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2006.07.08

ブレイブ・ストーリー

「運命」という言葉は人に余計な呪をかけることがある。その呪は、大方は勘違いから発生する。「それはおぬしの運命なのぢゃ!(予言)」とか、「運命なら変えてやる!(過去を)」とか。
どちらも過去と未来を混同した勘違い。

あるいは、意図的な誤用によって、人を都合よく操ろうとしたり、自分を鼓舞してみたりするときに、どうも使われるのかもしれない。

ふと醒めた頭で考えてみれば、ものごとはもっとシンプルだ。

過去は変えられない。
未来は変えようと意識することができる。

気付いてしまえばなんのことはない。そういうものだ。その地点に立って、はじめて人は前に進むことができる。

この映画はたぶんそういう気付きを示したかったのだろうと思う。若いうちになるべく早くそのことに気付くことは大切だ。

だから、作品が子供向けにファンタジー仕立てで作られているのは大正解といえる。親は子に、そのことをよく教え込まないといけない。子供といっしょになってファンタジーの世界に浸っていてはいけないのです(笑)。

現代の子供は、TVゲームによって、都合の悪い結果はリセットすればいいという悪い習慣を刷り込まれている。だから、RPG的なファンタジー世界を舞台に設定したこの映画が、最後に、時間の流れは不可逆だという結末を示したのは、たいへん皮肉な教育効果があったろうと思う。それが単なる皮肉に終わらないことを願おう。

絵の出来はメリハリがあって悪くない。お話しのテンポが前半から中頃で速かったり、途中大幅な省略があるのは、最後の重要なシーンに時間を掛けたかったからということで理解できる。

悪くない出来の1本でした。

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