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2005.06.03

個人情報は信頼できる相手に

住基ネットを巡る二つの裁判判決

そのマスターキーを国家が保証してしまうかのように振る舞うことが問題ではないか。結果的にリレーションができるとしても、それが国家に統一的に、かつ個別のサービスから超越した形で直結されるのは問題だろう。
 とすれば、個別の住民サービスという限定された住基ネットはサービスの側から規定されるもので、全ての国民を一意に網羅する前提は不要だろう。
私も、これが問題の本質と思います。また、住基ネット導入時に最大の問題点としてさんざん言われたことでもありました。

基本属性がカオティックニュートラルである私にとって、「一意に網羅され」るような環境は、面白味のない生き難い環境であり、それゆえに反対です。

しかし一方で、これに賛成する立場に立つ人の気持ちも、わからないわけではない。
現に自分自身も、商品コードや顧客コードや口座番号がより広い範囲で統一されていたら、どんなに仕事が効率的に行え、その結果自分の生活にどんなにゆとりができることだろうかと、始終考えているのですから。

つまるところ、これはバランスの問題であり、また、消費者にしてかつサービス提供者でもある二面性を持った現代人の悩みどころでもある、とは言えそうです。

情報を握らせる相手をどの程度信頼するか、その程度によるのかと思いますが、日本政府はさて、どうなのか。あるいは、自分が今現在住民票を置いている自治体はどうなのか。その意識に還元して考えてみようと、最近は思っています。

何一つ信じない、ということは、結局のところ破綻でしかないのですから。

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