巨大な国が抱える困難
「チャイナ・リスクの四つの要因」
たいへん勉強になります。内田さんの言葉を借りつつ要点だけメモ。
1.近代資本主義を支える労働者の資質が、中国ではまだ熟成されていない。
これはよく聞く話。中国に限らず、他の巨大な国(大国とは異なる)にも共通するはず。
2.2億人といわれる失業者
経済成長が7%を切ると社会の重要な不安定要素になる状態。それが長期に続くとは考えにくい。
3.二億五千万人に達した「中間層」
「言論の自由・信教の自由・集会結社の自由・移動の自由」など先進国における基本的人権を中間層が主張し始めたときの対応。一党独裁を捨てられるか。捨てたとしてうまく別の政体に移行できるのか。
4.13億人を長期に亘って統治することの困難。
政策決定に際して、「日本で言えば北海道や九州が独立する」といったような「SF的想定」をつねにシミュレートしておかなければならないことの困難。
差し当たり表面化しそうな問題は、2でしょうか。
今日の日経を見るとこんな記事が。
「米議会に中国たたきの嵐」人民元相場に対する報復関税の実施案が、議会選挙を前にして急速に支持を集めているというお話し。
あれまあ。危機は指呼の間に。
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