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2005.01.04

シン・クライアント再び

日立、社内業務でパソコン利用全廃・専用端末で情報漏えい防止

  この記事、意外にあちこちで取り上げられているのを見ると、関心が高いのだろうか。確かに何かひとこと、言いやすいテーマではあるけれど。
というわけで、ひとこと、言ってみる。

  シン・クライアントモデルがWintel対抗に担ぎ出されて騒がれていたのが、もう何年も前になる。結果はファットクライアント側の一応の勝利に終わったのだが、もちろん双方に長所短所はあり、勝敗は一時の安定に過ぎない。この時期に、thin client が再び持ち出されて、ビジネスになるとさえ言われているのは、状況が変わりつつあることの表れなのだろうか。

  役所や大企業相手の商売が多いところでは、このモデルにも一定の役割がありそうだ。定型業務をこなす端末にそれほど多くの機能は必要ない一方で、強いセキュリティが求められる職場というのは、確かに一定量存在する。そうしたところでは、中央集権型のシンクライアントモデルの方が有利だろう。役所や大企業本社内のネットワークなら、もう十分なスループットがあるだろうから、あとはダウンロードしたイメージを展開できる十分なメモリをクライアント側に載せれば、たぶんかなり使えるものに仕上がるだろう。パソコン産業が凌ぎを削ってくれたおかげで、端末の部品も安くなったのは、皮肉というか、金は天下のまわりものというか。

  反面、営業や企画・マーケティングなど、顧客や世の中と常に接してリサーチするところでは使いにくそうだ。社内でオーソライズされている情報を加工するだけで満足のいくアウトプットができるとも思えない。どこかで、やや胡散臭げなデータを取り込む必要があるだろうから、この目的には端末がシステムの外に開かれているファットクライアントが向いている。

  シン・クライアントモデルは、使いどころによって、有効だったり有害だったりする仕組みではある。


ああ、やっぱり単なる一言になってしまった。なにかひねりが欲しいなあ(笑)。

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