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2006.03.05

梅見

まだ行ったことがないところ、と思って、羽根木公園へ出掛けてみた。

梅の花は、都会ではまったく見ることができなくなった早春の空の青を背景に、ひと枝の白と紅が映えるのを愛でるのが、慎ましい感じの咲き方に似合った鑑賞のしかたと思う。その点で、桜のように爛漫と咲く様も楽しめるものとは少し違う。

何百本という梅の木が並んでいる梅園の造作は、それはそれでたいしたものだと思うのだけど、どうも、迫力ということばが似合わない梅の花に、無理に迫力をださせようとしているようで、少しずれている感じがした。

もっとも、偕楽園のような名園と言われる梅園でもこの演出を取っているから、これは私固有の感じ方かもしれないが。

それでも、その中から気に入ったひと枝を探して楽しんでくればいいのだから、ややこしい理屈をつけることもない。白っぽい空には、濃い紅の花が合う。白い花はバックコーラスか。

短いが春らしい散策になった。

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