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2006.04.16

ナニー・マクフィーの魔法のステッキ

怪異な容貌のナニー・マクフィーが、課題を認識したときの「ん゛ー」というくぐもった声と、魔法の杖をぎぎぎと持ち上げて「どーん」と突きおろす迫力が、魔力となってわしらを打つ。すみません。明日から早く寝ます。ああ、チャングムだけは見てもいい?(笑)。

エマ・トンプソンが脚本と主役を兼ねている。原作に自分で手を加えたそうな。お話しはところどころ継ぎはぎな感じはするけど、筋は十分追えるし、問題ない。

古い原作だから設定もそれなり。お金持ちの貴族様とか、その庇護に媚びようとする芸術家、使用人と旦那の身分違いの恋など、封建時代の遺物のオンパレード。
もちろん、エマ・トンプソンはそんなことは分かった上で、現代向けの風刺にrefineしているのだろう。その主軸は、妻に先立たれた男とその子供たちの、コミュニケーション喪失と回復。現代にも十分通じるお話し。

サイモン役のトーマス・サングスターは名子役といわれるだけのことはある。父親役のコリン・ファースを食ってるかも。脚本上は食われる役回りのコリン・ファースがほどよく押さえて「食われ」てみせているのもいい。

ところで、私はこれを、やもめの男親とかまってもらえない子供との確執と和解が主軸と見たけど、オフィシャルサイトのCASTの並べ方など見ると、むしろ身分違いの恋の方にライトを当てたいのだろうか。そういえば最後の結婚式のシーンなんか、夢見る乙女にかなーりぐっときそうだし。
でも、字幕版より吹替え版の方が上映館が多いところを見ると、子供中心のお話しだと理解されてはいるはずなんだけどなあ。
あ。若い母親の観客向けには、身分違いの恋の成就の方がアッピールしやすいのかな。

脚本家エマ、しっかり計算してるじゃないか(笑)。

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