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2005.10.29

国と企業の違い

少し時期をはずしたエントリだけど、思いついたので書いておきたい。

NHKの「日本のこれから」シリーズは、毎回、中央付近に陣取る人の中に企業経営者を入れて喋らせているけれど、その発言に違和感を拭えなかった。その理由がふとわかった。

企業は所属する人を選べるのに対して、国は生まれてくる国民を選べない。
ただそれだけのことだった。
あんまりあたりまえなので、意識の上に浮かんで言葉になるのに時間がかかってしまった。

NHKがそれを議論の前提としてなぜ明示しないのか、理由はわからない。しかし、次からは、司会者にその点を明示的に指摘させた方がいいと思う。

意気軒昂な経営者の皆さんは決まって、「我が社で採用する」タイプの人間についてしか話さない。前回のワタミの社長さんはその好例だ。空気を読まずにする発言が多かったと思う。


あの番組は、日本人がこれから階層分化していくことを見越して、まだ確立されていない階層間のコミュニケーションスタイルを模索したり、日本人全体の共通項として最低限何を残すかを考えたりする、という使い方をするのがいいと思う。

その意味で、木を見て森を見ていない経営者達の発言には、一定の枠をはめておくのがいいのではないか。

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Comments

意気軒昂な経営者と国家の関係、延び盛りの個人クリニックと、
人材難で沈みかかっている地域総合病院の関係そっくりですね…。
パレートの法則ではないですが、全病人の2割の人が、全予算の8割を
使ってしまう現状は、ひどくなるばかりです。

Posted by: medtoolz | 2005.10.29 11:14 AM

個人病院では行えない治療、かつ必要とされている治療であれば、やらないわけにもいかないのでしょうね・・
そういう状態はもちろん市場では解決しません。

その一方で、変わり者としての自分を変える気がない私は、一億総中流時代の中では、自分らしくあることの痛さを鈍感なりに味わったので、そういう時代へ戻りたいかといわれると少し考え込んでしまいます。

バランスの問題に過ぎないのではありますが、どのあたり、というイメージは言葉では表現しづらい。個々具体的な課題にそれぞれが取り組む中からしか見えてこないのでしょう。

Posted by: hski | 2005.10.29 07:08 PM

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