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2004.12.05

[ised@glocom]1

isedやっと最初の鈴木謙介さんの講演部分だけ読んだ。
だって天気がよかったんだもん(笑)。12月なのに真夏日。パソコンの前でブログなんか読んでる場合ですか(笑)。

  私は、思想の系譜とかはよくわからないので、とりあえずここで打ち出されている、保守主義、サイバーコミュニタリアニズム、サイバーリバタリアニズムというものが三つ巴状態であるとの主張を受け入れておくことにしよう。
  そこで私自身について考えると、保守主義(1)、サイバーコミュニタリアニズム(2)、サイバーリバタリアニズム(0.5)といったところか。分裂気味というか。

  生身の生活では私は保守主義だ。ゴミを分別しろと言われれば理由も聞かず有効性の検証も適当にへいへいと黙って従う大人しい人間だし。それがネット上での私の言動と切り離せるわけもない。だからネットでの言動も多少は保守的だ。
  とはいえ、ネット上では私はたぶんコミュニタリアニズムの色が一番強いだろう。ネットで一儲けしてやろうというよりは、ネットはみんなでうまく使おうねという想いが強い。個人のエンパワーメントは金儲けより公共のためという発想だ。SNSが金儲けのプラットフォームにされるのは見るのも嫌だし。
  その一方で、SNSのビジネスモデルとか何とかには興味があったりするから、リバタリアニズムにも0.5票。

  我ながらなんて優柔不断。ていうか、あちこち保険を掛けるぐらいはいいだろう。言論や思想に命張ってるわけでもないのだから(笑)。


  さて、そんな私なので、批判めいたことを言おうとすれば、一番比重が少ないサイバーリバタリアンについての部分に向かってしまう。中でも「創発」が引っ掛かる。

  サイバーリバタリアニズムは一見すると例の万人の闘争状態を生みそうだが、なぜかそうはならずに創発につながる、と説明されている。
  「創発性を信頼する」という言い回しが使われているが、正確には「自由至上主義が、闘争ではなく創発をもたらすはずだと信じる」というべきところではないか。そして、そのように言ってみると、これはなんだか変だということに気付く。

  ゼロサム環境下では、自由至上主義は当然、闘争に向かうだろう。ゼロサムでないときは、新たに生まれた価値の分配を巡って、やはり闘争になりそうだ。
  「創発」はあくまでも、価値なり変化なりルールなりを生むところまでのプロセスの一形態であって、生み出されたものをその後どう所有あるいは利用するかを解決してくれるものではない。と思うのだけど(違うのかな)。生み出された後の処理にあたっては、保守主義、あるいはコミュニタリアニズム、いずれかの方法を使うのではないか。「創発」を従来のリバタリアニズムにない、サイバーリバの特徴に据えているけれど、少し違和感を感じた。創発に対するそもそもの理解が間違っていたらごめんなさい。

  保守主義やコミュニタリアニズムは、サイバーになったからといって特段新しい要素はなさそうだから、リバタリアニズムに付加された「創発」だけが浮いて見える気がする。もっともこれを無視することもできないから、なにかいい落ち着きどころはないものかと思う。たぶん「サイバー」なもの全般について「創発」は起こりうるから、これは違うレイヤの話しとした方がいいのではないか。

  と思ったら、後の方の東さんの話しでは、はてなで創発がうまくいってる件などが出てくるから、必ずしも創発はリバタリアンだけのものとは捉えられていないのか。。

  うーん。鈴木さんのところだけで終わってしまった。残りはまた今度。

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