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2006.08.13

紀州行060813

5:30起床
パンとチーズと水の軽い朝食をとって、テントを畳んで出発。
今日は熊野本宮まで一気に南下する予定。
志摩のお別れに横山展望台に上るが、もやがかかっていて英虞湾もおぼろにしか見えない。もう少し日差しが強くなればもやも晴れるのだろうけど、その時間まで待っている気はない。
そうそう、知らなかったが、Wikipediaによれば、志摩半島沖は「海底地形はなだらかである為、海底光ケーブルの陸揚げ地に適し、2002年現在世界最大の陸揚げ地となっている」のだそうだ。へー。

五ヶ所湾を通りかかる。船と水辺が日常の一部になっている光景をあちこち見かける。ここでも水面は生活にとても近い。まるで波など来ないかのようだ。実際には例えば台風のときなどは、そんなことはないのだろうけど。
こんなところに住んで小さい船を持っていたら楽しいだろうな。

尾鷲まで海沿いに南下してから、内陸側の道をとる。ここから奥瀞へ。北山村にある道の駅は、筏下りやラフティングの出発点になっている。バイクを停めて、当日参加できるか聞いてみるが、次の週まで予約だけで満員とのこと。残念。
さらに山中の道を走る。途中、川へ張り出した木々の梢に隙間に渓谷が見下ろせる。雨が少ないせいか、水量は少ない。これでは筏もラフティングもいまいちだろうな、とちょっ負け惜しみ気味に思う。

奥瀞を抜けると瀞八丁、さらに下っていき熊野本宮への分岐点近くにあるウォータージェット船乗り場に着く。なかなかの混雑で人気があるらしい。乗ってみる。

これが、すごい。
走り出しての船内の音声ガイドによれば、この船は水深50cmでも航行可能とのこと。それってうちのバスタブより浅いんですけど?!
実際に、走り出して20分ほどは、熊野川の浅瀬をぐんぐんスピードを出して遡っていく。なるべく深いところを選んで走っているのだろうけど、それでも水深1Mもなさそうなところだ。なにしろほんの5Mほどしか離れていないところで、釣り人が膝くらいまで水に浸かって糸を流していたり、家族連れが幼児を浮き輪に乗せて水遊びをしているその横を、水面を切って体感時速30キロくらいで飛ばしていくのだから。商店街のひとごみのなかを自転車ですっとばしていくようなというか(笑)。
座席がまた低いので、座ったままでもあと少しで水面に手が届く。浮き輪の子供の顔がこちらと同じ高さくらいに見える。手を振ってくるので振り返す。

浅瀬をしばらく走った後は、瀞八丁の奇岩の中を抜けていく。いつのまにか船の天井がスライドして全開になっている。空と木と岩壁がよく見える。
この辺りではカヌーを漕いでいる人たちとすれ違う。これも距離が異様に近い。波を立てすぎないようにゆっくり進む。この流域はカヌー遊びが盛んらしい。いろいろな人がいる。若いカップルとか、学生らしい一団とか。中には、一生懸命パドルを操る旦那を尻目に、舳先ですました顔の普段着の奥様と愛犬がちんまり涼しげにしているのとか。あれでもしひっくり返ったりしたらひと騒ぎだな。旦那顔を伏せていたが、がんばれ(笑)。

瀞八丁の入り口、下瀞を過ぎたところで、休憩地の洲に上陸。急峻な崖の上には廃業した旅館が一軒あり風情がある。自家用のつり橋なども備えた立派な建物だが、主人が亡くなってからは奥さんも子供も山奥で旅館業をやる気はなく朽ちるに任せている、とは洲に張ったテントでみやげを売っているおやじの言。固定客が多くいたろうにもったいない。でもしかたがないか。
ラフティングのボートもこの洲に着いている。ここが奥瀞を下ってきた終着点らしい。

下瀞を出てさらに少し遡り上瀞の奇岩を見る。この辺りは日本のあちこちにある渓谷美のひとつということで、まあよくある風景。ここで折り返し、来た航路を戻る。
大変涼しく楽しいひとときだった。

船をおりて、本宮近くの川湯野営場へ。河原とその一段上の芝生が既に大型テントで一杯だ。私のテントは一人用の小さなものだから、それでも川に面した芝地に割といい隙間を見つけて設営。さっそく海パンに着替えて川でひと泳ぎ。cooldown。

もう午後も遅いので、お参りは明日にして、川湯温泉に行く。銭湯よりも安い値段だから、まあ・・文句は言わない。近くの定食屋で鮎定食というものを食う。これも値段の割には?だが、観光地価格としてはこんなものか。旅館のレストランで場違いなフランス料理とか海の幸とか食べさせられるよりはまし、ということで。

それにしても、このあたりは都会的な利便は期待してはいけないようだ。コンビニがないからといって文句を言ってはいけない。


今日あたりになると疲れがたまってきているのだろうか。暗くなった川で相変わらず騒いでいる子供達の声にも邪魔されずあっというまに深い眠りに落ちる。

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