« 技術と芸術は選択の問題 | Main | 雑記050815 »

2005.08.14

蕎麦つゆ

なぜにこれほど行楽地が混んでいるかというと、そうだ、今年は人と同じ時期に夏休みを入れたのだった。お陰でどこへ電話しても人混みの気配がして、東京を出る気になれない。慣れない時期の休みはとるものじゃない。失敗した。

半端に仕事をしてみたりしているうちに、ふと、先日雑誌か何かで紹介されていた蕎麦屋を思い出した。翁の弟子という人の一人が横浜でやっているというので、ふらっと行ってみた。

元町から運河を遡って左岸にあるらしいのだが、意外に遠い。バイクでなかったら途中で諦めてるところだった。

さて蕎麦だが、残念ながら当方、蕎麦の味などわからない。
で、この話しはおしまい。

ではない。そう、「つゆ」だ。

翁の蕎麦はつゆが格別だった。すだちだろうか、柑橘系を思わせるさわやかで微かな味で「清烈」という言葉が味の向こうに浮かぶような、そういう体験だった。もちろん、そばつゆとしての味がしっかりした上でのひと工夫なのだが。

その翁も広島へ引っ越して名前も「達磨」に変わったらしい。だいぶ以前に、代変わりした小淵沢の翁を再訪してみたが、あのつゆの味は失われていた。


普段はできあいの乾緬に、大手メーカー製のあわせだしで十分な私のような者でも、そうした違いがはっきりわかってしまうのが、食べ物のこわいところだ。調理の世界の芸術路線はまことに狭くて険しい道だなあ。

それにしても広島はないでしょ。遠いなあ。

|

« 技術と芸術は選択の問題 | Main | 雑記050815 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 蕎麦つゆ:

« 技術と芸術は選択の問題 | Main | 雑記050815 »