リチャード・ニクソン暗殺を企てた男
これほどいやらしく、自分中心な男を演じられる俳優はそうはいない、と思わせるショーン・ペン。ほとんどひとり芝居。フォーン・ブースのコリン・ファレルほどではないにしても。
以下ネタバレあり。
内容のほうはもう見ていてげんなり。100分という時間は見始める前は短いかと思ったけど、情けない主人公の顔を連続して見られるちょうど限界近くで、編集もよく見切っている。
そりゃ、家具屋の経営者も嫌なやつには違いないけど、それだけじゃないだろうと。どう間違っても社会制度のせいじゃないと思うぞ。君の窮状は。
とは言っても、社会が内包している暗黙の了解を前に、この主人公がうまく対応できずに立ち往生してしまう様子に、親近感を感じないわけでもない。自分にも多少そういうところがあるし、家具屋の主人はどちらかといえば嫌いなタイプだ。
底の浅い自己啓発本に書かれているような台詞が繰り返し出てくるシーンでは、そういえば仕事のなかで使いそうになっていた自分に気づいて反省。あれは修正せねば。
この映画から見て取るべき教訓はただひとつ。人間は食い詰めると犬殺しだろうが人殺しだろうが構わずやらかすから、そうなる前に手を打て、ということだ。
まさに、
「あなたの不安は、私の平和をおびやかす」
(ロナルド・ドーア「働くということ」の中で引用されているアーノルド博士の言葉)
働かない若者を、今後多数抱えることになるのだから、この言葉はよくよく噛みしめないと。
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