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2006.08.15

紀州行060815

6:00起床 例によって簡単な朝食のあと、すぐ出発。このキャンプ場がある島の隣島へ行ってみる。昔、この付近で遭難したトルコの軍艦の慰霊碑などがある。灯台に登ってみたりしてしばらく時間をつぶしてから、応挙芦雪館というところへ。無量寺という寺の境内にあるこの展示館は、円山応挙の弟子の芦雪の水墨画が収められている。開館までの待ち時間の間、地元の人が法事の恰好で三々五々集まってくる。今日はお盆の施餓鬼なのだ。

展示は、本館にはわずかな作品しかないが、加えて収蔵庫を開けて見せてくれる。潮風の影響で、公開は年2回に限っているのだが、それ以外も短時間であれば随時開けて見せてくれるそうだ。収蔵庫のほうは結構充実している。

円山応挙とその流派の絵は、案外現代的というか自由闊達な感じがする。いろいろな技法を自在に取り入れているからだろうか。それで絵を破綻させないのには相当な技量が要るはずだろう。ということは、定式化された流派と違って長く継承され難いということでもあるかもしれない。十分な技量を持った後継者に必ず巡りあえるとは限らないわけだから。
本州最南端の地で思いがけないものを観て感慨ひとしお。

この辺りの海は、本州ではほとんど唯一、サンゴの群生が見られる。そのためラムサール条約で指定され保護されている海域らしい。その真ん中に水中展望塔があるというので寄ってみる。展望塔と海中観光船、水族館のセット券を買って、全部見る。

海中展望塔は海に囲まれており、水族館とは逆のシチュエーションで独特の興奮がある。ここでは人間はむしろ観察される側なのだ。魚は自由に泳いでいるしえさは自前で捕っている。もっとも撒き餌はしているらしいが。小さな展望窓に額をくっつけるようにして海の中を覗いていると、目の前を突然色鮮やかで小さな熱帯魚が横切ったりして驚く。

海中観光船は、船の海面下部分が透明な窓になっていて、船を走らせながら海底の様子を観察できる。20Mくらいの海底から、いきなり海面すれすれまで岩がせりあがっていたりして、改めて魚が住んでいる空間の立体性に気付かされる。わしら人間のように、基本的に平面状の地面に暮らしている者とは違うのだ。

海中展望塔を後にして、次の宿泊地、白浜へ向かう。
キャンプ場はいくつかあるが、臨海というところに泊まることにする。浜の目の前でほとんど海の家と変わらないものに、キャンプ用の敷地が付属しているという趣だ。海が目の前というかわりに砂はやや黒く、白浜のメインビーチ白良浜の真っ白な砂とは異なる。設営後すぐに少し泳いでcooldown。海沿いの旅はこれができるから助かる。

身軽になったバイクを駆って白良浜へ。天然の湾曲した地形に真っ白な砂。これこそまさに南紀白浜。ビキニで歩道を歩いている女性が多数いて、渋滞はそのせいか。よくわからんけど。
喫茶店に入って涼みながら携帯で帰りのフェリーの手配をしておく。もう終着点に近いのだ。

一休みの後、千畳敷へ。石灰岩が侵食された地形だろうか。白良浜の砂が白いわけがここの岩を見るとわかる。同様に真っ白だ。

続いて三段壁洞窟へ。断崖に地層が現れているのが三段壁だが、この中に洞窟ができており、熊野水軍の隠れ基地なっていたらしい。秘密基地と聞いては見ないわけにはいかない。観覧料を払ってエレベータで洞窟内に降りてみる。

これが結構すごい。確かに奥深い洞窟になっていて、海から奥へ走る洞窟には船着場もある。今日は台風の影響でうねりがあり、狭い洞窟内の船着場に波が押し寄せるたびに、大音響とともに逆巻く渦が洞窟奥まで押し寄せる。大きな波が来たときは、観光用に作ったコンクリート製の手摺のわずか下のところまで激しく打ち寄せて、正直、危ないんではないかと思った。すごい迫力。
こんな荒っぽい船着場から、義経に味方する熊野の水軍は本当に出港していったのだろうか。おそるべし。熊野水軍。

これだけ観終わると、もう陽が暮れてくる。土産物屋も店じまいを始めて、あたりには寂寥感が漂いはじめる。

適当に蕎麦屋で晩飯を食べたあとキャンプ場へ戻り、暮れなずんでいく海をぼーっと見る。とっぷり暮れた海を見ていたら、浜からライトが列をなして海にはいっていく。どうやらナイトダイビングの一行らしい。陸から眺めていると海中の光線が交錯してなかなか美しい。深いところに潜った光は見えないが浅い辺りのはよく見える。あれで宝探しゲームなどやると面白いかも。

海辺の風は涼しく、ぐっすり眠る。

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