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2006.02.06

オリバー・ツイスト

ヴェニスの商人と同様、有名な原作を持つ、よくできた映画化。

ディケンズはこの作品で何を言いたかったのだろう。一般的には、社会システムの失敗がもたらす格差の悲惨とそれへの抵抗を描いていると言われているらしい。

格差拡大・固定化への入り口に立っているらしいわしらは、この映画をどう観たらいいのだろう。また、これを作った映画屋さんや広告屋さんは、何を思ってこの作品を映画化したのだろうか。


私はこの映画から、悪に様々な種類と程度があることと、それに対して大雑把な対処をすることの罪を観た。

フェイギンは悪ではあったけど、命まで取られるような悪だったろうか。判事は忙しくて目の前の悪の種類を注意深く見つめることはできないようだったが、それは罪ではないのだろうか。フェイギンの犯した罪は裁かれ、判事の罪を裁く者はいない。
この話しが書かれた19世紀ロンドンは、そういう社会だったのだろう。いまはどうなのだろうか。少しはましになっているのか。

そうしたことをくっきりと感じさせてくれたのには、やはりフェイギンを演じたベン・キングスレイの力が大きい。最後のシーンは少し泣けました。見て損はない一本。

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Tracked on 2006.02.06 at 05:32 PM

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