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November 2005

2005.11.27

少子化は暴動の転化?

「少子化社会の虚実を問う」 日経本紙 経済論壇から

大阪大学の大竹文雄教授のお話し。
少子化そのものが問題であるとして解決のために男女共同参画社会を実現し出生率を上げるべきという議論の立て方に、疑問を投げかけている。

著者は、少子化そのものは問題ではないとの立場をとり、少子化を問題視する視線の背後に「大国日本幻想」があるのではないかと言っている。そのことの当否は置くとして、この稿の最後の節が興味深い。全文引用したいが、核心部分だけ抜粋。

少子化対策の本当の理由が「ねずみ講」としての公的年金制度を維持し続けることならば、それは間違いだ。
(中略)
日本の若者は暴動を起こす代わりに、少子化という形でねずみ講型社会に逆襲しているのではないだろうか。
最後の一文は合理的な説明は難しいが、集団的な意識として、ねずみ講型社会とそれを固持し続けようとする世の中に対して「嫌気が差している」面はあるような気がする。

それに関連して似たようなことを書いているエントリがあった。
フランス暴動、あれから思ったこと

日本でこうした暴動が起きないのは、職がなくても若者が生きられることを社会の安全性として必死で維持してきたためであり、また若者が暴動に走れないほどに社会システムの圧力を強化したからだ。
(中略)
日本で一番危険なのは、その(若者にまったく働き口がないことが暴動につながった)状況が社会システム側の力で(暴動に到る前に)鎮圧されることだろう。
※()は私の補足
本来なら暴動が起きるほどのエネルギーが、子供を生まない鬱屈した方向に向かっているとしたら。

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憲法改正の議論

平和主義の争点だけ。

「憲法では抽象的な幹だけを決めて、あとは法律で決めよう」という舛添議員の説得は、相当あぶない印象だった。それに比べると、民主党の枝野議員の「もうすこし具体的に枠をはめないと危ない」という意見には納得できる。

自民党は自説を通したければ、もうすこし筋の通った話しを準備してこないと、胡散臭さばかりが目立つ結果になる。

他の点は私はあまり変える必要を感じていない。
国民の義務については、憲法は国民が政府を規制するためにあるという原点を理解すれば、このままでいいのではないか。

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2005.11.26

責任

「責任を取る」という生き方

「責任を取る」というのは、端的に言えば、「失敗から学ぶ」ということである。
「責任を取らせる」というのは、「失敗から学ばない」ということである。
失敗から学ぶ人間はしだいにトラブルに巻き込まれる可能性を減じてゆくことができる。
失敗から学ばない人間がトラブルに巻き込まれる可能性はたいていの場合増大してゆく。
そういうタイプの人間は、80%自分が悪い場合でも、残り20%の有責者を探して責め立てるようなソリューションにしがみつくようになる。
だが、他責的な人間が社会的な承認や敬意や愛情を持続的に確保することはむずかしい。
そして、周囲からの支援を持たない人間は、リスク社会においては、ほとんど継続的にトラブルに巻き込まれ、やがて背負い切れないほどの責任を取らされることになるのである。
そして弁護士業が興隆を極めることになるのであります(笑)。

上のエントリは含蓄のある話だと思う。ここには、2つの要素がある。
ひとつは、責任をとることが痛みを伴い、失敗から学ぶように自分を仕向けるという点。もうひとつは、責任をとることが、周囲から社会的な承認を得るのにつながるという点だ。

第一の点については、情緒的な考えをあえて排して言えば、責任をとらずに実質的な損失を避けつつ、内心では失敗を認めそれに学ぶ、ということが可能だ。私はそうした二重性を一概に非とはしない。

第二の点については、相手を見てモノを言え、ではないか。私はいま、ブリジストンが米国で遭遇した困難を思い返している。
エクスプローラという車の事故は、タイヤだけが原因だったわけでもあるまいが、世の中の結論はタイヤにすべての責任があるとなった。その結論に到った切っ掛けは、ブリジストン側が、まず謝るという行為を通じて、責任をとる用意があると意思表示したことだった。ブリジストは、自社にも責任の一端はあるがそれだけでもないだろうとの思いだったに違いないと私は思う。

ブリジストンは、損失を被ったことで、米国社会から承認を得ただろうか。


私は、昔たしなんでいた碁というゲームから学んだことがいくつかあるけど、その中に「実利と厚みのバランス」という概念がある。
上の二点をあわせて考えると、責任というものは無制限に尊重されるものではないように私は思う。相手を見てものを言いつつ実利と厚みのバランスをとるようにするのが、身過ぎ世過ぎの人の一生では、妥当な生き方に思えてくる。

そして・・・悪貨は良貨を徐々に駆逐していくというわけだ。これは避けられないのだろうか。

ここでノブレスなんとかというのは、無しとしたい。
それは個体より集団を重視するという別の視点での切り口が必要になるので。

あ。そうか。
「責任」という言葉はそもそも、集団に対する個人の関わり方に他ならないのだった。
すると上で私がつらつら書いたことは全て的はずれ、ということになる。

「責任と権限」という文脈における、明示的、人工的なニュアンスで使われる「責任」という言葉と、隠れていたリスクが顕在化した、無自覚的に起きる状況に対する「責任」という言葉は、同じものを指しているのかどうか・・。

・・・再考します。

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HDDRから携帯プレーヤーへ

TiVo、録画番組をiPodとPSPに転送できる新機能

こちら経由で知る。

 TiVoが昨年から提供している「TiVo ToGo」サービスでは、録画した番組をDVRからPC経由でMicrosoft Portable Media Centerデバイスに転送することが可能。このサービスで今回新たにiPodとPSPに対応を拡大した。加入者がオートシンクの設定をしておくと、自分の好きな番組が新しく録画されるたびに、PC経由でiPodやPSPに簡単に転送できるようになる。
へむへむ。iPodとPSPはTiVoにとっては互いに競合している製品なんだ。
 向こう数週間で、ビデオ対応のiPodかPSPを持っているTiVo Series2の一部加入者を対象として、新機能のテストに着手。来年1~3月期にもSeries2の全加入者に向けて正式提供を開始する計画。
リリース直前の最終テスト中と。
 加入者がPCから携帯機器に番組を転送するためには、特定のソフトを購入する必要がある。不正利用を防ぐ目的で、携帯機器に転送されるコンテンツには「透かし」技術を導入、転送された番組が誰のアカウントのものかを把握できるようにする。
やや面倒臭さは残る。その点ではスゴ録の最新機種がいいのだが、ソニーの囲い込みに乗るのはどうも嫌だ。あの会社の製品は、プロダクトデザインの枠を踏み外して、単なるグラフィックデザインを重視しているようなのが多くて、使いづらい。

いや、アップルの囲い込みはいいのかって?


・・いいんじゃない(笑)。おもしろいビジョンを見せてくれそうなら。
今のソニーにはそれがない。

ちなみに、こちらの記事ではもっとストレートに。

いずれにせよ携帯型コンテンツは2006年のキーワードになりそう。
話し半分としても考えておくに越したことはない。

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2005.11.25

雑記051124

またまたEXCELのマクロをVBAで組む、という砂を噛むような仕事をする羽目に。美しくない。それで怒りのエントリを。


何でかわからないが、多次元配列は定義できないのか。できるのかもしれないがよくわからん。


optionbase=1が、要素数を定義した配列には効いて、そうでない配列には効かないというのは一体何?
そもそもoptionbase=1なんて使うのが間違いかもしれないが。


val() の仕様が私には理解できない。数字と認識できない文字列に対しては0を返すのだと。
それじゃ"0"という文字列に対しては一体何を返すのか。
私が何か勘違いしているのだろうか・・。



いまさらどうしようもないのだろうとは思うけど、MS製品は BadKnowHow の山をいい加減になんとかしてほしい。
本気でOSXへの移行を考えるべきかな。officeが完全XML対応すれば、Winに留まる理由は半減する気がするし。

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2005.11.23

奇談

諸星大二郎を映画にするのは、やっぱり無理かもしんない。原作ももっと面白いのを選べばまた違う印象だったかもしれないけど。以下ややネタバレ。

諸星作品の特徴は、すべてが作り物めいているということだと思う。そこが恐怖映画とは異なる点だ。読み手に伝えたいのは、恐怖ではなくて、この世の裏側についての淡々とした記述だと思う。確か「常世」という言葉で表現していただろうか。

だから、蘇った死体は意味無く人に噛み付いたりせず、己の目的に向けてひたすら行動するし、登場人物はこの世の人間も含めて概して無機的だ。

その点、この映画は原作のテイストにほぼ忠実だが、少し演技が過剰だった。監督を責められないが、牧師は諸星作品の登場人物らしくない。佐伯という少女も原作では涙を流すのかもしれないが、あの独特のタッチの絵では、普通に人が泣いているのとは違う意味が生まれると思う。その「つくりものめいた」感じは、残念ながらあの絵でしか表せない。

というわけで、難しいだろうということを確認した映画だった。

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栄枯盛衰

さらばウォークマン

今日、ヨドバシに行ったら、きれいなOLさんが、
「ソニーのiPodは色がきれいね」
って言って、店頭展示品を見てたぞ!
「東芝のWalkman」から何年経ったかなあ・・

まあ、それで東芝という企業が潰れたわけでもない。個人消費者だけがマーケットでもない。
見方はいろいろだ。

もと記事はこちら

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2005.11.21

雑記051121

iPod三本


iPod、日本国内シェアは60%

確かに、電車の中で携帯音楽プレーヤーを持っている人のほとんどはiPodな感じがしますね。しかしまだiPodで動画を見ている人には遭遇したことはありません。
ここが難しいところ。まあ当面は限定的な用途から広まっていくのだろう。


iTMS、価格改定の可能性?

「価格構造を多様化させる必要があるとの認識では一致している。問題はいつやるかだ。スーパースターは値上げになることもある」とレビーCEO。
それはまあ健全な方向でしょう。


AVケーブルだけでビデオ対応iPodからTVに出力する方法

黄色と赤のケーブルを逆に差すことでTVへの出力が可能になります。
がーん。ほんとですか。専用ケーブル買っちまいましたですよ。そっちは普通に黄は黄です。
メモ。

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万葉倶楽部

みなとみらいに万葉倶楽部ができたのは、半年か一年くらい前だったと思う。こういうものができたらいの一番に行くのがいつもの私なのだが、これはしばらく行きそびれていた。

その理由は、湯河原の本家こごめの湯(万葉の湯はそのなかのひとつ)の湯質が、実は大したこと無いからだ(内緒)。湯質だけなら同じ湯河原でもっといい湯がいくつもある。おまけにこごめの湯は町営だから、以前、正月三が日に行ったら閉まってた。役場が休みだからというのがそこで聞かされた理由。わし、いまでも根に持ってるもんね。
もっとも、紅葉の時期にいったりするとやっぱりいい雰囲気だから、本家こごめの湯は決して嫌いというわけでもない。

まあ、そういうわけでしばらく横目で見ていたわけだけど、先月は週末が雨続きで遠出できず、温泉にもいけなかった欲求不満がたまっていたこともあって、近場のみなとみらいへ行ってみたのだった。

7階の大浴場からは、横浜港が見渡せる。これがいい。湯は・・まあ、カルキ臭がするのはしかたがない。基本的にスーパー銭湯なわけだから。
湯からあがれば貸りた浴衣でくつろげる。休息設備はかなり充実。TVつきのリクライニングシートがずらりと並んでいて、大部屋が気にならなければケーブルの番組や読書を楽しめる。畳敷きの食堂もあって食事もOK。さらにネット接続が無料で楽しめるようになっている。って、なぜ銭湯にそんなものが(笑)。

そしてここの一番いい点は、日が暮れてから屋上の足湯につかると、大観覧車から港から全部が見えること。

これで時間制限なし2600円・・・。湯河原までバイクを飛ばしていくか、それともここで手軽に済ますか。迷います。

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2005.11.20

イントゥ・ザ・ブルー

海と空の青が気持ちいいエンタメ映画。海底の砂を吹き飛ばして沈没船から宝物をサルベージする機材の数々がおもしろい。

ダークエンジェルではまだ幼い感じがあったジェシカ・アルバ。みごとに発育しました(笑)。シン・シティとファンタスティック・フォーでも見てはいるのだけど、やはりビキニ全開のこの映画がGOODでしょう。もう1人の女優アシュレー・スコットに、存在感でちょっと負けていたのが課題といえば課題。

お話しは、美しい海底の映像の添え物としても十分。悪人を全部やっつけて、宝物は主人公グループのものに。1人途中で惨い退場があったのを除けば、まあよくできていた。本当は、悪人を生み出す風土という問題が手付かずなのだけど、そこはエンタメだから気にしない。

気軽に楽しむにはいい1本でした。

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エリザベスタウン

がらがらの劇場で、ゆったりと観てきた。日本人受けはしそうなんだけど、あんまり客が入ってない気がする。若者の挫折と再生というテーマは聞き古したと思われているのかもしれない。

この映画は、人物のアップが多かった。そのことが印象に残るくらいに多かった。なにしろのっけからオーランド君の神経質な表情のどアップだ。その手法はドキュメンタリーを連想させて、普通にエンタテイメントとしてつくられたのとは少し違う印象を残す。

変わってるなあと思いつつ帰宅してからあちこち映画評など見て、理由がわかった。この脚本は、キャメロン・クロウ監督が自分のお父さんを亡くしたときの経験をきっかけに書かれたものだそうだ。なるほど、それで得心がいく。

親の死というのは、人に多くのことを教えるものだ。この映画にはそれがストレートに出ているようで、私には共感する部分が多くあった。キャメロン・クロウは、それを単にそれだけに終わらせずに、大失敗をやらかした若者の再生物語と、人なつこいが(たぶん)少し劣等感を持っている若い女性の古風で手の込んだ自己アピールとを重ね合わせて、面白い三重奏に仕立てたといえる。

じっくりと進む話しの展開は、その三重奏を味わうのにちょうどよいテンポで、せっかちな向きには合わないかもしれないが、私は悪くないと思った。


始まりの失敗談は、現実にはありそうにないが、大げさに誇張された役員室への道のりなどから、誇張だというメッセージが伝わってくるので了解できる。終わった頃にはそんな瑣末なことはすっかり忘れてしまった私には、この映画の値打ちには関わりないと思えた。この映画は、最後のオーランド君の決め台詞を目指して、ゆっくりと進行する趣きなのだから。

オーランド・ブルームは、都会育ちで少しひ弱な感じの若者役にはぴったり。キルスティン・ダンストも、男に気持ちを伝えたい女の複雑さや遠回りの賢さを演じるのはうまい。
この二人は意外にいい組み合わせかもしれないな。どこかでまた共演してみせてほしい。

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モンドヴィーノ

ボジョレヌーボーが解禁なのだそうだ。それにタイミングを合わせたのか、ワインづくりに関わる人たちのお話しが日本でも公開されている。水曜日は1000円だということもあって、先週観にいったのだが・・これが、酔う。ワインにではなく、映像に。

ほとんどのシーンをホームビデオカメラで撮ったのだろうか、画面がぐらぐら動きまくり。カメラをわざと振っているのじゃないかと思うくらい。どうにも気持ち悪くなって、とうとう途中で出てきてしまった。
ワインなんだから、安いシャンパンみたいに振ったらだめでしょ。(笑)

途中までしか観ていないから、どうゆう決着なのかわからない。ストーリーと呼べるほどのものはないようだったから、それでも全体はなんとなく分かった気分にはなる。

中で、「テノワール」と「ブランド」という二つの言葉が、対立概念のように使われていたのが気になった。テノワールは地味などと訳されているようだ。気候風土、伝統的な手法、土地の人間(ってワインの香味と関係あるのかどうか知らないが)などが渾然となって醸しだされる何か、らしい。一方ブランドとは・・実は私はよくわかっていない。消費者との「約束」や「信頼」を表す記号であるという話しを聞いたことがあるが、まあそんなところだろう。

このブランドには「土地に根差した」という意味は含まれないようだ。確かに、ルイ・ヴィトンと聞いて特定の都市や地域を思い浮かべることはない。

いままでは、「ブランド」と聞いてそんなことを考えたりすることはなかったのだが、この映画のおかげで新しい視点を持つことができた。「魚沼産」とか「関産」などをブランドなどと称するのは間違いだということだ。

今後は「魚沼産テノワール」と言わねばならない(笑)。

そうそう、映画館の暗闇になんだかいい香りがすると思ったら、隣に座った女性がワイングラスを片手にお行儀悪く足を組んで映画ご鑑賞中だった。そういう見慣れない人もやってくる映画でした。

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企業内のソフトウエア利用と広告モデル

「なぜサービス重視へ転換?」 日経本紙「そこが知りたい」

スティーブ・バルマーへのインタビュー記事。マイクロソフトのサービス重視戦略の話し。この話し自体はすでに、ビル・ゲイツが従業員に宛てた電子メールについての論評というかたちであちこちで取り上げられている。
記事の中身を要約すれば「Google対策」ということに尽きるのだけど、最後の一節にバルマーの本音がちらりと見える。

ソフトの成長性に見切りをつけたのか。

「ノーだ。成長速度は広告の方が速いが、金額ベースで広告がソフト販売を上回ることは当分の間ありえないだろう。売上げの七割は企業向けソフト販売だが、それに広告を掲載するのは難しい。ソフト販売をやめることはあり得ない。」

それは一面で正しいといえる。
しかし、問題は、バルマー自身も言っているとおり「近い将来、消費者向けのソフト事業とは、(消費者の利用料を事実上、肩代わりする)広告事業そのものになる」点にある。

ここでバルマーは「消費者」という言葉を不用意に使っていると私は思う。中小零細企業は、この消費者の中に入るのか、それとも従来どおり法人のカテゴリーに入れて考えて構わないのか。

売上高が数十億円程度の企業はもとより、数百億円程度の企業にとっても、従業員が使うソフトウエアの保守はかなり重荷になっているはずだ。この解決に向けて、シンクライアント化が徐々に進んでいるわけだが、この方向のさらに先には、Googleが推し進めている「ネットのあちら側」戦略が見えている。

その部分をGoogleが法人向けにどんな形で開放するのかはわからないが、必ずしも有料であるとは限らない。企業向けのソフト利用サービスに広告を載せることには、利用者側から抵抗感があるとする考えは古くからあるが、果たしてどうか。

入退室管理が厳格な大企業本社ビルと違って、普通の中小企業では、生命保険やヤクルトのおばちゃんが建物内をうろついているのは珍しいことではない(笑)。それと同様の感覚で、イントラネットにクレジットカード会社や自動車保険の広告が控えめに載っている状態を想像することはできる。さほど遠くない未来において、そうした若い感覚の企業は、ソフトウエア利用において一般消費者と同じ行動をとる可能性があるのではないか。

仮にそこまではいかなくても、一般消費者向けに無料提供されるソフトの機能が、企業向け有料ソフトと遜色ないレベルに高まってくれば(それは時間の問題だ)、企業向けプロダクトに対する値下げ要求は相当程度強まらざるを得ないだろう。

その点で、バルマーの認識はやや甘いようにも思える。単にとぼけているだけかもしれないが(笑)。


いずれにせよ、わしらソフト利用者側としては、よく見極めて無駄金を払わないようにすることで、横に並んでいる他社との差別化を意識するという点で、これまでどおりの努力を続けることは必要だ。

おお!なんだか真面目であたりまえな結論だな。

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GoogleBaseはつまるところ何?

Google Baseはどこに向かっていくのか

短いコメントだけなのだけど、雑記とするには少々重要と思うので。

これはミドルウェアと解釈するのが正しいのではなかろうか。
へむへむ。
そのとおりだと思います。

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2005.11.19

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

魔法というのは本来仄昏いところのあるものだと思う。この「炎のゴブレット」は、その仄昏さを遺憾なく発揮した、シリーズの中では比較的「魔法物語らしい」作品。そして、最大の魔法である「愛」にもちゃんと出番が用意されていて一応感動。

復活したヴォルデモート卿と対決するハリーの魔法の呪文が、これがまた素晴らしい。わしら日本人向けに特別に作ったのかと思えるほど(笑)。

それにしても、これまでは単なる「嫌なやつ」だった人たちが、はっきりと「evil」であることが露見した本作。このあとシリーズは一体どうなってしまうのか。期待と不安の交錯する中で風雲急を告げる巻でした。

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2005.11.18

リーダーシップの手法

現場のリーダーシップ

この記事の筋は、リーダーシップが大切という話しなのだけど、私は少し斜めから見てみた。

確かに個人の技で通じる営業の世界もあるかもしれませんが、多くの分野では駄目ですね。通じなくなってきました。いかにトップセールスとしてのオーラがでていようが、話しかたが巧みであろうが、根性があろうが、今どきのお客さまは、具体的な解決のための情報や知恵を出してくれなければ門前払いです。
顧客と第一線の営業の間だけでなく、第一線と管理や企画の間についてもそれは言える。目標数値を設定したり、気合を入れましょうなどと言葉を回覧してみたところで、門前払いになるのは、むしろ当然のことかもしれない。

だからといって、「気合を入れましょう」と言い続けるのをやめるわけにはいかないのが辛いところだ(笑)。
具体的な手法と気合入れが、正しい順序でタイミングよくだせるといいのだが・・。

上の記事の「リーダーシップ」にかこつけて少しメタに言えば、リーダーシップをうまく発揮する手法を考える、とも言えるだろうか。

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2005.11.16

雑記051116


世界の番組ネット配信 ソフトバンク計画 来春から「TVバンク」

うひー。
メモ。

中国がネックにならないのかなあ。
台湾で会社設立・・・。

こちら経由。


コピープロテクションCDが招く災い

話しの前半は、「「rootkit」入り音楽CDの存在が明るみに」ということで、米国でrootkitというソフトが、ユーザーに知られることなくばらまかれている件について。
このソフトは、アンインストールする方法の提供がない。セキュリティホールになる可能性があるらしい。

こうした厄介なソフトウェアを配布したことに関して、Sony BMGと、Sony BMGにこのコピープロテクション技術を提供したFirst 4 Internetという会社が非難の標的になっており、すでに集団訴訟が開始されつつある。OSを意図的に改竄したということそのものが、犯罪行為ではないかという指摘もされている。英BBC NewsのTechnology欄のトップにも登場するなど、この問題は簡単には沈静化しそうにない。
まあ、それはそれ。
話しの後半は「コピープロテクションCDより、DRMに配慮した規格を」。この節でのポイントは・・
音質や画質の向上は、基本的に市場をドライブしない。それは、過去のさまざまな失敗で実証されている。
としてCDの次の世代になるはずのBlu-ray Disc(BD)とHD DVDを醒めた目で見ている。
 むしろ問題は、DRMの標準をAppleに握られつつあることだろう。このままDRM標準をAppleが握り、パッケージとしてのCDが衰退していけば、やがてミュージシャンはレコード会社を飛び越え、Appleと直接契約するようになる。それだけに大手レーベルは、コピープロテクションを前提にしていないという致命的な欠点を持つCDを、まだ捨てられない。後継(SACD/DVD-Audio)が失敗してしまった以上、CDの無理な延命(後付けのコピープロテクション)を図りつつ、自らも音楽配信に乗り出す、という難しい舵取りを強いられている。

 その音楽配信についても、Appleに対し大きなアドバンテージ(楽曲を管理し、携帯プレーヤーについてもリードタイムを持っていた)があったにもかかわらず、すべてフイにしてしまった。現状は、コピーフリーのCDを売り続けるか、Appleに丸ごと販売委託をするかの二者択一を迫られつつある、というのが実情だ。

という。
そして結びの節「音楽を買ってもらうために、なすべきことは」は、こんな感じ
音楽を本当に売りたいなら、まずほかの娯楽から時間を奪わなければならない。

 そのためには、音楽に触れる機会そのものを増やす必要がある。どのフォーマットで買ってもらうかは、その次のステップの話ではないのかと思えてならない。せっかくインターネットやPodcastなど、音楽へ触れる機会を増やす手段があるというのに、敵視するばかりでは、ジリ貧になるだけだと思う。

元麻布春男のような人が、こうした、マーケティング的には当然ともいえる意見に傾いてきたのは、もしかするといよいよ加速がつく先触れかもしれない。

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Google analytics は 「Googleリスク」第一弾

無料で80種類以上のレポートなど詳細なウェブサイトの分析ができるGoogle Analytics

500万pv/月までなら制限なしで利用できるとのことです。
それ以上でも、adwordsのアカウントを持っていれば無料らしい。

Google Analyticsと影響範囲
Googleとの競争をどう生き残れば良いのか

では、アクセス解析以外の領域でGoogleが同じ無料化したセンスの良いツールを提供していくという可能性についてはどうだろうか。「アドワーズ、アドセンスを持っているからローエンドアプリは無償提供しても良い。コンピューティングのコストも安い」というポジションに対してどう対抗すればよいのか。自分達の市場も同じ目に合わないという保証はどこから得たら良いのか。合うかもしれないとなったら明日からどう方針転換をすれば良いのか。
数日前からあちこちで話題の Google analytics

リアル世界に生きているわしらには何の関係があるのかわかりづらいけど、バーチャルな世界で商売している人たちは、いちはやく、影響の大きさを測り始めているようだ。

渡辺さんのエントリを参考に結論をまとめれば、正面作戦はとりあえず2種類らしい。「勝てないので、同じ方法で追随」または「独占禁止法発動で抗戦」。そのほかには普通に考えて「ニッチを探して穴熊」だろうか。

実際のサービスレベルはまだ詳しくはわからないけど、Yahoo!でサイト内アクセス解析サービスなど受けている企業は、大枚はたく意味が一夜にして激減した可能性もあるわけだ。こわいなあ(笑)。

・・・って笑ってる場合ですか。

私はこれを「Googleリスク」と名付けたい。そしてこれからも同じケースが違う分野で繰り返されるだろうから、まずこれは「第一弾」。

・・・名付けてる場合ですか。

リアルに移れば在庫リスク、バーチャルに留まれば価値ゼロリスク。渡る世間は鬼だらけ(笑)。

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2005.11.15

人間力が増す時代

マインドマップ読書術―自分ブランドを高め、人生の可能性を広げるノウハウ

読んだことや考えたことをブログに書いたり、人前でしゃべることを続けていると、インプットの定着率が高くなると感じている。著者が勧める「読書マップ」は、厳密にはマインドマップとは限らないようだ。誰かに内容を話すために、考えたことを書き出すことが重要だという内容である。
同意。定着率に限らず、漫然と見聞きしているときに比べて、「誰かに内容を話すため」という意識があるときは、注意力や想像力や分析力といった人間力が増すと思う。

ところで、オンライン日記にしろブログにしろ、これだけ利用者が増えてくると、その「人間力が増す」効果、というか影響は、無視できないほど大きいのではないか。民主主義が深化するのはそういうときなのかも。

別の点に着目すれば、「デジタルデバイド」の真の意味は、情報受信力の格差ではなくて、情報発信による無意識な自己研鑽の機会の多寡による格差、ということもできそう。

自分としては、おもしろい時代に生まれて幸せ、というのが正直な感想。

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2005.11.14

雑記051114


PodCastの情報。
通信社AP,ポッドキャストのテストを開始

普通にRSS配信でも全然OKなところを、わざわざPodCastするというのは・・・
流行先取りだからか、それともDRMを使った将来の有料化への地ならしなのか。

当然、後者だよね(笑)。

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同化と分化の岐路

「暴動は移民二世のフランス人化を示す」(エマニュエル・トッド)

アングロサクソンと違ってエンクロージャーを経験しなかったフランスにはもともと農民的な社会平等意識があった。移民のこどもたちの暴動はフランスから離反したいというのではなくフランス社会と一体化したいというフランス精神から起こっているものだってのは面白い。
そういえば、英国で労働者と中産階級がこうした争いを起こすという話しは少ないかもしれない。階層の中に確かな文化が成立しているから、孤独や疎外を感じることが少ないのだろうか。

日本社会のこれからを考えるにあたって、私は、階層分化やむなしという視点から、階層間のコミュニケーションや階層のアイデンティティを支える文化の確立が必要だと思っていたけど、そう言わずにみーんな一緒になろうよ的な考えに戻る方法もあるのだろうか。

でも待てよ。「彼らは同化しようとしない」という話しが、このニュースには伏流していたはずだけど、それはどうしてでてきたのだろう。ニュースの流し手の単なる錯誤だったのかな?

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2005.11.13

ネットコンテンツ評価

「Web 2.0」とやらについていけない人、集まれ!!

私は、数年前のWebServiceの話と、この2.0というのの違いが分からない古い人間だけど、ここで取り上げたいのはその話ではない。
私が書きたいのは、現状のコンテンツ評価の基準が1流から3流まで横一線という原始的状態についてだ。

戦う相手はプロの書き手や芸能人や政治家、あるいはハリウッドの動画やテレビ局のコンテンツになっちゃうなんてことが拡大しないとも限らない。
これがもう起きていて、それで困っているですよ。
例えば、VideoPodCastは誰でもできます。それはいいことだ。でも、いざニッチ分野のコンテンツを載せようとすると、たちまち困惑することになる。

ニッチなコンテンツというものは、これまでは、閉じた世界に限られた目的意識のはっきりした顧客向けに作っていればよかったわけだ。それが、いきなりオープンな世界で、例えばハリウッド大作映画のTrailerと同じ目次に並んでしまう。そこでは、コンテンツの本来の目的は忘れ去られて、ただ映像としての出来だけがクローズアップされる。

ニッチな世界ではそこそこの評判をもらえていて、それをよすがに(笑)営業していたものが、いきなり超一流のコンテンツと比較検討されてしまうのだ。それでニッチコンテンツがいい評価をもらえるはずがない。残るのは「悪い評価」という結果だけだ。比較の基準を誤っているという事実は表面には表れないだろう。

この状況をどうするか。道は3つある。
一つ目は、そういう恐ろしい場にも耐えられるだけのコンテンツを作るようにすること。二つ目は、評価の場を階層構造もしくはリーグ制にすること。これは制作側の努力ではどうにもならない。三つ目は、そういう場には出て行かないことだ。

私の判断は、当面は三でいくということに傾きそうで情けない。なんとかならないものか(笑)。

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私的録音補償金制度は仕切りなおし

iPodなどへの私的録音補償金の課金見送り

私は、iPodをUSBディスクとしても使うので、この文化庁の判断は妥当だと思う。DRMを基本にしているiPod+iTunesに対して、JASRACが主張するような従来型の著作権料徴収は、そもそもあてはまらない。

以前も書いたことがあるが、著作権に対する対価の支払いは、DRM (Degital Rights Management)と MicroPayment によってしか、本質的に解決されないものだ。これまではそれを実現する手段がなかったから、暫定的に媒体や再生機器の販売価格に含ませて粗っぽい方法で徴収してきたのだが、いまは技術的により精緻でスマートな方法が可能になっている。

枝葉の話しとして、暗号の不正な解除は昔も今も変わらずあるけれど、相当のコンピュータリソース(つまり資金)を食うから、一定以上の不正利得をあげられる作品が主に狙われる対象になる。そうしたものは、コピーを防ぐ側も金をかけて犯人を探し出そうとするから、奇妙にバランスが取れているのだ。たぶん(笑)。その他のより小さな売り上げの作品は、そもそも経済的に、こうした攻防の対象にはなり難い。
というのがこの枝道の一応理知的な結論だ。

本筋に戻って、技術的には可能になったDRMとマイクロペイメントだが、社会的にはどうか。
携帯に楽曲をDLするのが普通になった今日では、DRM方式は意識せずに受け入れられていると考えてよいと思う。iPodも当然、この流れの中にある。しかし、受け入れようとしない人たちもいる。上の記事の中にこんなコメントがあった。

レコードや CD というメディアを使って著作物を頒布することの
独占的な既得権(レコード会社)と使用料の徴収と配布に関する
独占的な既得権(JASRAC)が、新しいメディアやサービスの台頭
によって突き崩されてきているのが問題なわけですよ。
コメントはさらに、著作権者の利益がこの既得権者と従来は一致していたが、ネットの登場でその利益が必ずしも一致しなくなったことを指摘して、著作権者をネット側に立たせようとしている。
だから重要な事は大元の権利者に "The net" というメディアを
できるだけ正確に理解してもらうことに尽きると思う。
やや希望的観測も含んでいるけれど、これは重要だ。一般にネットと不正コピーを結びつけるイメージが過大に喧伝されている感があるから、iPodのようなDRMを基本にした新しいインフラを、よく理解してもらうことが大切なことになるだろう。

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2005.11.12

雑記051112


NYTimeの有料化サービス,2ヶ月間で27万人の購読者を獲得

数字をメモ。

27万人の半分が新規購読者で,残り半分は新聞紙の定期購読者である。新聞紙の定期購読者は追加料金なしで“Timeselect”を閲覧できる。このため年間購読料49.95ドルあるいは月間購読料7.95ドルを払った有料購読者は13万5000人となる。
硬派コラムが有料サービスの目玉メニューという。


Googleが本当に新聞紙広告事業を始めるらしい

うわさの域だが,シカゴの新聞の広告スペースを確保してAdWord対応広告の準備を進めているようだ。電話回数に応じた成果報酬型広告(Pay per Call)を試すのだろう。
本当だとすればGoogleらしくない。というかGoogleがやらなければならない理由がわからない。ネタ切れなのか、それとも何か新機軸があるのか。
金にあかせて既存ビジネスを食っていくのは、日本では食傷気味の話し。

・・・あ。Pay per call が新しいのか・・紙の新聞にとっては。いやいや、コールセンター絡みで昔からある話しだったはずだけど・・。


WiMAX

日本でも来年、WiMAXへの周波数割り当てが決まるもようだ。
かなり古い記事だけど、ここからあまり変化していないのだろうか・・。
実効速度が当初言われた夢のような話とは違うのであれば、802.11に取って代われるだけの強い理由がないような気が。日本ではラスト1マイルは間に合っているし。

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今日のサプライズ(笑)

おおおお。
政府インターネットテレビ」なるものが。

いや、もう霞ヶ関は2週遅れとか、言いません。いえません。

もちろん驚きの後には内容が問題になってくるわけだけど。
とりあえず驚いたので告知。

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2005.11.11

ファンドと市民社会

「村上ファンドと民主主義」 日経本紙 大機小機

村上ファンドがモノづくりもサービス提供もせず、最小限の人間しかいない、人間のにおいのしない組織であるのに対して、阪神電鉄には多くの利用者、取引先、従業員、株主がいる、ということを挙げて、ファンドを批判している。

問われているのは日本のデモクラシーそのものであり、市民社会のあり方だ。カネを集められる、借りられる、そのことにヒトを支配しうる何の権威があるのか。
それは一理あるし、株式時価総額バブルに乗っかっている紳士達への批判のポイントを簡潔に言っているとは思う。何か水面下で動きもあるのかもしれない。

でも、それを「大機小機」に書きまスか?(笑)

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2005.11.09

iPod向けに映画の予告編配信開始

やっぱり動画が見たい!新iPod向けに映画の予告編が登場!

「KING KONG(キングコング)」の予告編に、iPod形式が登場した。用意されているのは予告編(Trailer)と宣伝映像(Teaser)の2本。
先日、はやく映画のトレーラーもiTunesStoreでみられるようにしておくれと書いたばかりだが、もうどこかで見られるらしい。嬉しい限り。
 今後、同様にiPod形式で提供される予告編が増えてくれば、動画iPodの魅力的なコンテンツになるだろう。欲を言うとVideo Podcastingのように、自動的に最新の予告編がiPodに転送されれば、さらにうれしいのだが。
まったく同感。

あんまり嬉しかったので告知(笑)。

なるほど。右下の"Get QuickTime"と引き換えかな?
こちら経由で知る。

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2005.11.08

雑記051108


「NHKは中国に負ける」(伊藤隆敏)

中国はメディア戦略を立てて海外のケーブルテレビにどんどんニュース番組を送り込んでいる。5年もしたら、アジアのニュースは中国の放送を見ればいいと言うことになる。
もちろん、負けるのはNHKではなくて日本という国の対外広報機能。
なるほど、楽天の言うことにも一理はあったわけだ。誰ももう振り返らないのがわしらの不幸か。


ポスドク

流動性が高まったのは、ポスドクという狭い業界に限った話であって、社会全体の流動性が上がらなければ問題は解決しない。
「技術立国」が迷走する理由は、技術や技術者自体よりも、むしろ社会の方にありそう。日本のITベンチャーが米国のそれと比較され批判されるのも、それが根にあるかも。


フランスの暴動についての2つのエントリをメモ。

la nuit violente en France」は、仏文学者によるもの。構造的に「「出口なし」の状況」だという。

フランスの暴動」はドイツ在住の研究者が隣国を観察したもの。

60年代のデトロイトのように、自分で自分のものを破壊する、という暴動がある程度ピークを過ぎたころに圧倒的な治安警察ないし軍が片っ端からそこにいる人間を検挙し、これまたデトロイトのように廃墟と化すのだろう。
内相の最初の失言が、問題の根をはっきり示してしまって尾を引くだろうから、どうなるのかわからない。というのが、遠くから眺めているわしら野次馬の見方。

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2005.11.07

説教を聴く

お説教みたいな話4つ

お説教だから大人しく拝聴。

目先でカネになるよりどうせ仕事してすり減っていくのが人間なんだからできるだけ無理のない、好きなことをすべきですよ。他人の賞讃とかカネとか義理とかなかなかバランスが難しいでしょうけど。
これはだいぶなんとかなる気がしてきた。
仕事というのは人との関係だし、仕事によっては権力が必須になる。親子でもそうですけどね。こうした権力というのは本質的に恐るべきものですよ。避けられるかどうかわからないけど。
これはまだなんともならんという気がする。というか死ぬまでなんともならん。その理由だが・・・
正しいってなにかというと、ぶっちゃけ他者との関係なわけで、他者の関係における正しさというのは、本質的には権力ですよ。ただ、そうしないと社会がもたないという面もあるし、しゃーないかということもある。権力が一義に忌避されるものではないでしょう。
そこを忌避してしまうのが私の特徴というか課題というか。
ぶっちゃけ、のっぴきならない場面で自分と他人のどっちをとりますかということかもしれない。とはいえ、それを仮定の話しとしてすることはないだろう。
「あなたの神である主を試してはならない」。そりゃ当然だ。クリスチャンでなくても。
自分に嘘がないようにすれば(逆にいうと、状況状況において他人に自覚的に嘘をつくくらいはしかたないでしょ世間というもの)、世界はそれに比した美を見せるでしょう。
これはいい言葉。

本田美奈子への哀悼の辞かな? どことなく。

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2005.11.06

喝采

テレビで北野武監督・主演の映画「座頭市」をやっていた。タップダンスと時代劇の組み合わせが斬新とかリズミカルという評が、映画封切のときはみられた。私もそのときは、何気に見過ごしていた。

いま、改めて見てはっきりわかったが、あの最後のタップダンスの2つのシーンは、あれは「喝采」だ。
映画館で普通に見たときに、どうして気がつかなかったのか不思議なくらい、それははっきりしたメッセージに今は見える。

いま公開中のTAKESHIS'も見ないつもりだったけど、仕方がない。見に行くか。

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形式と実質 末端の事例

新しいことに対応できる会社とできない会社
中小企業診断士の元社長さんのブログ。ちょっと意表を突く新しい提案をホームページに載せた、その反応についての記事。はっきり2種類に分かれるらしい。

ひとつは「協業できるか?」とか「時間とって打ち合わせできないか?」という前向きなこと
もうひとつは「過去の実績を教えてくれ」とか「会社概要を送ってくれ」とかってちょっと後ろ向きなこと
で、コメントのやりとりがまたびっくり。
過去の実績って、全般的なこと言っているのでは。
今回の研修ということではなく。

会社概要は、どんな会社か。ただ知りたいだけでしょ。
・・・
それがこの研修の実績って言われるからビックリなんですよ(笑)

しかも会社概要は、その前に送ってる資料に載ってるし…

自動応答システムなんでは?(笑)

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パソコン動画についての雑記051106


金曜日を挟んで、木土日と動画ファイルと睨めっこ。フリーソフトを探したり勉強したりしている時間がないので、VideoStudio9とかいう出来合いのを買ってみる。wmvから他へ変換できるものが、これくらいしか見つからなかった。何が悲しうて画質の悪そうなwmvから・・・と思うのだが、緊急避難的に仕方がない。


で、この世界の複雑怪奇にいまさらながら驚く。なんでしょうかこのホーマットの多さは。てっきり世の中はもうmpeg1,2,4が美しく統一してくれているものとばかり思っていたヨ。ネット上で記事を漁っていたら、mpegの仕様が方言を許す曖昧なものであるのが原因とか。頭痛。


おまけにDVDのこの規格乱立ぶりは何? パソコン用の外付けドライブを買おうとしてヨドバシの店員さんに聞いたら、プロであるはずの店員も混乱。面白いから発言の矛盾をわざと指摘してからかったらもっと混乱。その余波でヨドバシでは買うこと出来ず(泣)。買い物は寄り道せずにという亡き母の教えを改めてかみしめる休日の午後。


広場の反対側のサクラヤへ行って、今度は慎重に質問して機種を決め買う。ヨドバシより安い。この辺、大手だからとか日経ビジネスが取り上げるとか無関係。あの雑誌は価格比較本ではなかったといまさらのように気付く。じゃあ何なのか(笑)。


などと罰当たりなことを考えた罰か、買ってきたドライブでは肝心の普通のデッキに挿すDVDが読めないことが判明。天を仰ぐ。


直ぐにブツを箱に詰めなおして返品に行く。まったり説明したあと、おおそれながら返品かクーリングオフ適用にと訴えたら、「まあ返品扱いにできないことはない」とのお奉行様の仰せ。ありがたい。何が。

それにしてもこの間費やした時間をどうしてくれるのか。これだから電子機器を買うのは嫌なんだ。車なら買ってきたその日に問題なく動くぞ(笑)。

・・・電気自動車とか水素ボンベとか言い出すと、勇んで買ってはきてみたが動かないことに気付くという時代が、車にも来るのだろうか・・まさかね(笑)。


結局DVD直読み変換はあきらめて、wmv→(VideoStudio)→avi→(QuickTime)→m4v という変換プロセスを数十のファイルについて手動でやる。それで気付いたこと。

①windowsにパイプやリダイレクトをエンドユーザが簡単に実現する仕組みがないことは人類八つ目の大罪である。許しがたい。昔から知ってはいたが。
wshってそういうことができるのかなあ。

②パソコンの処理速度がぜんぜん遅いのは神に対する冒涜である。オフィスソフトなら十分快適なんだがなどという呟きは異端の戯言に過ぎない。


そういうわけで、作業はちちとして進まない。ちちとしてははとして進もうとしない。

おかげでその間に「街場のアメリカ論」が読めてしまったことを指して、古人は「禍福はあざなえる縄のごとし」と言ったのであろう。


それにしてもこの雑記の無意味な長さよ。パソコンに釘付けになっている無為な時間の長さがわかろうと言うもの(泣)。

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2005.11.05

お金で買えない仕事に投資

日経平均14,000円。

株価にはあまり興味はないけど、このエントリは面白いところを見ている。

これからは「危険なマネーゲーム」とか「額に汗して働く尊さを」という声も強まるでしょうが、もう資産インフレの流れは止まらないと思います。それは伝統的な日本の工芸品の価格を押し上げることにもなるでしょう。
日経平均から突然、工芸品の話しへ。そのココロは・・・
伝統的で日常生活に根ざした職人芸の価値は、これから評価を上げてゆくと思います。そして、これが結果的に伝統工芸に携わる人たちの賃金や待遇を上げていくことに繋がる予感がする。
・・・
何でもお金で買えそうに見える時代だからこそ、簡単にお金で買えない仕事の価値が上がるのです。
最後の一文がいい。

「自分らしさ」というのは近頃誤解されがちな言葉だけど、こうゆうことを指すのであれば、やっぱりいい言葉だと思う。

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2005.11.04

「ゆとり」は能力を高めることで達成するもの

バイバイ 算数嫌い 平均点グングン、新教科書」 こちら経由
新聞社の記事へのリンクはすぐに切れてしまうけど・・。

 『学ぼう…』の最大の特徴は、小学一年から六年までの内容がらせん階段のように繰り返し出てくることだ。例えば三年用では割り算を学んだ後、比と分数に進み、小数へとつながっていく。現行の教科書では小数は四年で、比は六年で学ぶが、「割り算と分数、分数と比は一体で考えた方が理解しやすいし、早く学んで繰り返し考えていくことが大切」という判断だ。
それって私は普通に学校で習ったけどなあ・・「螺旋を上るように学んでいく」という学習方針も、はっきり口に出して言われていたのを覚えている。
こうした学習進度は一九七〇年代の日本では当たり前のことだったが、ゆとり教育の推進で他国より遅くなった。
なーんだ。やっぱり。

「ゆとり教育」というのは、なんだかとち狂ってると思う。

ゆとりを持つことは、確かに人生にとってとても大切だけど、それは「課題を簡単にすること」によってではなくて、「能力を高めること」によってこそ、達成するものだと思うよ。

そんな簡単なことがわかっていない人たちが、この国の教育をかたちづくっているわけだ。お先真っ暗だな。


私は本当にいい先生方に恵まれてたと思う。普通の公立の学校でもそれが望める時代だった。また、親はそうしたことに感謝する心を教えてくれた。
それでも、中学を卒業するころから、少しおかしな教師が入ってくるようになった。心ある年配の先生方の間では問題視されていたようなのを、子供心にも感じた記憶がある。実際、言葉は悪いが、言動やまなざしに品性も知性も感じられない教師だったなあ、あれは。

学校という閉じた世界は、悪い芽を拡大再生産してきたのかも。自家中毒とでもいうか。
さて、制度をどうする? 改革続行内閣とやら(笑)?


[追記]
そうそう、金のかかる生活を捨てて楽に生きてるのは、「課題を簡単にすること」であって「金力を高めること」じゃないよって?
それは何を目指すかによる。と逃げておこうかな(汗笑)。

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2005.11.03

雑記051103


サル、タヌキの置物を弁償しに現れる

擬人化が大好きなわしら日本人には、心温まるお話し。
サルよ。ありがとう(笑)。


Web 2.0について: 勘違いしている人がいるようだから補足

アマゾンが自らの厖大な商品データベースをウェブサービス展開によって公開したように、ヤフー・ジャパンや楽天が、自社の持つ厖大なデータベースのAPIを公開し、その周囲でネット上の誰もが自由にビジネスできるようなヤフージャパン経済圏、楽天経済圏を作る方向に舵取りをすれば、日本ネット世界でWeb 2.0的インパクトは、すぐに物凄く大きくなる。

でも、そういう動きが全くないのは残念だ、ということを言っているだけです。

それが日本的な企業の「囲い込み」概念だから。仕方がない。マーケットを創造して、その盟主になるという感覚はないのだと思う。支配者ではなく盟主というところがキモだという発想はない。

少なくとも、例えばコンテンツ欲しさにTV局を金で買いにいって泥沼にはまるような企業に、オープンソースを土壌とするような気質が芽吹く可能性は今後もないだろう。

それとも、あとひと世代くらい経つと変わるのだろうか。


台湾有事懸念を挟んで第三次小泉内閣に関する米中の諜報合戦が本格化

仮想敵国との戦争は仮想空間に限定してほしい。



なーんか重いな。
明るい話題をふりまくサル君に改めて感謝。

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2005.11.02

雑記051102

ちょっとiPod関連の新しい記事をメモ。


iPod向けビデオ販売,100万突破し順調な滑り出し

最初だからもの珍しさもあるんだろうな。私も一応、PIXERとStingはダウンロードしたヨ。
映画のtrailerも無料でDLできるようにしてほしいなあ。


元記事はこちら

“Selling one million videos in less than 20 days strongly suggests there is a market for legal video downloads,” said Steve Jobs, Apple’s CEO. “Our next challenge is to broaden our content offerings, so that customers can enjoy watching more videos on their computers and new iPods.”
うんうん。アメリカはね。日本はどうなんだろう。


iPod Video:インフォマーシャル配信の新たなチャネル

ああ、そうだ。スポンサーだ。スポンサーですよ。というヒント。

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2005.11.01

経済単位の大きさ

「総務大臣 竹中平蔵」が意味していること。

政治は政治、経済は経済と別の枠考えるのではなく、政治と経済を一体のものとして地方自治を考えざるを得ない時代がやってくるのです。
この先は、いまの自治体の大きさは妥当かという話になっていきそうな気もする。が、まあそれはそれ。

話しは身近に転じて、同じことが、全国に支店を持つ企業にも言えて、大都市圏と地方圏ではテリトリーの大きさも、本社側からの施策も異なるのが自然だとおもうのだが、形式主義に陥っているとなかなか自然にはいかない。

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よい知的労働とそうでないもの

まとまらないのだけど、とりあえずメモ。

好ましい知的労働とそうでない知的労働との区別がわからないということを、少し前の雑記に書いた。

一時は、生産性を向上させるのがよい知的労働だと考えていたが、生産性の測定をどの範囲で行うのかを考え始めると、最後には地球全体に広がってしまい収集がつかない。例えば、一企業での生産性向上が実はその企業の外にしわ寄せしただけ、というケースはよくある。また、外界に影響を与えずに同じ労力で生産性が向上したように見える場合でも、だからどうした、という気もしてくる。
生活水準が向上したといっても、その分、資源を短時間に多く費消するようになったというだけかもしれない。地球全体での生命と有機物の循環は変わらないから、単に生き急ぎましたということか。鼠が象より生き急いでいるからといって、優れているわけではない。

一方、金融でゼロサムゲームと呼ばれるような動きは、好ましくない知的労働と思っていたが、よく考えるとそうでもない。富の流動性に寄与することで世の中を活性化しているとはいえるだろう。それは悪とは言い切れない。

というわけで、生産性という軸で好悪を決めること自体に、なんだか無理があるような気がしてきた。
自分の周囲の生産性を向上させることは、どちらかというと習い性のようなもので、いいとかわるいとかいうものではないと、最近は思うようになった。もちろん習い性だから、それを駆動力のひとつにして生きてはいるのだけど。

結局、勤労意識を基準にする価値観に戻っていくことになるのだろうか。
そこを私は今、疑おうとしているのだけど。

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