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2004.10.30

シークレット・ウインドウ

  多少ネタバレです。
  ジョニー・デップが主役。のはずだが、謎の男を演じるジョン・タトゥーロの存在感も、ミステリアスな役柄が幸いしているとはいえ、かなりのもの。
  でも、映画として面白いかというと、首を傾げたくなる。ホラー映画のように怖さを徹底追求したわけでもなく、ミステリーとして観客に膝を叩かせる結末を用意したわけでもなく、半端な感じがした。スティーブン・キングの原作を読んだことはないけれど、オフィシャルサイトの比較を見ると、映画とはかなり違う印象だ。脚本の質はどうだったのだろう。
  お話しでは、家が放火されたり、何人もの人が死んで、湖に沈められたり土に埋められたりするのだけど、日本でそんなことがあれば、かなりの確率でバレるだろう。ミステリとしてリアリティが感じられなかった。
  ジョニー・デップは好きなタイプの俳優ではあるし、今回も相変わらずいい演技を見せていたと思うので、ストーリーの方がこの程度だと、あたらいい役者を無駄遣いという気がして残念感が残る。

  と、ここまでは単純に映画の感想。
  で、ここから、大袈裟だがアメリカという国の住民管理のありかたに考えがとぶ。

  もしや米国では、人を見掛けなくなることのリアリティが、それなりにあるのだろうか。なにしろ住民票制度がない国なのだ。

  今回の大統領選挙の混乱について、あちこちの記事を読んで知ったのだが、あの国には国全体で統一的に管理する住民票というものがない。あるのは社会保険番号くらいだ。だから、投票する人はあらかじめ、投票しますという登録をしないと、投票ができない。だからその登録を巡って不正があるとかないとかで、双方の陣営が弁護士軍団を召集して争う準備をしているらしい。
  日本では考えられないことだ。選挙カーが煩くなる時節になれば、黙っていても選挙管理委員会から投票葉書が毎回ほぼ間違いなく届く。それが当たり前だと思っていた。選挙の不正というものは、考えたこともない(それは甘いのかもしれないが)。

  いままで漠然と、米国も日本と同じような住民管理をしているのかと思い込んでいた。些細なことかもしれないが、二つの国の、なんだか大きな違いを、映画館の隅で感じたのだった。

  それに気付かせてくれた点では、この映画を評価してもいい。

  ネットを探してみたら、こんなページがあったので、メモ。
  「海外の戸籍事情(身分登録制度)

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