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2005.05.18

ヒト活用と効率追求の両立

日経本紙一面に連載中の「会社とは何か」。

今日の記事は、小振りで鋭く利益を上げている企業の例。ホンダが広州に建設中の工場は、同地域同規模のトヨタのそれと比べると、投資額が280億円/500億円と、半分近いそうだ。小型車ブームが始まったとき、ヴィッツとライフ(だったか?)の収益力の差を見て、トヨタの中堅幹部の人が自戒していた記事を読んだことがあったけれど、その差は相変わらず埋まっていないということか。

記事によれば、ホンダのラインは混流生産がうまいのだそうだ。多分、作業の分割方法を中心に、多能工の能力をうまく引き出す(というかサポート)する、ロジスティクスに遠因があるのだろうと想像する。

よく持てはやされるかんばん方式は、話しを聞く限りでは、工程の上流に負荷を押し付けている面がかなりあると、私は思う。ホンダやキャノンのように、ヒトの柔軟性や多機能性をうまく引き出してやる方法のほうが、個人的には好ましい。

そう考えると、世の中で騒がれている二極化というのは何なんだろうと思う。単純部品として使われるヒトと計画・設計をするヒトとの二極化は、言われているほど高効率でも近代的でもない気がする。

「規模の利益」とか「工程分割」とか、教科書的に正しいとされているものには、すべからく隠れた前提があるだろう。たとえば「(仕入れの立場に立つときは)規模の利益は有効」など。だから、規模が大きい企業は、仕入れの顔は一本化して規模の効果を最大にする一方で、生産や販売では適切な単位への分割と権限委譲をするなど、二面性を追求していくことが求められるわけだ。それをうまく繋いで制御するのが情報システムの力、ということになる。

そういうところがわかっている(らしい)ホンダという企業が、やっぱり私は好きなんだな、というのがとりあえず今日の結論。

これは国策企業と雑草企業(失礼)という出自の差なんだろうか(笑)。いや、けっしてトヨタをばかにする気はないのだが。

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