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2005.02.20

ネバーランド

  もっと早く観にいけばよかった。今年のTOP5に入るかもしれない。
  現実の辛さとそれを乗り越える想像力の豊かさを、ピーターという名の頑なな少年と、劇作家との交流を軸に描いている、良質という言葉がまさにふさわしい映画。以下多少ネタバレ。

  空想シーンに着ぐるみを多用するなど、映像的には退屈と見えそうなシーンが、前半は多いかもしれない。が、お話しの中にちりばめられた子供たちの「ごっこ」遊びについ引き込まれる。そういえばそんな風に遊んだ頃が自分にもあったよなあ。

  普通のごっこ遊びと少し違うのは、そこに大のおとなが一人混じっていること。それがピーター・パンの作者である劇作家ジェームズ・バリ(ジョニー・デップ)。彼は子供たちとのひと夏のごっこ遊びからピーター・パンの物語を紡ぎだすのだが、その裏には辛い現実もあった。そうした本物の辛さや哀しさと、美しく力強く楽しい物語の初演までをうまく絡ませながら、お話しは淡々と進む。

  劇が大成功を収めた後、お話しの生みの親とも言える未亡人一家の居間で開かれる上演会は感動のクライマックス。ここで使われるちょっとした仕掛けは、演劇には真似のできない、まさに映画ならではのもの。

  ピーター・パンという美しく残酷で空想にあふれた物語の裏に、実はこんないい現実の物語があったのだなあということで、二重に感動。CG技術の洪水の中で、ふと物足りなさを感じたら、この映画を思い出してみたい。

  ジョニー・デップ、ますます好演。ダスティン・ホフマン、今回は脇役としてデップの引き立て役だったが、うまくかみ合っていただろうか。

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