スーパーのスケールメリット
今年に入ってから近所にできたダイエー系の食品スーパーは、開店当初はかなり割安感があったのだが、このところ目に見えて値段が上がっている。食品部門だけは堅調と伝えられているけれど、あれだけ高いものを売っているのだから当然だ。おかげで私の買い物行動は、バイクで10分ほどのターミナル駅へ買い出しに行く、以前のパターンに戻りつつある。
あれほどの規模で購買をしているはずなのに、なぜ、より小さな食品専門スーパーにかなわないのだろう。
丁度、ワールドビジネスサテライトに、ヨーカ堂の鈴木さんが出て話しをしていた。キャスターの関心はつまるところ、ダイエーを取り込むのはイオンかヨーカ堂か、ということだったようで、スケールメリットを繰り返し問いかけながら、なんとか言質を引き出そうとしていた。対して、鈴木さんの方は、スケールメリットなんて問題じゃない、客が欲しいものを置いているかどうかだけが問題だと、いつもどおりの持論を繰り返し説いていた。
その中で、鈴木さんがちらりと興味深いことを口にしていた。スケールメリットというけれど、商品点数が多ければ1点あたりの購買量は小さいから、ただ買収して売り上げ規模を上げただけでは意味がないというのだ。
そういえば、ウォルマートの大量購買も、商品カテゴリ管理をした上でのことだから、鈴木さんの意見はもっともだ。さらに言えば、カテゴリ管理抜きで規模を大きくすれば、かえって膨大な商品点数を管理する仕組みに掛かるコストの方が大きくなってしまうだろう。
当たり前だが、それが専門でやっている人はやはりよく見ている。投資屋さんやTV屋さんがスケールメリットがどうこう言うのとは、少し違う。特に、ウォルマートの文字通り桁違いの売上高を見ると、われわれ素人は幻惑されがちだが、鈴木さんはきちんと要点を押さえていた。
とはいえ、やっぱりダイエー買収に食指は動いているようだ。寡占化が進むのと、MDに優れた企業が進出するのと、どちらが歓迎か、一消費者としては悩ましいところ。
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