著作権には固定資産税を掛けよ
現状の著作権制度が抱える課題とその解決策が唐突に頭に浮かんだのでメモ。既出のような気もするが。
著作権というものは現状では、著作者とその周辺関係者が、著作物の利用について対価を求めるための拠り所になっている。資産としての価値があると言ってよい。実際、著作権者が亡くなったときは著作権の一部または全部は相続の対象となる。
その一方で、著作物が有効活用されるインセンティブは何もない。著作権を「有する」コストはゼロだから。
ならば、この著作権(という資産)に対して固定資産税を掛けてはどうか。毎年その権利の価値を鑑定し、適当な税率で著作権者から税をとるのだ。著作隣接権等についても同様にする。
そうすれば、著作権でビジネスをしようとする人たちは、その資産としての値打ちに見合う富を、税の形で社会に還元することができ、創造的活動のさらなる発展に寄与する有効な投資とすることができる。悪者扱いされることもなくなるだろう。
一方、著作権を積極的に金銭に変えるつもりのない人たちは、著作物利用の対価を求めない代わりに、税を取られることもない。芸術としての価値に重きを置き、金銭に対して鷹揚な人にも、この方法は受け入れやすいのではないか。
固定資産税方式は、資産を毎年鑑定して課税するので、著作物の価値が時間とともに、あるいはビジネス活動によって変化しても、柔軟に対応できる。この点で、一旦決まったライセンスを変更できない方式に比べても優れているのではないか。
所得税との二重課税だとする指摘があるかもしれないが、仮にそれに当たるとしても所得税との間で調整を図ればよい。不動産の所有と利用に対する諸税をモデルにすれば、現実的な落としどころはありそうに思う。
政府は知的財産権を産業にするつもりならば、この案を真剣に検討してもよいのではないか。
著作権に固定資産税を掛けよ。
そうすれば、ビジネスマン、芸術家、いずれに対しても、相応の仕組みになると思うのだが、どうだろう。
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