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2004.11.03

ライブドア現在の危うさ

お金があっても手に入らないもの
面白いのでメモ。

 「まあ、悪く言うと壮大な自転車操業をやっていることになるのだが、融通手形をお互いに振り出してみずほ銀行を泣かせながら遣り繰りしている神田の印刷業者と違って、返済の必要もなければ取り立ても行われない市場からの資金調達が可能でさえあれば規模の追求でどうにでもなるというのが資本主義の企業家行動なのである。」
「ひょっとして返さなくていい金?」という疑問を、以前あるファイナンスクラスでぶつけてみて、黙って渋い顔を返された記憶があるけど、やっぱりそうなんだ。
 「従って、彼のやっている様々な私的な蓄財は別として、その経営的なプロセスそのものは案外理に適っている部分があるというのが私の見解である。そして、多かれ少なかれ上場企業はそのような資金調達を市場に依存しながら、近代資本主義といまの資本主義の間を行ったり来たりしているというのが現状だ。彼の組織に関して言えば、極端に資本主義に触れているというだけでやり方そのものは決して新しいというわけではない。」
みなさんそうしてらっしゃると。
 「その一方で、本質的に資本主義的な拡大路線は市場が順調でないときにそれを見切ってどうブレーキをさっさと踏むかという課題が内在している。これは、未来収益のもっとも重要な変数は企業の実力ではなく、実は社会で流通する信用の総量だからだ。社会全体の信用が減ると、いくら成長業界に位置するトップ企業でも未来収益にはボトルネックがかかる。逆に言えば、一定の未来収益を確保するためには順調なときよりも多くの投資が必要となる。」
日本全体で見るとよくわからないけど、ここで言ってる「信用の総量」はIT業界もしくは新興企業群というカテゴリにおけるそれ、ということか。

で、順不同だが

「いまの日本経済は資産バブル状態にあって、市場から資金を調達する組織が有利な状況が続いている。潮が引いたとき何が起きるかは容易に想像がつくし、有利な期間に散財したところが真っ先に不利な局面で追い込まれることを私たちは経験で知っている。」
いずれ年貢の納め時が来ると。しかしカテゴリとしては周期的に訪れる結末がそうだとしても、何社かは蓄えを使って変身・勝ち逃げるのじゃないか。あるいは自分のところだけは勝ち逃げるぞと思っているのではないか。だからしゃかりきにゲームを登りつめようとする。その姿勢は、梅田さんの記事「ゲーマー世代の若者といかに付き合うか」で紹介されている「ゲーマー世代」そのままに思える。

そして結びはこう。

「この社会の閉塞感を打開できるのは、間違いなく私のような人間ではなく彼のような人物なのだからな。」

必ずしも悪いことではないのじゃないか。
信用収縮が、「彼」と「彼の組織」周辺限定で、急速に起きないことを祈る。

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