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2006.05.07

RENT

最初の15分のうんざり感を切り抜けると、あら不思議、どんどん引き込まれる。ミュージカル映画に慣れるのに少々時間がかかるためか、あるいは最初の方に辛気臭いシーンが集中しているからか。それが、地下鉄のシーンからくるりと変わる。あとは怒涛の歌また歌ときどき台詞。
やっぱり歌とパフォーマンスの力ってすごいね。

テーマやストーリーは恋に薬に同性愛、歌と踊りとHIV、などもろもろ。たまたまドラッグクイーンで検索してでてきたこのページなど、読むと雰囲気はぴったり。場所はイーストビレッジとハーレムという違いはあるけど、年代は原作ミュージカルと同じだし。

私がいいと思ったのは、地下鉄内のパフォーマンス。MIT哲学教授の大男とドラッグクイーンが「サンタフェ行ってレストランやろうよう」的なゆったり明るいノリで、暗い地下鉄車内空間を変えるところ。

面白いと思ったのは、モーリーンのコンサート。こういうのをパフォーマーっていうのか。台詞からわかるようにハイスクールの田舎芝居風の味付けだが、その枠の中に、職業アーチストのパワーを注ぎ込むとこうなる、みたいな面白さ。
日本のアーチストにしろお笑い漫才師にしろ、もうちょっと芸の幅を広げてもいいんじゃないなーと思った。

最期は、最初に戻って「SEASONS OF LOVE」で締めるのかと思ったが、なるほど、この終わり方のほうが成長を感じさせていいかもしれない。

 

原作ミュージカルが、たいへんな話題作かつロングラン作品であり、映画化にあたってもそれにふさわしい力の入れようが、公式サイトでわかる。

映画のキャスティングを模索した末に、初演メンバーを再集合させたクリス。コロンバス監督は語る。「彼らはジョナサン・ラーソンの死を経験した。それによって生まれた複雑な感情と真剣な気持ちがパフォーマンスの燃料源となった。彼らは人生の経験を共にしたことからのみ生まれる豊かさ、深さ、そして理解を『RENT』にもたらしている」
また、別のところにはこうある。
「『RENT』は私たち皆が共有する人生における2つの重大な問いを投げかけている。まず自分の人生をどう生きるか、次にその人生を誰と過ごしていくのか。更に生きられる時間が限られているという複雑さが加わる」
日本人の場合は、さらにいくつか人間以外の要素も加わって、なおさら複雑。

なるほど、アメリカ人の単純さとパワーは、対象を人間に絞り込んでいるところからくるのかもしれない。

コロンバスは言う。「『RENT』は結局、希望について語っている。一日一日が大切であり、その日を精一杯充実させて生きる必要があるのだと」
「NO DAY BUT TODAY」。今日は少なくともこの映画を観ていろいろ考えたおかげで、たいへん充実した一日でした。ありがとう。


私は、自分で観終わったあとで、公式サイトを見るようにしているけど、この映画は、先にプロダクションノートを読んでから行ってもいいかもしれない。


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