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2005.09.05

にっぽんのアイデンティティは「高信頼社会」

ハリケーン「カトリーヌ」が水没させたニューオーリンズで、略奪行為が観測されているらしい。一方、同様に伊勢湾台風が水没させた濃尾平野では、そんな不法行為はなかったとされているらしい(日経春秋)。また、阪神大震災のときも、やはり略奪行為などは見られなかったという。

この現象は、いわゆる「高信頼社会」のひとつの顕現だが、これは、日本が世界に誇れる数多くの特質の中でも、最上位に位置づけてよいもので、日本のアイデンティティとして意識的に強化していくべきものだと思う。

経済力も上位に来るが、その原因をたどればおそらく社会の高効率に行き着くし、その理由は「見ず知らずの他人を基本的には信頼する」ことから生まれているのではないか。日本社会が高信頼社会であること、また、そんな社会は世界広しといえどもそうはないことは、多くの人が認めるところだろう。

もちろんこれは粗削りな考えで、突っ込みはいくらでも可能だとは思う。関東大震災のときにあったという朝鮮人に対する仕打ちなどは戒めとして語りづがなければならない。

けれども、「高信頼社会」を、今後、日本という国の基本理念のひとつにするという考えはあり得る。
「世界の歴史に貢献しない国」とか「経済侵略以外のことに関心のない国」などと卑下したり、その反動で「愛国」などという誤解されやすい抽象概念をふりまわしたりするのではなく、「高信頼社会」という優れた特質に磨きをかけて、外国人の緩やかな受け入れを含めて世界に貢献していくことは、この国のアイデンティティ確立に良い力となると思う。

[追記]
カトリーナのもたらした災禍

「市民」という概念がここでは内面的な規範としては機能していない。

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