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2005.10.10

必要なのはP2Pコミュニケーション

情報化はマンパワーの差を覆せるか

今の電子カルテは何の役にも立たない。あれは官僚の仕事が楽になるためのシステムで、現場で働く人には何の恩恵も与えていない。必要なのは、官僚の仕事が楽に出来るシステムなどではなく、病院同士、スタッフ同士のコミュニケーションを円滑に行えるやりかただ。
スタッフどうしのコミュニケーションとは、言い換えれば、P2Pのコミュニケーションということになろうか。もちろん、完全な個人間だけでなく、小グループ間のP2Pとしてもよい。

さて、私の場合、抱える問題はこの先にある。本来、協調して動くほうが効果的と思われる個々のノードが、なぜか競争関係に置かれてしまっている。具体的に言えば「顧客を取り合う支店営業」だ。

この問題は個々のノードの評価システムとも絡んでなかなか悩ましい。現状の手法はテリトリー制だが、効率を落とすこと甚だしい(と言われている)。
おまけに、本社官僚の仕事が楽になる側面ばかりが強調されてしまい、システム本来の利点は顧みられていない。

この局面を打開するには、①誤解を解く、のほかに②根本的に考え方を変える、が必要に思えるのだが、何かうまい着地点をイメージできないものか。


ちなみに、上記記事の続編「ベッドはどこへ消えた?」も面白い。

ところが、実世界で1000人の友人を持った医師は、その維持のために他の仕事が出来なくなってしまう。ネットワークのハブにはなれても、臨床医にはなれなくなってしまう。
それを普通は「管理職」と呼びます。大きな組織の現場スタッフにとっては、必要悪とされるもの(笑)です。

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Comments

>それを普通は「管理職」と呼びます
病院には、管理職なんていません…。
現場で頼りになる医者と、この人にだけは診てもらいたくない医者とが区別されるのみです。
修羅場をくぐった経験の多いベテランは、たとえ部長になろうが院長になろうが、いつまでも
現場から引退できません。引退するときは、たいてい体を壊したとき。
そういうところがこの業界の面白いところでもあり、逆に技術の継承がまともに出来ない、
未完成なところでもあります。

Posted by: medtoolz | 2005.10.10 at 07:57 PM

なかなか深刻ですね。ここで(笑)とすべきなのかどうか・・。

医師の皆さんは、医師になるために長い研鑽を積んでいるのですから、キャリアの途中でそれ以外のものになることに抵抗があるのでしょうね。とすれば、管理のプロを外部から導入するのもひとつの方法でしょう。

その際、専門知識がないと仕事に差し障りがあるのであれば、医師の道を途中で諦めた人に管理者教育を施して充てるなどの方法が考えられます。

どのような方法を取るにせよ、病院という組織(システム)を動かすには、医術だけではなく管理という仕事が必要だということを、医師自身が自覚して、その仕事に一定の敬意を払う必要があるでしょうね。

誰よりも勉強してきたという自負のある人達には、受け入れ難いことかもしれませんが。

Posted by: hski | 2005.10.11 at 07:27 AM

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