みも終わり。
締めくくりに鎌倉にお参りに。

背中からお日様を浴びながら歩く若宮大路は、ジャケットの中が汗ばむような陽気。快適なお参りになった。七草を過ぎてから来たことはなかったけど、今日になってもまだ、多少入場規制をやっていた。成人式帰りというのもあるのだろうか。

沿道の出店の中に、「一筆書き」という風変わりな店があったので覗いてみる。白髪のおやじが縁起物の日本画を売っている。製作中を写した写真をみると、自分で描いているらしい。新築祝いのプレゼントなど買い求める客に川を昇る鯉の絵など勧めていた。特に一筆で描いたものではない。
ほかに大量販売用の白蛇を描いたカードがあって、こちらはなるほど一筆書き。蛇なんだから。まあ当然(笑)。とはいえ、胴の立体感がよく出ていて、店に並べるだけのことはある。としておこう。
 

八幡宮の次は大仏へ。ここの大仏は青空の下に鎮座しているので、いろいろな眺め方がある。
まず正面遠くから見ると、煩悩が素に顔に出ているかというような親しみのある顔。次に近づいて左へ回ると、あら不思議、柔和に微笑みかける顔。そして後ろを回って右側へ出ると、もうこちらには目もくれず自らの想念に没入した内省的な静かな顔。

不思議。

能面は上向き下向きのわずかな違いで異なる表情になるというけれど、この大仏にもそうした技法が使われているのだろうか。
 

大仏を見て満足すると、あとは由比ガ浜へ出て鎌倉駅まで歩いて戻る。トンビの群れに混じって凧があがっている。今日は凧揚げには悪くない風だ。

 

今朝の新聞に出ていた京都の景観問題を思い出す。なまじ大きかったり経済力があったりすると、規制というのも難しい。京都にはそういう悩みがあるのだろう。
幸か不幸か鎌倉は、規制が悪影響を及ぼすほどの経済力はないから、古都の風情を規制で保つのは易しい。天は二物を与えずというが、都市についてもそれは言える。

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わかっていても直せない悲しい現実

日経本紙 経営の視点 「「電子立国」日本の悲しい現実」

昨年末に日立の首脳に「エルピーダは復活したのに、なぜ日立はできないのか」と聞く機会があった。答えは「エルピーダの技術は今でも日立の技術に負う部分が大きい」とのこと。仮にそうなら、それほど素晴らしい日立の技術力がなぜ業績に反映しないのか、経営陣は自らの胸に問いかける必要がある。
かつて世界トップ水準を誇った日本の一人あたり国内総生産は、今では・・・欧州各国のなかでは中位レベルになってしまった。理由は様々だが、一因はIT化という大きな波を日本経済がうまくとらえられず、その象徴として電気産業の不振があるのではないか。
正月に「ITロードマップ 2007年版 野村総合研究所技術調査部」という本が出ていてざっと眺めてみたのだけど、その中で、EMP(Enterprize marketing Platform)実現に向けた課題の第一として、「属人的な経験知(暗黙知)をビジネスルールとして明確に認識し形式知として可視化すること。ただし、すべての経験知が正しいとは限らないので、今までのマーケティング手法を改めさせるメンタル面の課題も出てくる。」という指摘があった。

課題として前向きに解消していければいいのだけど。

こうした、ローカルな手法やルールに対するこだわりは、特定の事業部や管理責任者の既得権と結びついているから、結構やっかいだ。全体最適の理念は、そういう相手には通じない。

原因がはっきりしているのに是正できないでいるうちに、この問題は高コスト体質のかたちでボディブローのように全体に悪影響を及ぼす。これだけ長い期間是正できないとすれば、貯金をすべて吐き出して危機に至るまで、おそらく是正されることはないとも思える。

「IT化という大きな波をうまくとらえられ」なかったのは、必ずしも電気系企業だけの問題ではない。「原因がわかっていても直せない」現象はあちらこちらにあり、それが希望を失わせ、直そうとする意欲をさらに削ぐ Death Spiral になっているのではないか。


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2007.01.07

「ダニエラという女」

モニカ・ベルッチのグラビア映画という評を聞いてうほうほ見に行ったのだった(笑)。どうも違う。どちらかというと、アイドル映画だと思う。

そりゃまR-18だから、日本のアイドル映画とは趣が違う。日本のそれは、純情可憐とか、不治の病とかが定番アイテムだが、そんな要素はもちろん、かけらもない。モニカ・ベルッチですから(笑)。

その代わりにあるのは、男と女のあれこれ。純情日本人のおいらには微妙に錯綜したお話しで、講義メモをとらねばと思うようなことなのだけど、フランス人にはきっと、耳にたこができるような陳腐なお話しなのに違いない。そういう意味で、これはアイドル映画だなと思う次第。

モニカの情夫のギャングが、「俺はワルなんだぞぅ」と口で言う割には脅しがアレだったり、純な人だったりするのがよかった。そこが(そこだけじゃないけど)結構喜劇仕立てに思えて、なんとか退屈を紛らわせることはできた。

 

それにしても、イタリアの至宝なのかあ。モニカは。
ちょっと太すぎるように私には思えましたが。

モニカのシルエットを含めて、特に見てもみなくても、というくらいの作品。

うほうほを期待すると、ちょっとがっかり・・なのもアイドル映画らしい(笑)。

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民主主義のややこしさは折り紙付きだが

07年冒頭に(2):エッジの経済とPSR(Personal Social Responsibility)

ネットワークの端末側に、権限、責任、処理の負荷などが移りつつあるという話のあと、それによって起きる問題点を、PSR(個人の社会的責任)という言葉として表している。
その、解決策のアイデアとして次のようなフレーズが。

企業のようにモニタリングの仕組みが作りづらいこともありどういう形になるのかはいまひとつ読めない。例えば、企業が進めているコンプライアンスや内部統制の動き、ディスクロージャーと監査、いざというときの開示の強制の仕組みをそのまま個人に持ってこようとすると、プライバシーや国家による個人の人権侵害という憲法レベルの問題に即ぶつかる。まったく同じことは出来ない。
 
ひとつ考えられるのは、何かを選んでいると思ってるようで、実質骨抜きにされた状態で個人の側には選択肢が提供されているというシナリオ。大きくは、この形で処理されていくだろう。そうでないと、制度運用を考えるとひたすらややこしくなる。

・・・読み方が間違っていたら申し訳ないのですが、これはあからさまに民主主義に対する挑戦なのでしょうか(笑)。あるいは、民主主義は所詮、大多数のばかをガス抜きしながら、賢い俺様たちがこっそり敷いたレールの上を走らせるものなのさ、という達観でしょうか。

例えば中国では、特定の話題などが一般の人の目に触れないようにして、その上で形だけの選挙という選択肢を提供したりしていると聞きます。なるほど、それなら制度運用は楽かもしれません。

「制度運用を考えるとひたすらややこしくなる」のは、民主主義の常。だからこそチャーチルは「最悪だが」という断りを付けたはず。ややこしいから、では簡単にしてしまえ、というのは乱暴に過ぎると思います。そういう考えが、一部のマスコミの人たちを巻き込んで根を張っているらしいとは聞きますが。

 

米国の押し付けがましい振る舞いの影響か、民主主義を至上の価値とすることを疑う考えが勢いを増しているらしいことを、私は否定はしません。実際、修正民主主義のようなものを検討する余地はあると思っています。
しかしまだ、民主主義よりいいものがある、と言い切れるまでにはなっていません。

ましてや、骨抜きの選択肢を形だけ提示するような欺瞞の上に成り立つ制度では、論外です。

そのあたり、上に引用したフレーズはどんな意図で書かれたのか、もう少し説明をいただければありがたい。道具に過ぎないシステムの整合性や美しさよりも、もっと大切なものがあると私は思っています。

 

これって釣りなのかもなあ(笑)。
と思いつつTB。えいっ。

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「イカとクジラ」

この映画は、わからない。

離婚という現象を通じて、夫婦というものの難しさを描いているらしいことはわかる。子供に与える影響とか、夫、妻、それぞれ自身への影響、あるいは、家族共同体内で曖昧に処理されていたことが、共同体でなくなることでどれほど煩わしい問題を生むか、など。

それらを、本音丸出しで描いている。普通、つくりものたる映画ではそういう風には描かないのじゃないか、というくらいに。見ているほうは、目を背けるか赤面するかというところだろう。

そして、問題山積のまま映画は終わる。かに見える。
一瞬、夫婦の縁りが戻りそうに見せて、そうはしない。そんな出来合いのハッピーエンドなんかいらない、とでもいうように。

イカ、ネタバレ。

 

このお話しの中で、多少変化したのは、手元不如意という現実にいやおうなく直面する夫と、その父を崇拝していた長男だろうか。夫(父)は、自分の弱さをついに認めざるを得なくなり、それを見た長男は、偶像が崩れるのを感じると同時に、何かを・・・掴んだだろうか。
そう思いたくなるのが、筋書きというものに馴らされた観客側だが、博物館の巨大イカとクジラが格闘する張りぼての前で、彼が何かを掴んだのかどうかは、正直なところわからない。

イカとクジラ?
確かに、ともに文学博士であり著名な作家である父と母は、息子から見たらまるで巨大な海の生き物のような存在だ。その二人の偉大で巨大な存在は、誰の目にも触れることの無い深海で、いったいどんな闘争を繰り広げているのだろう。

映画は、この二人、いや二匹が絡み合いもつれ合う様を表した安っぽい像の前に立ち尽くす長男の後姿で終わる。終わり方だけは、映画全体を総括した、なかなかにくい演出だ。

 

夫婦の問題で悩んでいるなら、観てもいいのかもしれない。
観た結果、破局に突き進むことになっても、それはそれでひとつの人生というものだろう(笑)。

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2007.01.06

ネットの裏と表についての雑記


今度は「鳥肌実」のmixiコミュが乗っ取られる
コメントの中のつぶやき

ネットが、現実社会に対して裏だったのが、もうネットは表になってしまったから、裏を作る必要があるのにな。
SNSはなんとなくおざなりな交流しか成り立たない気がして、あまり興味がない。知り合いに紹介してもらってIDはつくったものの、全く使わず。
その知り合いからして実名は出していない。彼が吐いた名言はこう。
友達の友達の友達が”敵”であることもあるさ

コミュニティの真の値打ちは、「敵」との接点を取り持つことで、昇華したり穏健になったり陰険になったりする幅を人にもたらすところにあるはずだが。
わしらの外皮はそこまで丈夫でない、ということか。



RMTに暴力団大量流入の疑い&課税の流れ

もっとリアルな話しとしては、こういうことに。この辺りは運営会社の問題かな。
second life は手をだしてみようとは思うのだけど、実名はもちろん出さない。

もっとも、こうした現象は一時的なものになる可能性が半々くらい。
そもそもNGNの上で、通信の秘密と反社会的行為とのバランスはどの辺りにするのか、もう話しはついたのだろうか。

反社会的行為はまずいが、汎半社会的行為は大いにあってよいと思うわしには、気になるところ。



米議会が「仮想世界」における税制と著作権保護を検討

どんな反社会的行為であれ、金の流れを追えばなんとか制御できるかも、ということもあるだろうか。ネットを表のものとして扱うために「税金」は避けて通れないところ。

変に倫理とか言論とかの議論に向かうより、金で絞る方が害は少ないかも。

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枯れることについての雑記

三連休は雨らしい。
バイクは捨てて歩いてみようか。



機動戦士ガンダム THE ORIGIN、MGアッガイ、ターゲット イン サイト

多くのガンダムファンが老後に読み返すことでしょう。
吹いた。
「老後」という言葉と「ガンダム」という言葉の絶妙のミスマッチに。
これからは、年をとっても枯れるということはなくなるのかもなあ。

老人は枯れるもの、という観念はいつの時代のものなんだろう。



ロボットスーツ、リハビリ用(非バトル用)

そうか。こういうものが次々に強制されて、年寄りは枯れることを許されなくなるわけだ。「おじいちゃんの下の世話なんて私はまっぴらですからね。」

 
すると次の贅沢として、「枯れる老人像」というものが成立するのかも。

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雑記070106


条件なしで月額基本料980円に--ソフトバンクが予想外割に続く新プラン発表

電話はほとんど使わないから、これはいいかも。
パケット定額でパソコンのモデムに使えれば最高だけど・・それはないのかな。


ITがインド社会を変える

自分たちの貧困からの脱出手段がITだと信じて疑わず、死に物狂いで勉強するインド。
経済的に豊かになって、理工系離れが進む日本。
お仲間内でゴルフにいくことが何よりも価値あることとされる社会だから、もの作り系の理系にはあんまりいい未来はない。
この15年が多少は効いたかと思うと、実はあんまり変わらない。考えてみると、ムラ的価値観は容易に再生産される仕組みになっているのだから、なかなか消えないわけだ。

いや、本当に変わらないか?

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2007.01.05

「ハーバードからの贈り物」

どのエピソードも素晴らしい。
とりわけ私が好きなのは、「サラの物語」。

こんなエピソードを生み出せる人ばかりなら世の中の問題ごとはずっと少なく・・・なると思うのが人の知恵の浅はかさか。

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「夜市」

うかつに感想文など書けない、味わい深いお話し。これを「ホラー」などと分類することはできない。
とはいえ、書評者ではないのだから、気を取り直して自分の思ったことを書く。

これは、兄と弟のそれぞれの生き方と運命を描いたものだ。夜市やいずみは、それを描くための装置。そうは思わせないほどうまい話しの運びではあるけれど。

さて自分は兄か弟か。
弟だとして、そのように生きているか。
そう自問せずにはいられない。


同時収録の「風の古道」もよい。
この作者は、話の閉じ方が美しいなと思う。


こちらのお勧めリストから。

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2007.01.04

今年の見通し

一応書いておく。
一言で言えば、あれこれ準備が主体の年になるだろう。


ネットを使った動画配信が、広告モデルでなく課金モデルで、チャンネルを買えるようになるのは、NGNの様子を見ながら2008年以降になりそう。ではあるけれど、試験的な取り組みは先行して必要かも。仕事で使うにはNGNは文句無く良いから、問題は顧客である個人がこぞってNGNに加入してくれるかどうか、ということになる。

そこはISPが吸収するのかな。それならそれで待ちでよしだが。
それとも、ホールセールを利用して専門チャンネルのISPをやるのか?(笑)。


扱いコンテンツの方は次の市場が視界に入っているわけだが、立ち上がるのはこれも2008年以降か。今年はその前哨戦と仕組みの整備になるだろう。模擬レベルではなく本番レベルのものが必要。

 

大きくは二本だけど、ほかには・・

second lifeに唾をつける。
地道な○○。
まさかの○○。

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共謀罪法案見送りに見る選択肢不在の構図

<共謀罪>法案見送り 参院選への影響懸念 自公方針

与党は「議論が噴出する対決法案は、なるべく秋の臨時国会以降に処理する」との方針を決めており・・
変な話しだなと思った。選挙の時期を避けることそのものについてではなく、そうした思惑が成立し得ることについて。

与党に勝たせるとこういうことが起きる、ということを訴える力が野党にない、ということだろうか。
ホワイトカラー・エグゼンプションの適用年収を曖昧にしておく件と同じ。

つくづく選択肢のない世の中であることよ。くだらないテレビ広告を打っている場合ですか。
(あの広告を見ると、ほんと、わしらを馬鹿にしてるなと思う)

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2007.01.03

「リトル・ミス・サンシャイン」

小さな娘のミスコンテストに出場して優勝したいという夢を叶えるために旅する家族のお話し。

勝ち組・負け組み論は昨年よく語られたけど、その言葉の本当の意味、勝ち組と負け組みを分ける本質的な違いは何か、この映画の前半はそれを描いている。旅の中で、じいちゃんに簡潔に言わせているのがそれだ。どう言ったかは見てのお楽しみ。

そしてこの映画の後半は、じいちゃんの言葉を底流に感じさせながら、最近流行りの規範意識というものとからめて盛り上がっていく。以下ネタバレ。

 

規範意識という言葉は今年の流行になりそうだけど、それを重視する人からは、この家族は眉をひそめて見られてしまうかもしれない。ちょうど作中で、ミスコンの事務局や大部分の参加者がそうするように。

さほど大それたことをやっているわけではないのだけど、少なくとも、おじいちゃんが活躍していたであろう60年代頃と違って、今の時代にあっては、この家族は空気が読めない奴という烙印を押されることはほぼ間違いない。

そこがこの映画の主張になる。多少の規範などよりも優先すべき原則があるだろう。それこそは、じいちゃんが言う本当の勝ち組の意味、つまり「挑戦する気概」だ。

振り返ればこの作品は、冒頭からずっとそれを描き続けている。じいちゃん以外の家族の面々の誰もが、自分が持っている規範意識や見栄や常識だと思い込んでいるものと、この原則との間の葛藤に悩むのだ。

それは内面の葛藤としてだけでなく、外部からの圧力としても描かれる。臭いものに蓋をしようとするミスコンの事務局側の登場人物の言動などは典型的な反応だろう。なるほど、規範意識というものは見方によっては、挑戦する者を封じ込めようとする保守的な意識のひとつであるかもしれない。

 

コンテストの結果は、当然ながら優勝にはほど遠いものに終わる。田舎者の挑戦者達は、二度とコンテストに出場しないことと申し渡されて家路につくことになる。

しかし、その家族のふっきれよう、ひとつ壁を乗り越えたかのような終わり方が清々しい。考えてみると、挑戦する心というものは、米国という覇権国家を成立させた、そしてさせ続けている力の源であるかもしれない。大人しく戦略無きわれら日本人が忘れがちな荒ぶる魂でもある。

この映画の骨は、荒ぶる魂の発露としてのチャレンジだが、それだけでなく、家族の愛情や他者への思いやりなどを交えながら、不恰好でも味のある人の生き方を見せている。
割とお勧めできる一本。


※作品とは関係ないのだが、例のMPAとかいう団体が昨年垂れ流していた、海賊版撲滅キャンペーンと称して客を犯罪者であるかのように擬する映像を、また復活させていた。映画作品を観る直前の盛り上がった雰囲気を平気でぶち壊すこの団体には、作品を鑑賞するための環境を客に提供するという意識は皆無であるらしい。
極めて不愉快だ。

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年頭の標語は「指差し確認」

生きにくい世の中になりそうだなあ

コメントの中にいいフレーズがあったので。

僕が怖いのは、マイノリティだと思っていた主張がいつの間にか主流になってしまうことです。最近のような、事実やまともな議論に基かない政策が、世論が煽られることでいつの間にか行われてしまう傾向や、文化相対主義・反知性主義がはびこる状況を見ていると、マイノリティが簡単にマジョリティになってしまう危うさを感じずにはいられません。
事実を確認せず思い込みでものを言うということは、厳に慎みたい。
事実のでっちあげにも注意。

てことで、これを年頭の標語にしておこう。

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2007.01.01

「無花果の顔」

元旦から変なものを観てしまった。
のっけからネタバレ。

最初は実験的な映画なのかと思った。ちゃぶ台を囲んだ一家団らんの様子が、各々の顔のアップで構成されているあたり、実際の誰かの視線で見たそのままを表そうとしているように見えた。作り物ではない日常の実際を作ろうとする実験。台詞についても同様で、気心が知れている家族どうしでなければほとんど意味を成さない言葉の応酬がちりばめられている。「おーい、あれ」で話が通じるというやつだ。

これがもしテレビドラマ(あるいは映画)という作り物であれば、視線は第三者のものになるだろうし、台詞は無駄なく脚本の意図を進行させるものになったはずだ。この映画はそういう定石をあえて採用しない意志を、出だしの30分くらいではっきり示している。こうした台詞は、頭で考えてもなかなか出てこないだろう。監督の桃井かおりが、自分の感性でひねり出したか、あるいは本当の誰かの日常から拾い上げたのか。
感覚的には、「そうそう、家族の間って、そういう言い方をするよね」という絶妙な線で落ち着かせている。監督桃井かおり、そういうところはすごい。

ではそういう映画かというと、どうもそうでもないようだ。お話は、一家を支えるお父さんがなぜか突然死んだり、お母さんが働いたり、女の子が身ごもったり、おかあさんが再婚したり、どんどん展開していく。

これはつまるところ、「女の半生」のようだ。そう考えれば、唐突に見える話の展開も辻褄が合う。

今となってはよくわからない理由で結婚して、毎日ご飯作って風呂沸かして父ちゃんや子供の心配して長電話して父ちゃんが死んで少しだけ頭がおかしくなって働いて再婚して娘が子供生んで、そうして娘に引き継いでいく、何の華も変哲もない女の生。

という風に私には見えた。


風呂を薪で沸かすところ以外は、私にもわかる要素がほとんどだった。桃井かおりの子供時代は、薪風呂だったのだろうか。

特にお勧めはしない。途中意味が取れず、中だるみと感じられかねない部分もあるけど、テーマに気付けば、そう観られない映画でもない。

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元旦の雑記

いつものように、初日見て初詣した。

この季節、夜バイクを走らすときはスノーボーダーのような上っ張りを着るのだけど、なんだか暖かい冬に惑わされて、それよりやや軽い服装で出掛けたのだ。

当初は三浦半島へ足を伸ばすつもりだったけど、甘かった。走り始めてすぐに寒さにめげて、近場で済ますことにしてランドマークへ。行ってみたはいいが行列で、たぶん初日の見えるフロアには入れないだろうという係りの人のお言葉。結局、空いていそうな新港埠頭で見ることに変更。大桟橋の上に昇るお日様を待つ。
大桟橋の屋上も開放しているみたいで、人影が1列になっていた。まるで雷雲を待つにょろにょろみたい(笑)。
そのにょろにょろの間から大粒の火の玉が大きくなっていって、今年も無事初日を拝めたのだった。

 

例えば九十九里あたりで見る初日は、もっと黄金色に輝いていると思ったけど、街中で見るそれは、夕日のような橙色だ。空気が埃っぽいから、青側の波長が散乱して赤味が増すのだろうか。

すっかり空が明るくなったあとは、近くの伊勢山皇大神宮へお参り。みなとみらいにはマンションがたくさん建ち始めているけど、ここの神社にすれば氏子を増やす絶好のチャンス。と思ったら。ここを見てびっくり。


あとは映画見て夜は久しぶりにhtmlとcssのコードなんか書いてみた。
IEはどうして規格と違うことするのか。相変わらずだなマイケロソフト。あれだけ開発費を使ってこの程度のこともできない・・・わけがないから、わざとやっているんだろう。くだらないBadKnowHowのせいで元旦早々不機嫌に。

なんか、普段の週末とあまり違わない元日であった。

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