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2005.02.26

ニッポン放送のPBR

この話はいささか食傷気味だけれど、ちょっとだけ。

  ニッポン放送のPBRがたったの1倍だということを、どう考えたらいいのだろう。日経のインタービューに応えた堀江氏の発言の中にそれがあった。

  当初、この買収合戦の件が持ち上がったときには、まっさきにPBRの異常さは挙げられていたはずだが、買収テクニックの話に関心が向かうとともに一時忘れられていた感がある。

  しかし、当事者双方の一通りの応酬のあと、企業価値を高めるための買収行為の正当性という本筋に話が戻ってきた以上、PBRは再び大きく取り上げられなければならないだろう。そして、このPBRの異常さを放置してきたフジ側が、企業価値について語る資格があるとは思えないのだが、どうか。

  もちろん、ライブドア側の企業価値についての問題もあるとは思うが、それはライブドア株が係争の的になったときに取り上げられるべき話題であって、現在焦点になっているニッポン放送株の件とは直接の関係はない。
 
 
  さて、PBRに注目すると、村上ファンドなど大株主の複雑な心境が、うっすらと見えるような気がする。投資目的でニッポン放送株を持っている株主にとっては、堀江氏がニッポン放送を経営することでPBR(やPER)が大幅に上昇することが、最善の結果だろう。しかし堀江氏に経営権を握らせるために自分が持っている株をライブドアに売却するわけにはいかない。だれか他の株主が堀江氏に肩入れして株を売ってくれて、自分は保持し続けるのがいいのだが、株主皆がそう考えれば、ライブドア側のニッポン放送株保有比率はいつまでも上がらず、堀江氏がニッポン放送を経営する時も来ない。

  そこで、ふと思いつくことがある。投資目的で株を持っている株主に共通する期待が、堀江氏がニッポン放送の経営をすることで投資効果が最大になる点にあると仮定するならば、株を手放さなくても、単に、経営を堀江氏に一任する点で結束すればいいだけ、なのではないか。それで仮に堀江氏による経営がうまくいかなくても、現状のPBR1倍より悪くなりようがないのだから、こんなローリスクハイリターンな話はない。

  その程度のことは大株主は考えているだろうから、何か別の障害があるのだろうか。
  たとえば、そんなことをするとえらい人たちから袋叩きにあうかもしれないとか。でも、しばらく耐えていれば、遠くない未来に引っくり返りそうな気もするし、まあ、それも一興なのでは(笑)。

と、無責任なことを言ってみる。

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