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July 2006

2006.07.30

雑記060730


バイクに乗らない「徒歩暴走族」

「とほ暴走族」というよりは・・「とほほ暴走族」(笑)。

来月札幌行くときは気をつけよーっと。

こちら経由


「感情的」な電子政府

普通の企業なら、コスト意識がはたらくので、こうしたバイアスにはおのずとブレーキがかかるが、行政の場合には、逆に毎日新聞のように、個人情報を軍事機密以上の大事件扱いにしてアクセルを踏むメディアが多い。
個人情報は日本においては軍事機密以上の重大情報なのです。
住基ネットでITゼネコンに払った金で、自衛隊員全員に一人何台のセキュリティ機能付きパソコンを支給できるか、考えてみるとすぐわかります(笑)。


デジタル放送のコピー制限緩和?

コメントには、懐疑的な意見などがちらほら。

>乗り換えないと思うなぁ。 (スコア:1, 興味深い)
Anonymous Coward のコメント: 2006年07月30日 14時16分 (#987331)
2011年になったらアナログ放送は打ち切りだって言ってんだろうが(#゚Д゚)ゴルァ!!
乗り換えないなんて選択肢はねえんだよ!
選択肢は「乗り換える」か「見(れ)ない」のどちらかだけだ!

by 総務省

そのときになってみないとわからないけど、確かにTV見なくなるかもなあ。
いまでも、「ああこうしてTVなんか馬鹿みたいに見てる間にちょっとでもベンガル語の勉強でもなんでもいいからしなくちゃ」などと強迫観念をつのらせているわけだし(笑)。

アナログ停波は脱TVの絶好の機会かも。

そういいつつ昨夜も12時過ぎまでチャングムをしっかり見たおいら。orz

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2006.07.29

ゲド戦記

真面目すぎてちょっと痛いというか。

原作をよく覚えていなくて、アンチョコ本などをぱらぱら予習してから映画館へ行ったので、お話しにはついていけた。でも原作の知識なしだと、かなり辛いかも。

お話しの筋はたぶん原作とはかなり違う上に、原作の設定はほとんど説明なしに使っている。原作の世界を知った上で、別のお話しを追うこともできる観客でなければ、これではわからない。

表現も、下手さが目立った。肝心な盛り上がりのところで、何というか、逃げてしまってお茶を濁した感じ。影と光がひとつになるアレンの変化など重要なところなのに、あれ?それでおしまい? という感じ。テルーと竜との関係もさっぱりだ。原作の設定を知らない観客には、肩透かしな感じがしたろうと思う。
いわゆるジャパニメーション的な過剰な表現がいいとは思わないが、登場人物の内面の変化をはっと感じさせる「何か」は、省いていいものではない。見えぬものを感じとらせるのが優れた表現者というものであって、そこが単なる省略に見えてしまっては、観る方の不満はつのる。「見えぬものこそ」などと宣伝で伏線を張るのは筋が違うだろう。
もっとも、原作の雰囲気があっさりしていたようなうろ覚えの記憶はあるから、それに忠実につくったのかもしれないけど。


たぶん、作り手は頭でっかちなんではないか、と思った。
前評判がよくないのは知っていたけど、それでもやはり、期待をかなり裏切られたといっていい。

伝えたいメッセージはストレートにわかるけど、そんなことは観る前からわかっている。なにしろいつもどおりのジブリ映画なんだから(笑)。

必要なのは、腑に落ちること。泣いたり笑ったり怒ったり嬉しくなったりできること。
大賢人も似たようなことをどこかで言ってなかったっけ?

「思想」みたいな頭の中だけのものに比べて「表現」や「伝達」や「納得」のように外の世界と関わるものは難しい、ということを分からせてくれた、と同時に、これまでのジブリ映画がどれほど高い水準を保っていたかを暗に教えてもくれる1本でありました。

 

もしかしてプロデューサーは、今回は主題歌のプロモーションだと割り切ってるかな?
次回に期待ということかも。

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雑記060729

朝、起きると何かとち狂ったようにひぐらしが一匹鳴いていた。
5時頃の涼しい空気にはそぐわないが。

梅雨はそろそろ終わりか。


ソニーのPSP,ビデオポッドキャストのサポートを開始

ユーザーベースの大きさをうまく活かせるといいのだけど。
いや、そういう「マス」の考え方がそもそも時代遅れになりつつあるのだろうか。
行方を注視したい気分。

さらに・・・

 PSPのアップデートを,年内に少なくとももう一回,実施する予定。その一つは,VoIP機能である。つまり電話機能を追加するようだ。
おお! でもPSPはW-ZERO3以上に大きい・・。
携帯電話を掛けるスタイルが変われば、かな。

それにしても相変わらず機能満載が好きだなあ(笑)。


ようやく夏休みらしくなってきた

「学ぶ」というのは金を出して教育サービスをオン・デマンドで購入することではない。
「学ぶ主体」が「消費主体」として自己規定し、「短期的に確実なリターンが確保されたクレバーな教育投資」をめざす限り、そこにはどのような「ブレークスルー」も到成しない。
ひたすら、「同一者」le Même の再生産が続くだけである。
これは一応襟を正してメモ。
でも承知の上で「短期的リターンを目指す学習支援サービスの提供」に邁進。
だって、金になるのはそこなんだもん。


真の教育とは棲み分けが可能という認識で。


Youtubeの映像をPSPや携帯電話用に簡単変換するMediaCoder

うーむ。ぼうぼう燃えている著作権問題の火に油を注ぐような・・(笑)。

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2006.07.27

幸せのポートレート

しんみり泣ける。
爆笑できる。
展開は最後までちょっぴりはらはらさせる。
どの俳優も役柄にぴたりはまっている。
大家族の幸せを描いている。

涙と笑いでいうことなしの1本。


映画の感想はそれとして、ちょっと余計なことを考えてみる。
ここに登場する家族は昔ながらの大家族だけど、米国の実際はどうなんだろうか。日本と同様に、単身世帯や夫婦のみ、あるいは片親の世帯などが増えていると聞くのだけど。

もしこの映画が、さざえさんみたいな幻だったら、それは少し悲しい。

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2006.07.23

「ワーキングプア」

NHKスペシャルで。

今日は少々暗く過激なことを書いてみる。

番組のまとめ方としては、最後にやや問題があるように思った。「個人の責任ではなく社会の責任」というまとめは、保障などのマスな対症療法に向かいがちだ。競争社会の弊害などと漠然と言ってみても、一過性の自己満足で終わる危険がある。むしろ原因を断つことの方が私には効果的に思える。そうしないと、底が抜けたバケツのように、保障で払ったお金は本当に援けたい人のところを素通りして、別の財布に流れていって際限なく無駄になる。

番組が取り上げた事例を見てみる。

農業で食べていけない農家の収入は一家で500万円ある。それだけあってなぜ暮らせないか。「農機具のローン」。零細農家に払いきれるはずもないローンを組ませて毎月取り立てているのは誰か。中味は金融屋以外の何ものでもないのに「農」の顔をして世の中を欺いているのは誰か。街金と変わらないあくどさを農村で撒き散らしたのは誰か。

老いた妻の介護費がもう払えない職人。わずかな収入を食いつぶしている医療費は諸外国に比べて3~5割程度高いそうだ。医療費を高止まりさせている原因は何か は適正と言えるだろうか。無駄遣いが明るみに出るのを恐れてか、レセプトの処理をいつまでも紙と手作業に押しとどめておこうとしているのは誰か。中味は政治屋以外の何者でもないのに「医」の顔をして圧倒的に立場の弱い患者の財布から構造的に搾り取っているのは誰か。

いずれの問題も、NHKはとうに分かっているはずだが、軽く触れるだけで目を逸らす。なぜ深く掘り下げて見せないのだろう。素人のblog書きが日々のたつきに追われているのと違って、blogを見下しているジャーナリズムは、そうした問題を掘り下げるのが本分ではないのだろうか。ましてNHKは広告主に気兼ねする必要はないはずなのだけど。

これもひとつの構造問題?


[追記]
最初の文中に誤りがありましたので、お詫びして訂正します。
詳しくはコメントを参照ください。

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コンテンツ産業変化の兆しはやっぱり国外から


日本の視聴者数でYouTubeがGyaOを上回った?,やっぱり本当だと納得した日

日本のマスコミなんかでは話題にもならない(笑)。
だからこんな本が出てしまうのかな。
ってこれも著者はアメリカ人・・・orz


YouTubeの使用契約が変更に

メモ。
そろそろ回収を始めるか。
太平洋の向こうでも人気出てきたみたいだし(笑)。


「ネット時代のコンテンツ市場は?」
ウォルト・ディズニーの新CEOへのインタビュー記事が、今日の日経本紙「そこが知りたい」に載っている。以下抜粋して引用。

メディア企業の経営は突き詰めると創造力と技術の組み合わせだ。技術が急激に変化していればそれに適応し、自ら積極的にビジネスモデルを変える必要がある。米映画界もそれに気付き始めた。
・・・・・・
消費者は明らかに音楽のネット配信を望んでいた。だが音楽業界はそれを無視して既存の流通の仕組みを維持しようとしたため、ネットでも無料交換が流行した。アップルはネットで音楽の有料配信を広めたが、価格破壊は免れなかった。我々は消費者の声を最重要視し、音楽業界の過ちを繰り返さないようにする。
・・・・・・
ネット上では国境の意味が薄れるため、国別に映画の封切やDVDの販売時期を設定する従来手法が通じなくなる側面もある。
・・・・・・
だが、ネットで失うものよりも得るものの方が大きい。消費者の視聴形態がパソコンや携帯端末、大画面テレビなどに多様化し、より多くのコンテンツを消費するようになる可能性がある。これは成長機会そのものだ。映画のコピー可能なダウンロードが普及するなら我々はそこでも必ずリーダーになる。

デジタル技術は著作権制度と摩擦を生む性質を持っている。誰もがコンテンツを楽しみ自由に創造活動ができるように、コピーや(パロディなどの)二次利用に対する制限を今より柔軟にすべきだろう。一回もコピーできないようなかたくななやり方は消費者に受け入れられない。

ビジネスモデルの変化、国境の消滅、視聴者(消費者)重視、著作権の行き過ぎの制限、などは、既にあちこちで語られていることだが、改めてディズニーのCEOの口から語られるとなると業界に対する重みが違ってくる。

それ以上に目から鱗なのは、「我々はそこでも必ずリーダーになる」のくだり。
価格の変化、バリューチェーンの変化、パイの大きさの変化によらず、彼はディズニーという企業が提供する価値が何であるかを明確に認識していて、そこでは絶対に負けないという自負を持っているように聞こえる。そして、そのことに集中すれば、環境や消費者の意向がどう変化しても、必ず利益を上げていくことができると確信しているのだろう。

ディズニーのような企業のトップがこうした考えを持っていることを、日本の「かたくなな」コンテンツ製作者・流通業者は、あるいは、国境どころか県境(笑)に固執する人たちは、これからどう受け止めていくのだろうか。

そんなけしからん経営者は村八分と国策捜査で葬り去るべき?
なるほど、国内ではそういう手もこれまで有効だったかもしれないが、ディズニーは米国の企業だからなぁ(笑)。


いろいろな意味で本当に残念なことなのだけど。

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2006.07.20

ユーザー心理その1

別にシリーズ化を意図してはいないのだけど。

iTuneビデオレンタルサービス(の噂)

涼宮ハルヒはいまだにYouTubeから消えてない。気づいてない訳ではないので、積極的に潰しにかかるのではなく放置していると考えた方が正しい。
  ・・中略・・
完全にフリーで流すのではなく、視聴+有料配信でライトユーザーを取り込み、最終的にちゃんと買う人にはDVDを届けるという段階になっている。おそらく、ヘビーユーザーは先に見たいから全てオンラインで見てなおかつ最後DVDを買うのだろう。
昔、「まことちゃん」という漫画があって(笑)、小学生の姉弟が商店街の小さな本屋の店先で、毎週店頭に並ぶ漫画雑誌を、「まず立ち読みで全部読み、盛大に笑ってから、買って帰る」というのがあった。落ちは店主のセリフ。
もう毎週毎週・・買ってから読んでよぅ
いじけた風情の零細本屋の店主と、そのぐちなどおかまいなく我が物顔のまことちゃん姉弟の様子が笑えた。

ユーザーなんてそんなもの。

で、著作権ちょさくけん著作権と念仏を唱えているビジネスマンやくりえーたーくずれのビジネスマンな人達には、たぶんその感覚が伝わっていない。そういうユーザーこそが金を払ってくれる層だということも。

そういう組み合わせが可能になっているところで、ポータブルデバイスであるiPodと、徐々にテレビ領域にも手をかけようとしているアップルがビデオレンタルのスキームを提示するのなら、コンテンツ制作側はどのようなチャネル設計、パッケージの組み合わせが望ましくなるのか。
より正確には「最も儲かるのか」。中長期的に。

で、どう乗っかるのかがその周辺の課題(笑)。

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2006.07.17

雑記060717


インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門

ちなみに、BBCによれば、この理論のもとになったミルグラムの「任意の相手に6段階で手紙が届く」という実験のノートが最近、発見され、実際には手紙の95%はどこにも届いていなかったという。
なにぃ。そうなんですか?
てことで真偽はともかくとりあえずメモっておく。


昨日のNHK2連荘は、恐竜もフランスも期待したほど面白くなかった。薄い内容を引き伸ばし過ぎ。んー。ちょっと手を抜いてない?
無料番組の質は今後下がっていくのだろうか。と早計な心配。

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2006.07.16

雑記060716

まったくの雑記。


暑い。けどこれでまだ梅雨明けではないらしい。


W-ZERO3es 実機触ってみた。
うーん。やっぱりでかい。かなりがんばってはいるが。

パソコン機能はどうやってもノートの買い替えで対応するしかないんだろうな。
すると携帯はシンプルな機能で十分ということになる。
いろいろ期待したりしたけど、やっぱり基本線は変わらない。

できれば、今のAirH"との2回線契約を1本化はしたい。それには、音声通話とデータ受信が同時に独立に行える必要があるけど、携帯として妥当な大きさでやれる機種が出るだろうか。ついでにblueToothならもっといいんだけど。

9月には、近くのターミナル駅に、3つ目!の家電量販店がオープンするらしいから、その開店セールを狙ってパソコンも携帯も更新しよう。その頃には新しい選択肢が出るかもしれないし。
それまで、この課題は棚上げ。

・・・と思ったらエプソンダイレクト
かなり割安・・・。



夏用のシャツを買いにみなとみらいへ行く。同じエディ・バウアでも、お台場と銀座と横浜で微妙にラインアップが違うような気が。横浜へ行くと気に入るものが見つかる確率が高い。最先端よりちょっと遅れ気味で落ち着いたもの。街の性格そのまま(笑)。

それはそうと、なぜかすごい人出。花火があるらしい。
んー。でも今日は「ダーウィンが来た」から「NHKスペシャル」まで、チャンネルは固定の日なんだよなあ。

花火はまた今度にしよう。ていうか、神奈川新聞主催の方がいつも盛大だし(笑)。

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パイレーツ・オブ・カリビアン

副題は「デッドマンズ・チェスト」。
朝10時の回はネット予約者で既に満席。次の13時、16時もほぼ一杯でいい席はない。やむなく19時の回をやっと予約。

作品の方は、その人気を裏切らない、実に楽しい出来。
善悪の二分法に囚われずかといって曖昧なグレーでもない、明暗を抱える人物達が交錯する異世界が展開する。以下大幅にネタバレ。映画を楽しみたい人は読む前に観るべし。
 
 
 
比較的「普通の人」オーランド・ブルームを除けば、キャプテン・ジャック・スパロウを筆頭に、主要な登場人物全員が男も女も癖のある人ばかり。
その中で、一番普通の人・ブルーム君が「運命を変える者」に位置づけられているところが、わしら普通人たる観客の心を捉える。うまいよなあ。ていうか定石。(もちろん、この人にも劇中の人物名があるのだけど、ブルーム君としか覚えられない(笑)ので、この名前で呼びます)

このシリーズの主役は言うまでもなく、奇矯の人ジャック・スパロウ(のはず)なのだけど、この2作目では、その奇矯さの理由、隠された過去に少し近づいたのじゃないかと思う。
スパロウ船長の秘密に迫る鍵となるのが、ロマンの人(笑)デイヴィ・ジョーンズ。異形の外見や重々しい所作とは裏腹に、物語が進むにつれてわかってくるのが、その近来稀に見るロマンチストぶり。なにしろ・・いや、それは観てのお楽しみだった(笑)。

その内面のロマンチストぶりと、幽霊船の船長としての謹厳な恐怖との落差が、この人物をたいへん魅力あるものにしている。オーランド君鞭打ちの場面で、一切の説明抜きで見せる表情の動きと行動が、この人物に対する印象の切り替え点になる。ジャック・スパロウに匹敵するこの素晴らしいキャラクタが、本作を見ごたえのあるものにしていることは間違いない。

この飛びぬけた魂を持つ二人の戦いは、デイヴィ・ジョーンズの勝利で終わったかに見えて、なんと次作になだれ込むことに。

ワーグナーのオペラ「さまよえるオランダ人」は、呪いを解くことに身を捧げようとする女と、女の普通の一生という平穏を乱すまいとしてあえて女に背を向ける呪われた男との、表現の異なる愛の葛藤を描いたものだそうだ。オペラの方は、最後は成就によって幕を閉じるのだそうだけど、さて、このデイヴィ・ジョーンズは一体どんな結末を迎えるのだろうか。

復活するであろうキャプテン・ジャック・スパロウのシニカルに構えた大見得に期待しつつ、次作を待て。

  

ところで、エンドロールのあとに挿入されているあの、「ちょっ・・おま・・俺を忘れるなよ・・」的映像は、ちょっと笑えたけど、・・・あれ、次回作の鍵になったり・・・しないよね(笑)?

前半を盛り上げるためだけの、どたばたアクションにしては、あの土人の島のシーンは少し長すぎるし、物語の中での位置づけに脈絡がないので座りが悪いのが、なんとなく引っ掛かるのだけど。大仕掛けな伏線なのかな(微)。

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2006.07.09

サイレントヒル

TVゲームが原作だが、お話しの裏には深いものがありそう。映像やストーリーに引き込みながらも、そういう深いあたりをうまく伝えてくる映画だと思う。

単なる善人では関わることさえできない、対立する黒い意志。その狭間で母親の健闘が光る。途中経過もなかなか凄いが、結末はもっと凄いことに。スプラッターやグロが嫌いな人は覚悟して観たほうがよい。

しかしこの映画の意図は、その後に訪れる。silentな真の結末。
ふと「アザーズ」を思い出しました。
 

Wikipediaによれば、シリーズ化して4作にもなった原作ゲームは、かなり難解な謎解きらしい。
映画の方は、謎解きの要素はうまく取り入れながらも、焦点を絞ってわかりやすくつくっている印象。とはいえ、最初の20分くらいは、見通しの悪さをグロテスクな恐怖で引っ張る感じ。その見通しの悪さが怖さをいや増しており、うまい手法といえる。

アリス・クリーグ演じる狂信者のリーダーがいい味を出している。子役のジョデル・フェルランドは一人二役だろうか。こちらはメイクの力も借りてはいるが、うまく演じ分けている。
最後のシーンは、画面が乱れたようだけど、あれは故意にそうしているのだろうか。もうすこし、光と影を写すこの子役の魔的な微笑を見たかった気もする。

表面のグロさとは別に、どこかに美しさも感じさせる、不思議な1本。

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2006.07.08

ブレイブ・ストーリー

「運命」という言葉は人に余計な呪をかけることがある。その呪は、大方は勘違いから発生する。「それはおぬしの運命なのぢゃ!(予言)」とか、「運命なら変えてやる!(過去を)」とか。
どちらも過去と未来を混同した勘違い。

あるいは、意図的な誤用によって、人を都合よく操ろうとしたり、自分を鼓舞してみたりするときに、どうも使われるのかもしれない。

ふと醒めた頭で考えてみれば、ものごとはもっとシンプルだ。

過去は変えられない。
未来は変えようと意識することができる。

気付いてしまえばなんのことはない。そういうものだ。その地点に立って、はじめて人は前に進むことができる。

この映画はたぶんそういう気付きを示したかったのだろうと思う。若いうちになるべく早くそのことに気付くことは大切だ。

だから、作品が子供向けにファンタジー仕立てで作られているのは大正解といえる。親は子に、そのことをよく教え込まないといけない。子供といっしょになってファンタジーの世界に浸っていてはいけないのです(笑)。

現代の子供は、TVゲームによって、都合の悪い結果はリセットすればいいという悪い習慣を刷り込まれている。だから、RPG的なファンタジー世界を舞台に設定したこの映画が、最後に、時間の流れは不可逆だという結末を示したのは、たいへん皮肉な教育効果があったろうと思う。それが単なる皮肉に終わらないことを願おう。

絵の出来はメリハリがあって悪くない。お話しのテンポが前半から中頃で速かったり、途中大幅な省略があるのは、最後の重要なシーンに時間を掛けたかったからということで理解できる。

悪くない出来の1本でした。

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2006.07.07

カーズ

素晴らしい出来。3ヶ月に1回くらいはこういう映画を観たい。

退屈というものを知らないストーリー展開。
何の無理も感じさせずにちりばめられたお約束の数々。
作り手の経験と手腕をいやおうなく感じさせる。

こういう定番みたいなものは、どうしたって飽きがくると思うのだけど、PIXARとDISNEYのコンビはまったく色褪せない。トイ・ストーリー、モンスターズ・インク、Mr.インクレディブル、に、カーズ。

半年くらい前に、予告編をスクリーンで見たときは、これはさすがの黄金コンビもだめかも、と正直思ったのだった。車は、人形や魚や超人に比べたら、擬人化は難しいだろと。

しかし、観て、脱帽です。
これは、CG技術やストーリーテリングの巧みさとはまた違った、ボディランゲージのうまさ、とでもいうものだと思う。しかも、それひとつだけが優れているのではなく、すべてが優れているのだから、もうたまらん。

観て損はないどころか、観なければ損する1本。

ところで、トレーラーがヤッターワンに見えた人は挙手。じゃなくてTBくらはい(笑)。

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2006.07.05

雑記060705


インターネットを嫌悪する警察

科学技術に対する嫌悪感を持ち、過度の精神論に走って、最後には壊滅した旧日本陸軍を想起させるものがあります。
黙って静かに壊滅してくれるなら別に文句は言わないんだけど。
たいていは往生際悪く周り中を巻き込むもの。

でも本当は、警察の上の方は技術をよくわかっていると思うんだけどなあ。というか仕事上、最高のレクチャを受けているはず。



フランス人少女2人の日本旅行、あえなく御用

あたたかい拍手を送りたいですな。
コメントがまた笑えるのが多いけど、中でこれが真面目。

16歳だと、物心ついた頃には既にEUが発足してて、
日常的に国境を越えて移動する事が当たり前な世の中で成長してきたわけだから、
そもそも国境に対する意識が希薄で、EU内の感覚で世界中何処にでも行ける、と錯覚してしまうのも仕方がないのかも知れませんね。
 ・・・・
昼間のワイドショーかなにかでやってましたが、陸路を選んだ理由として「陸路と船ならビザが不要だと思ってた」というのが紹介されていました。
島国のわしらとはずいぶん違うんだろうな。



パスポート電子申請システムに財務省が廃止要請

電子政府の計画が遅々として進まない理由・・

「パスポート電子申請システム」のニーズはかなりあると思います。

ただしほとんどの人はアマゾンで本を買うくらいお手軽なものを想定していると思いますけど。

役所の人は自分で使ってみれ。

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2006.07.04

W-ZERO3[es]

これ。今日発表になったらしい。

携帯の電池の蓋が壊れてガムテープでかろうじて持たせているわし。
そんなかわいそうおいらを誘惑するなー。

でもなー。

分厚いし。
重そうだし。
バッテリはたぶんすぐ無くなるだろうし。


きっとまた実機を触ってみるまでの儚い夢なんだろうな。

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2006.07.02

海辺のカフカ

圧倒的な偏見を持って強固に抹殺するんだ。
<奈良高1放火殺人>父親「失火願ったが…」 まだ面会せず

奈良の高1は16歳。ハリーポッターが好きでよく読んでいたそうだ。一方、「海辺のカフカ」の主人公は15歳。この小説は平成14年刊行だから、奈良の高1が15歳の時に読むことは可能だった。彼が、ハリーポッターなどではなく海辺のカフカの方をもし読んでいたならと思わなくもない。もちろん、そんな機会は訪れなかったのだろうし、だからこそあんな事件が起こってしまったのだろうけど。

あるいは読み違えたから起きたのか。


私は、彼が継母や兄弟ではなく父親をこそ抹殺すべきだったなどと言っているのでは、もちろんない。「海辺のカフカ」はそんな皮相的な話しではない。
むしろ、父親を通して彼の前に立ちふさがっていた、形のないものをこそ、強固に抹殺すべきだった。圧倒的な偏見をもって。

そうしないと、君が同じことをやられる。
それが現実の世界だ。確かにね。
あるいは、孤独で善良な15歳にはまだ無理であれば、一旦逃げ出して旅をしてみるべきだったかもしれない。


この小説は、その15歳の旅を軸にして、意識されない縁と人の世の成り立ち、彼が生き延びて未来に行うべきことの暗示、を描いたものだ。他にも結構大切なことがいろいろ描かれているが、奈良の高1の事件と見比べてみると、その2つが浮き出して見えた。

現代の少年には、逃げ出した先に受け入れる場所や人がどこにもないということが、たぶん問題なんだろう。いや、そもそも逃げ出すかどうか悩む時間と心の余裕さえないのかもしれない。

 

まずい状態なのじゃないか。
放置すれば、20年後にこの反動はきっと来る。

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中国には中国の事情

中国、ブログなどの規制をさらに強化

もう止まらないというか、腹を括って堂々とやり始めた感のある中国政府。言論の規制は民主主義の否定への道だと思うけど、でも私は、一方的に中国政府を非難するのは少し考えてからにしようと思うようになってきている。というのは、中国政府は実は民主主義を目指してはいないのではないかと思うから。そしてそれは間違いなく悪と言い切れるのか、私には自信がないから。


「民主主義は最悪の政治であるが、今まで存在したいかなる政治制度よりマシである」というチャーチルの言葉どおり、民主主義にはいろいろと欠点があるらしい。

中国のような巨大な人口を抱えてしまうと、その民主主義の欠点は致命的に拡大してしまうのかもしれない。例えば、有効な時間内に何も決めることが出来ない、とか。

この制度が「マシ」であったのは英国の規模という隠れた前提のもとでの話しであって、規模が違えば別の制度がより適切かもしれない。

だから私は、中国の統治者を無闇に気楽に批判することは控えよう。カエサルだって、共和制を捨てて帝政に移行しようとしたのにはそれなりの理由があるはずだし。


しかし、だからといって、日本のような人口規模の国が中国の方法を真似る必要はないし、ましてや中国から同じようにするように要求されるなんて真っ平なことだ。

問題は、中国という国が、周辺国に対して、彼らと同じような統治方法を強要することためらわない体質がありそうだ、ということだ。「日本の当局ももっとマスコミを指導すべきだ」みたいな発言が、1年ほど前の反日暴動事件の際に中国当局者から発せられたこともあった。
米国がグローバリズムの名のもとに自分都合な話を押し付けてくるのと似ていなくもない。大国にありがちな体質なのかもしれない。

あるいは、強要まではしなくても、暗黙の存在感で、こちらが先方の方法に合わせなければならなくなるかもしれない。例えば、中国市場を失いたくないばかりに、evilなことでも受け入れるという形で。
 
 
中国には中国なりのやりかたがあることを周辺国が認めるように、日本には日本のやりかたがあることを、中国政府が大国の度量をもって鷹揚に認めてくれればいいのだけど。

そして、中国の問題は原則として中国の人たちが解決していくほかないことを、他国がよく理解できていればいいのだけど。
 
 
あ、もちろん、相手国政府を転覆させようと陰謀を巡らせるとか、別の交渉ごとを有利に運ぶために民主化問題を交換条件にしようという場合は、この限りではありませんが(笑)。

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