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2006.03.14

オーウェル型ネットワークの憂鬱

Web2.0の特徴として「楽観主義」を挙げる向きもあるようだけど、Orreillyの定義には、そういう情緒的な項は無かったように聞いている。(あったらごめんなさい)
上位レイヤで賑わっているそんな楽観主義という名のお気楽で無責任な態度では済まされない問題が、プリミティブなレイヤでは進行中かもしれない。

インターネット後の世界

中国が独自の「漢字インターネット」をv6で構築するとき、それは国内で閉じ、当局に監視される「オーウェル型ネットワーク」となるのではないか。そして、これがIPv4を打ち負かしたとすれば・・・
この部分は、IPのプロトコルとしての寿命についてのエントリの「ついで」話しとして書かれているが、結構重要だと思う。そして、憂鬱なことだが、ひとつの有りそうな未来だと思う。

技術ばか(失礼)な人たちは単純に新しいというだけでv6を導入したがったりするし、プロバイダはコンテンツに対する責任を問われずに済むという理由でv6歓迎だし、ルータ製造業者はリプレース需要が欲しいからv6対応と銘打って新製品を売りたがるし、端末製造業者は個々のデバイスにIPアドレスを固定で割付けたいからv6普及賛成だし、何より、人を家畜か何かと勘違いして管理したがる人たちは、v6のトレーサビリティが大好きだし。いずれ自分達自身も家畜並に扱われかねない未来が見えていないのかな。自分だけ例外と思うなかれ。
いやいや、実はそういう扱われ方が好きなのかもしれないが(笑)。

そういうわけで、有りそうで憂鬱な未来は近くなっているかもしれない。それって被害妄想かな? よく知らないが。

こういうとき、最後の歯止めになり得るのは米国だけど、NSAの公認やら盗聴法やらを見ていると、やや心もとないのが気掛かり。中国共産党政府に協力している企業へのお咎めが単なるポーズでないことを祈りたい。

もっとも、米国がどう出ようと、中国政府は、国内外を繋ぐゲートウエイを管理することで閉じたIPネットワークを作ろうとすることに変わりはないだろうけど。
 
 
たぶん、この問題で鍵を握っているのは、普通の中国人自身だと思う。中央宣伝部というところに対する批判が公になっている動きは、少しだけ希望を感じさせはする。

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