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2005.10.09

アスベスト封じ込めには技術開発が必要

NHKスペシャルで長時間番組を流していた。

アスベストに限らず、わしらはいつもいろいろな死と隣りあわせだ。たばこの害然り。交通事故然り。だから、アスベストについてだけ大騒ぎすることに、多少の疑問は感じる。
が、それはそれとして、心情的に言えば、できる限りのことはしなければならないだろう。

何といっても問題は費用だ。
人体の治療の費用は、患者数が限られる(と思われる)から、なんとかなるだろうけど、除去と処理の費用の方はやっかいだ。ほとんどあらゆる建築物にアスベストは使われているのではないか。特に鉄骨構造は、便利で高性能な耐火被覆としてアスベスト吹きつけがもっともポピュラーな工法だった。

それをこれから、飛散アスベストを規定以下の濃度に抑えながら除去していかなければならない、と。気が遠くなる。多くのクライアントは、除去に必要な費用を払うことに果たして同意するだろうか。
法律をどう作ったところで、このままでは手抜き工事の横行は避けられまい。除去した後のアスベストの廃棄も同様に費用の点で問題だ。

小池環境大臣が、処理場や解体現場の作業員自身の健康被害を取り上げて、手抜き作業を暗に牽制したのはうまかった。というかえぐかった。顔に似合わず酷いこと言うな(笑)。でもほとんど効き目はないだろう。30年も先の作業員の健康のために、目の前の利幅減少(どころか下手をすれば赤字工事)を飲む建設業の社長というものは全くイメージが湧かない。

たぶん、技術開発が必要になるだろう。建材を破砕してもアスベストが飛散しないように定着させる簡便な工法が開発されて、処理費用が許容範囲に収まれば、光は見えてくる。
1000万円払って従業員の30年先の寿命を守る気はなくても、10万円で可能なら、工務店の社長さんも考えるのではないか。

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Tracked on 2005.10.09 09:09 AM

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