« アスベスト封じ込めには技術開発が必要 | Main | 百年の計 »

2005.10.10

シン・シティ

マッチョなアメリカン映画を「長調」とすれば、シン・シティの基底には「短調」が流れている。暴力を小道具に使ってはいるが「乾いた切なさ」を基本に置いた、テンポのいい映像(ショートストーリー)のコラージュ。案外悪くないと思った。
モノクロの手法も、その雰囲気にうまく合っていてよかった。

観たのは先週で、その後仕事で消耗していて今日まで書けなかった。ので、ディテールは忘れてしまったのだが、それがかえっていい印象につながっているかもしれない。

単純ばかではあるけれど、ここで示されているものはひとつの生き方の見本だろうと思う。高邁な思想も斬新なビジョンも無いが、生きていくよすがにはなる。

少しメタな話しに寄ってしまうのだけど、この映画を観ていると、「いい仕事」って何だろうと、改めて思う。
比較対象にたとえば「チームアメリカ・ワールドポリス」を考えてみる。両者の違いは、自分とは何者かという意識の有無だ。「チーム・・」のほうは、他人批判ばかりが展開されていて、自分は何かが見えてこない。「シン・シティ」には曲がりなりにもそれが感じ取れる。
そういうものが受け手に伝わるのが、「いい仕事」に最低必要な条件のように思った。

|

« アスベスト封じ込めには技術開発が必要 | Main | 百年の計 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference シン・シティ:

» シン・シティ [中野系]
アメリカンコミックの映画化、ということらしい。全編(ほぼ)モノクロ、なかなかに豪華な俳優陣、さらにあのタランティーノもなにか絡んでいるようだ。この程度の予備知識でなんとなく見に行ったのだけれど、結果としてはなかなかに楽しめた一編。 タランティーノが「特別監督」という意味不明のクレジットで参加しているけれど、結果は、かなりタランティーノ的な映画に仕上がっている(ように思えた)。少々乱暴な言い方... [Read More]

Tracked on 2005.10.11 07:52 PM

« アスベスト封じ込めには技術開発が必要 | Main | 百年の計 »