「アタゴオルは猫の森」
「ヒデヨシなのよー!」
っていう感じが割りとよく出ていた。
劇場はがらがらだったけど、「アタゴオル玉手箱」その他を全巻買い揃えていた時期もある私にとっては、懐かしくて楽しめました。
CGの技術はたぶん安上がりの古いものだけど、これはそこで勝負する映画ではまったくないわけだし(笑)、全然OK。
お話しは完全なテンプレートだから、これも身構えることなくうんうんと頷いていればよし。「あの変な歌と旗」のところでは笑いを噛み殺しました。月見姫えらい。
私はこのアタゴオルの世界観がとりわけ好きだ。映画には出てこないけど、記憶をたぐると、例えば「鉱物と植物が入り混じった」感じというのは、この漫画で初めて私のなかに言葉としてイメージできるようになったのだった。
ヒデヨシの傍若無人ぶりは、「若者を押しのけて自分のことしか考えない団塊」のような文脈に今では嵌まってしまうし、テンプラや月見姫の能天気さは「半島から核がとんできたらどうする」と今では言われてしまうのだろうけど、それでも私はこの世界が好きだ。
世の中悪いことばっかりじゃないよなと思いたいときに、観てもいい映画。
せちがらさに打ち克つ一本とでも言うか(笑)。
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